二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第7話:気持ちの気付き その1 ( No.220 )
- 日時: 2016/05/12 18:28
- 名前: 桜 (ID: zwFbxykG)
今回からはアイオーン様とリデルのお話。リデルの悲恋とは・・・!?そして争いに渦巻く中、争いを知らないアイオーン様はリデルを海岸に連れ出して・・・!?
アイオーン「ヴ?それはどういうことだ?」
クルミ(クルーク)「・・・実は・・・」
クルミはようやく重い口を開く。クルミは「クルーク」として悪魔族と天使族の和平のために戦ったこと、そしてその戦いの最中とリデルは愛した人ゼンを失ったこと・・・。そしてそのリデルが持っていたホルンがゼンの忘れ形見であることをアイオーンに話した。
アイオーン「そ・・・んな・・・(リデルがそんな悲しい目に遭っていたなんて・・・」
クルミ(クルーク)「・・・このことはアミティ達もあやクルも知ってると思うけど、これは他言無用だよ。いいね?」
アイオーン「・・・」
クルミの真剣な表情にアイオーンはただ頷くしかなかった・・・。
その翌日のピアニッシモ。リデルはゼンの墓参りの供物のためにおはぎを作っていた。これにアミティの目はキラキラする。
アミティ「わー!リデル、こりゃこんな本格的なもの作れるねえ!」
リデル「ゼン君の墓参りなのでおはぎです。ゼン君もきっと食べれると思います」
ラフィーナ「そういえば、もうゼンの四回忌の時期ですわね・・・」
シグ「はかまいりの時期ー」
あやクル「ゼンには・・・ゼオとププルの件でクルミとラフィーナが助けられたことを感謝せねばならんな」
ロム「・・・」
ロムがドアの隙間越しから聞いていることも知らずにリデル達を会話を続ける。
リデル「だから、感謝の気持ちを込めておはぎを作ってるんです。ゼン君、甘いもの好きですし」
アミティ「でも、それ以上食べたら太るんじゃない?」
リデル「それもそうですね」
ロム「・・・」
ロムは考える。「これ以上死者のこと考えるとリデルのためにもよくないのでは」と。
その数時間後・・・
リデル「そろそろ行かなくてはなりませんね」
あやクル「おはぎも無事か・・・って、あ゛あ゛ーっ!!!」
ゼオ「う?」←おはぎ全部食べた
何と、ゼオがそのおはぎを全部食べてました(笑)。あやクルは怒る。
あやクル「ゼオ!!お前、どうしてこんなところにいる!?誰も知らないはずなのに・・・!」
ゼオ「えっ?」
ゼオ「ロムに食べとけって言われたから食べたんだ」
大半の全員「」
大半の全員(何ーーーーーーー!!?)
すぐに全員はゼオを連れてロムのところに殴り込みに行く。すると、すぐシンガン専用のスタジオでロムを見つけた。
あやクル「ロムーーーーーーーー!!!」
ロム「?どうした、そんなに怒って。まあ、悲しむよりもお前ららしいとは思うが」
ロム「なぜ、あんなことした!!あれはリデルの大事な人の墓の供物に・・・」
ゼオ「?」
ロム「そんなん決まってるだろうが。リデルは過去に決着付けて生きていかねばならねーからな。それに死んだ奴を忘れて今生きてる奴を大事にしないと行かねーからな。しかも、リデルはいつまでも過去の奴のことを想ってる。前も向いておらず歩いてないからな」
ロムに突きつけられた残酷な現実。あやクルはこの現実にどうしても納得できず怒りの口調で聞く。
あやクル「じゃあ、悲しみを無理に終わらせないと行けないって言いたいのか?」
ロム「そうだな。それなのにてめぇは言うこともできない、てめぇの監督不行き届きだな」
あやクル「ロムっ・・・!!!」
あやクルはロムに魔法を繰り出す!リデルは必死に止めようとするが・・・
リデル「あやクルさ・・・!」
クロウ「お前ら!今は危険だから、プラマジのところにいろ!」
リデル「でも・・・!」
ヤイバ「故に拙者らが連れてく!そうしないとお主らが危うい!」
シグ「あやクルー、あやクルー」
あやクル以外の全員が危険を感じたクロウとヤイバに連れて行かれた後、ロムとあやクルの乱闘を駆けつけたマルクのマルク砲で止める中、リデルは歩く。その最中にアイオーンが声をかける。
アイオーン「リデル。どうした?」
リデル「!アイオーンさん。・・・いえ、何でもありません」
アイオーン「・・・。リデル。夜明け前に予定はあるか?」
その翌日の夜明け前。アイオーンはリデルをある場所に連れ出す。ピアニッシモから少し離れた海岸だ。
- 第7話:気持ちの気付き その2 ( No.221 )
- 日時: 2016/05/12 18:32
- 名前: 桜 (ID: zwFbxykG)
リデル「わぁ!夜明け前だから綺麗です!マホロアさんがテレポートで送り出してくれたから間に合いました!」
アイオーン「ああ」
