二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 最期まで笑顔で その1 ( No.111 )
- 日時: 2016/04/02 03:08
- 名前: 桜 (ID: KVMT5Kt8)
今回はいよいよアリス団とカービィ達が本格的に対決!アリス団は書くのを実は再登場まで久々だから楽しいv
ドールリペアの女王の美しいハープは奇跡の風となり、万物の心吹き抜ける。
アリス(あいり)「どんなことをしてでもチェックメイトしますわ!」
アリス団の決意にカービィは戸惑うように訊ねる。
カービィ「チェックメイトしたら、どうなるか分かってるの?」
アリス(あいり)「ええ」
カービィ「満月ちゃんは死んじゃうかもしれないんだよ?」
アリス(あいり)「分かってますわ」
カービィ「本気だ・・・」
アリス団の本気の瞳にカービィ達は武器を構える!
カービィ「満月ちゃんはボク達が守る。受けて立つよ。かかってこい」
ラーリア「邪魔者は退散しよう」
ラーリアは消え、満月の病室で風がざあっと吹いた。アリスの剣は攻撃に光り、ソードビームで攻撃しようとする。それをゼオとメタナイトのコンビネーションで相殺する。
アリス(あいり)「チッ!」
すると、カレンがアリスに顔を近づけてきた。これにアリスはドキッとする。その隙にカービィのコピー能力リーフとカレンの花魔法のコンビネーションで攻撃する。アミーはこれを見ていた。
アミー「強い・・・ん?わー!宝箱が動いてます!!ストーリアヴァイオリン、ノクターン!」
???「!」
そして宝箱はアミーのところに戻り、宝箱を動かそうとした何者かの三人は目的を達成できないまま、どこかに立ち去った・・・。これにラーリアは見ていた。
ラーリア「強い・・・そして華麗だ」
すると、ラーリアの使い魔でぷよクエキャラの水の妖精であるウンディーネが出てきた。ちなみにうちのウンディーネちゃんは☆5の姿です。
ウンディーネ「ゴ主人サマ、アリス団ノ手助ケヲシナクテ良いノデスカ?」
ラーリア「ウンディーネ。そうだなぁ、アリス団も決して弱くはないのだが、仲間の情ってやつだな。甘いなあ」
ウンディーネ「呑気に解説シテナイデ何トカシタラドウデスカ?」
ラーリア「・・・」
ウンディーネ「アノ・・・ゴ主人サマ?(マタ怒ラレル?」
すると、ラーリアはため息を吐きながら言う。
ラーリア「・・・まあいいだろう(ゴソゴソ」
ウンディーネ「ホッ」
ラーリア「魔呪符」
ラーリアはその魔呪符の札を寝ている満月の後ろにある絵画に投げる。そして魔呪符は燃やされて行く・・・。
ラーリア「これで黒音符は俺の操り人形だ。目覚めろ」
すると、満月はカッと目覚め、起き上がった・・・。一方、チョウコウと妖夢もアリスの剣技と交じり、カレンは言う。
カレン「いい加減に諦めなさい!!満月の命は満月のものよ!誰も触っちゃ行けない!黒音符がほしいならくれてやるわ。でも、待ちなさい。今はさせない!」
アミー「みなさん!後ろっ!」←自分の宝箱を守り、何者かの三人を撃退した人
カレン「えっ?きゃあっ!」
すると、カービィ達の目の前にはラーリアの呪術によって目覚めたラーリアだった!
カレン「満月!」
ラーリア(攻撃なさい)
バシュバシュバシュ(満月がカービィ達に攻撃する音)
四勇者の三人&カレン&チョウコウ&妖夢「!!」
カービィ「しまった!黒音符が目覚めた!」
ラーリア「それだけではない。呪符によって俺の魔力を送り込んでいる(攻撃なさい」
満月は走るが、その直後に発作が鳴った!
満月「・・・(ガクッ)ハア・・・ハア・・・」
カレン「(発作!!)満月、行けない!動いちゃダメっ!」
ラーリア(攻撃なさい)
満月は発作を起こしたままカービィ達なに攻撃する!
カレン「きゃああっ!!!」
すると、満月が後ろに現れ、カービィ達は満月の攻撃に大打撃を受ける!
メタナイト「ぐはっ!」
アリス(あいり)「み・・・。・・・(ぐっ&絵画に攻撃しようとする」
カービィ「・・・待って!止めて・・・アリス・・・おねが・・・い・・・」
アリス(あいり)「立ち上がらないで。また攻撃されますわよ。悪いですが、待っている時間はありませんの」
カービィ「(満月ちゃんは発作を起こしてる!今チェックメイトしたらどうなるか分からない!)(ズキッ)かはっ!(・・・力が入らない・・・動きたいのに動けない・・・歯痒い、もどかしい、やるせない・・・同じだ、あの時と・・・大切な人を守れない。自分の無力さが許せない」
すると、カービィは涙を流しながら思う。
カービィ(・・・どうしていつもこうなんだろ。どうして普通のカービィは弱いんだろう。強くなりたい、強くなりたい)
ーーーカービィ・・・。
すると、カービィはまた女王の天の声が聞こえた。
カービィ(また女王様ですね・・・)
ライトパワーを使うのです。そうすれば、立ち上がることができます。あの少女を助けたいのでしょう?ライトパワーを使えばできます。そのライトパワーの一つの力は「再生」という・・・。
カービィ(悔しいな・・・結局、誰かの力を借りなきゃカービィは強くなれないんだ・・・でも、今は自分ができることをやろう。認めることは強くなるための第一歩になる。鏡を見つめることは勇気がいることだから)
一方、アリスは絵画に攻撃しようとする!