すると、アイオーンは何かを思い出した。それはかつて幼い時に偶然異世界に迷い込んでしまったこと。見たことがない生き物に怯えて幼いアイオーンは泣いていた。そしてある公園で初めてあの世界のコインに変わったお金で買ったシャボン玉で遊んでいる時、アイオーンの表情も少し楽しげになった。すると・・・
意地悪な男の子A『どけよデカ!ここは俺達がサッカーするんだよ!』
アイオーン『えっ・・・でも・・・』
すると、そこに現れたのは・・・
リデル『公園はみなさんのものです・・・!』
アイオーン『!』
意地悪な男の子『あ!?何だ、亜人のリデルじゃねーか』
リデル『弱いものいじめなんてしないで下さい・・・!』
意地悪な男の子『あ?やんのか?』
アイオーン『!女の子、殴るのは、よくない・・・!(リデルをかばう』
意地悪な男の子『あ!?うっせーなどけよ!(アイオーンを投げ飛ばす』
アイオーン『ピィ!(投げ飛ばされた後に膝から血を流す)・・・あ・・・』
リデル『!この・・・!(睨む』
意地悪な男の子『うわっ!亜人が睨みだした!逃げろー!(慌てて逃走』
意地悪な男の子達は逃げ出す。リデルはアイオーンの方に振り向き、声をかける。
リデル『大丈夫ですか?』
アイオーン『う、うん・・・(この子が震えてる・・・怖かったのかな?』
リデルはシャボン玉で吹いてアイオーンに見せる。アイオーンはキラキラした目をしながら喜ぶ。
アイオーン『すごい・・・!』
リデル『私、天気を当てることがあるのでシャボン玉は得意何です。ごめんなさい、この町の事情に巻き込んで』
アイオーン『ううん』
リデル『この町に引っ越してきた子ですか?なら、明日もここに来てくれますか?私、明日も会いたいです!』
アイオーン『・・・あ、僕、旅行に来ていて今日が最後何だ・・・だから行けない』
リデル『えっ!?そんな・・・(涙ポロポロ)アイオーン君がいなくなっちゃうなんて、寂しいです・・・』
アイオーン『リデルちゃん・・・ねえ、これ聴いて』
リデル『?わぁ・・・!』
すると、アイオーンはギターを弾く。それは子供であるため短いものの優しい曲だった・・・。
リデル『綺麗な音です・・・!』
アイオーン『リデルちゃん、僕、絶対にすごいギタリストになるよ!そしたら・・・リデルちゃんのこと迎えに来るから!』
アイオーンのプロポーズらしき決意にリデルは涙を見せながら微笑みを見せた・・・。
リデル『はいーーー・・・!』
アイオーンはようやく思い出し、リデルがクエスチョンマークを浮かべるが、彼は聞く。
アイオーン「・・・リデル。例えば子供の頃に会った少年は覚えているか?」
リデル「えっ?子供の時ですけど・・・私のこと迎えに来るって言ってましたね。ちょっと嬉しかったですけど」
アイオーン「・・・!そうか。・・・リデル」
リデル「?」
すると、アイオーンはリデルに何か頼む。
アイオーン「頼みがある。そのお団子を外させてくれないか?」
リデル「ええっ!?」
アイオーン「実はずっと外させてみたかったのだ」
リデル「で・・・でも・・・」
アイオーン「俺は他の奴と違って偏見の目で見たりしない。だから・・・」
すると、抵抗が解けたリデルのお団子をアイオーンがかがみすくって、外させた。そこには大きな角はあるが、美しい髪の少女のリデルが映り込んでいた。その瞬間、日の光が出てくる中、アイオーンは言う。
アイオーン「・・・まあ、他にも角がある奴は見たことがあるからな」
リデル「えっ!!?」
アイオーン「デモンズベノムのマングーとかガウガトライクスのデーヤンとか」
リデル「そ・・・そうですか・・・;でも、ちゃんと色眼鏡に変わらないでくれてありがとうございます」
ドキッ。
リデルの笑顔にアイオーンの胸が高鳴った・・・。
アイオーン(キミのその笑顔、俺が・・・俺が守りたい)
そしてアイオーンはリデルを抱き寄せて・・・
リデルにキスをした・・・。
リデル「ん・・・っ」
リデルは驚いて多少抵抗するものの、アイオーンは右手をリデルの左手と繋いでおり、離さない。そして唇を離すと、リデルが真っ赤な顔をした・・・。これにアイオーンは我に返る。
アイオーン「!!?(今・・・この神は何をーーー・・・!!?」
リデル「アイオーンさ・・・」
アイオーン「すまん。送る」
リデル「・・・(アイオーンさんはおにいさまに似てるのに、おにいさまじゃないような・・・」
そしてリデルを家まで送った中、アイオーンは顔を隠して真っ赤な顔して自分が何やったのかを思い出す。
アイオーン(この神・・・リデルの前では平静さを保てん。可愛いものに抱きついても恥ずかしいことは感じなかったのに・・・)
クルミ(クルーク)『もしかして自分が好きなリデルに料理を作ってもらうんだろ?』
アイオーン「!!!(この神・・・リデルのことが・・・好き?」
アイオーンはようやく自分の本当の気持ちに気付く。しかし、亡くなったゼンのことを想うリデルに振り向いてもらうのは時間がかかる・・・。
感想OK