満月「くっ」
しかし、それはさせなかった。なぜなら・・・
カービィ達が自分を傷つけても絵画を守ったからだ・・・!
アリス(あいり)「!!」
カレン「させない!」
それを見た満月は何かを思い出す。それは・・・
カレン『ねえ、あなただったのね』
満月はカレンの笑顔を思い出す。元の状態に戻った満月はカレンの名前を言う。
満月「カレン・・・来てくれたの?」
カレン「満月!元に戻ったのね!」
これに少し嫉妬に近い感情を抱いたアリスは絵画に攻撃する!そしてその絵画は貫かれた・・・。
アリス(あいり)「チェックメイト!」
そして満月の中から黒音符は出された・・・。
満月「うわああああああー!!!」
カレン「満月!」
カービィ「満月ちゃん!」
アリス(あいり)「ーーーこれからもあなた達に黒音符は集めさせませんわ。四勇者達」
そしてアリス団は逃げて行った・・・。ゼオはナースコールの機械を掴む。
ゼオ「しっかりしろ満月!今、看護婦さん呼ぶから!」
満月「ううん。いい。どうせ自分が治らないことは分かってるから」
チョウコウ「ダメだ!」
すると、満月は自分の身体を押さえ込んでカレンにあるものを渡す。
満月「カレン・・・これ、読んで・・・」
カレン「・・・?」
すると、カレンはその紙を見る。それはあの時、満月が一生懸命書いた願いを書いた羊皮紙。そこには自分の病気の完治ではなく・・・
「みんな、大丈夫、できるできる、負けるな、自分に」の願いだった・・・!
満月「この病院にいるみんな・・・特にアタシの微かなヴァイオリンの音を見つけてくれたカレンはアタシの風だった。見事だよ。本当は初めて会った時からずっと友達だった。カレン達のこと何も知らないから、たまに見える寂しげな表情もカービィちゃんの涙の理由もよく分かんないけど、カレン達もアタシと同じで寂しい思いをしていることは気付いた・・・一つ教えて。アタシに近づいたのは同情だった・・・?」
カレン『筋ジストロフィーという病気なのに、堂々と明るく笑っていられるのは・・・本当に・・・』
カレン「ーーー違う。尊敬してる」
私達は戦いで人が死ぬのを見てきたのに、人は死ぬのが嫌で懇願していたのに、あなたは病気と戦ってまで最期まで笑顔を貫こうとしてた。びっくりしたの。すごいと思ったから。
カレン「力になりたかった。ただそれだけなの・・・」
満月「すごいね。百人力だ」
すると、満月の発作はどんどん悪化する。そして倒れる。
妖夢「満月さん!!」
満月「みんな、泣かないで・・・アタシは諦めたりしないから・・・だから、笑って。アタシと初めて会った頃みたいに・・・」
あなた達は存在こそが力だ。みんなに伝えられるなら、最期にもう一度笑顔で伝えたい。
そしてみんなは涙を浮かべながら笑顔を浮かべる・・・。満月は最期の悪あがきとしてこう伝える。
満月「負けないで・・・自分に・・・」
そして満月の手がコトッと落ちた。満月はもう二度と動くことはなかった。満月の死に顔は安らかに眠る笑顔だった・・・。
いやあああああー!!!(号泣)
- 最期まで笑顔で その2 ( No.112 )
- 日時: 2016/03/31 17:58
- 名前: 桜 (ID: wIAOO7NO)
そしてその朝の雨の中のフランス。クルークは所有者であるツーストがツアーでいないヴェルサイユでの別荘を訪ねた。
クルーク「あいりー。いないのかい?カービィ達も・・・あいりとあおい、一体カービィ達に何をしたんだろ・・・」
一方、居留守を使ったあいりは服を着たままシャワーを浴びていた。自分への戒めとして。
あいり(・・・あの少女はもう手遅れだったんですの・・・心を吸われすぎていた。短時間といえど重いヴァイオリンが持てるほど人間じゃなくなりかけていたんですの。せめて人間として死なせてやりたかった・・・)
ルミー「本当のこと言えば良かったのに・・・」
あいり「言えば自分がやるって聞きませんわよ。カービィの手を汚したくない。これ以上カービィに、辛い思いはさせたくありませんの」
ルミー「じゃあ、月島姉弟の正体も・・・「あのこと」も黙ってるつもりか?」
あいり「・・・ええ」
ルミー「黙っている方が余計傷つくこともあるんだよ・・・」
雨が降る中、プリンプタウンでのアルルの家。アルルのスマホに着信音が鳴った。カレンからだ。
アルル「あっ、カレン?どうしたの?」
カレン「・・・」
アルル「あの・・・?もしもし?」
カレン「・・・すぐ王ドラが担当の一つの病院に行って」
アルル「!カレン、本当にどうしたの?」
カレン「ごめんなさい・・・やっぱり、アルルもあの病院に一緒に連れて行けば良かった・・・」
カレンはスマホの電話を切る。その表情には心が壊れた涙を流していた。それをラーリアが見ていた。
ラーリア「上出来だアリス団。計算通り、これ以上のシナリオはない。後は“シンドバッド”の出番だな」
カレンはふらふらと歩く。そして心の中でアリス団に訊く。
カレン(アリス団・・・どうしてチェックメイトしたの?分からないの。あなた達を怒ればいいのか許せばいいのか)
そしてカレンが倒れそうになる中、シンドバッドがカレンを支えた。彼は言う。
シンドバッド「傷ついた薔薇を折るのは容易いことだ。“俺”の手で温めてあげよう」
満月『特にアタシの微かなヴァイオリンの音を見つけてくれたカレンはアタシの風だった』
外は雨。風力は0。
続く・・・!
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