二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第14話:少年の応援、少年の涙 その1 ( No.256 )
- 日時: 2016/06/08 23:52
- 名前: 桜 (ID: fhP2fUVm)
ダークモンスターに乗り移られてしまったルチルの運命は・・・!?動画を更新しました!
翌日の昼の路地裏。ルチルはその場所で一人歩いていた。彼は静かに呟く。
ルチル「・・・この俺が、まさか小さな奴に侵されてしまうなど・・・」
ルチルは自分に変わっていた赤目を見る。
ルチル「しかも、この俺が赤い目に変わるなど・・・最悪だ・・・」
一方、アイオーンは自分が思ったことをホーリーに話し、ホーリーは気付いたことに褒める。
ホーリー「よくぞ気付いたな。止めれなかったとしても大きな進歩だ。ダークモンスターは人の弱い心をつけ込むかもしれんな・・・きっと、ディーヴァの社長の仕業に違いないな(怒」
アイオーン「ホーリーさん・・・すっかり、コミカルなキャラになったな・・・」
アイオーンは呆れたようなホッとしたようなどちらとも取れる表情をしていた・・・。
その日の昼過ぎ。LAVA:Lはグラミー賞に出るメンバーとして呼ばれるために集まっていた。他にもグラミー賞に呼ばれたのはリリ、ユズ、レナ、ゴウ、フォルト、ヒロ、アキの四人だ。
フロー「ルチル。グラミー賞のメンバーのこと心配?」
ルチル「あっ、ああ」
セドニー「大丈夫だよ。ルチルはラピスと同じくらい上手だもん。二人とも呼ばれると思うよ!」
ラピス「・・・だといいけどね」
すると、星華の姿の王ドラが来た!
星華(王ドラ)「みんな、揃った?」
LAVA:L「社長!」
ラピス「全員揃っています」
星華(王ドラ)「よし。ではうちでグラミー賞に出る人を発表するわ。呼ばれた人は大きな声で返事するように」
LAVA:L「はい!」
王ドラはその名前にフッと笑う。そして呼ばれたのは・・・
星華(王ドラ)「ギターボーカル、ルチル」
ルチル「えっ・・・」
星華(王ドラ)「ルチル!早く返事しなさい!」
ルチル「はっ、はい!」
星華(王ドラ)「以上、ルチルがグラミー賞のオープニングステージに出るメンバーよ。ではアデュー☆」
王ドラが出て行く中、ルチルはラピスをチラッと見る。
セドニー『二人とも呼ばれると思うよ!』
ルチル(そんな・・・)
一方、cantabileは王ドラからの情報に驚いていた。それは・・・
cantabile「トラクロとの再戦!?」
星華(王ドラ)「そうよ。何度もお願いしてやっと許可が出たの。新曲書いてきたんならさっさと練習しなさいよ!個性もちゃんと見つからなきゃ行けないしね」
cantabile「はい!」
cantabileは今日も猛練習をする。その音にロムは聞こえた。
ロム「この音・・・cantabileか」
クロウ「やっとトラクロとの再戦が決まったからなー」
ロム「・・・アイオーンはcantabileの個性に気付いてるんじゃないか?」
クロウ「何で分かんだよ;」
ロム「cantabileの音は・・・」
ロム「ベートーベンという音楽家と同じように人に希望と勇気を与えてるからな」
一方、トラクロは練習していた。満を持した練習は早く終えた。
シュウ☆ゾー「リク!ベースの腕前、上がったんじゃない?」
リク「そうですか?」
カイ「しかしなー。コントラバスとリクのベースが酷似してるってびっくりしたぞ;」
すると、モニターが出てきた。ディーヴァ社長からだ。
リク「社長さん!?」
ディーヴァ社長「仕事だ。cantabileとの再戦だ」
カイ「cantabileとの・・・」
ディーヴァ社長「私はお前達の演奏がcantabileに負けるとは思っていない。なぜなら・・・」
シュウ☆ゾー「勝ち負けなんかどうでもいいですよ。前の対バンでcantabileが成長できたのなら」
ディーヴァ社長「・・・ふん」
ディーヴァ社長のモニターが消えた。シュウ☆ゾーは思う。
シュウ☆ゾー(・・・勝ち上がって来い!cantabile!経験ではなく、音楽の力で!)
一方、ルチルはある軋轢を思い出していた。それはバスケのスタメンに選ばれたこと・・・。
先輩『ーーーお前、馬鹿にしてんのか?』
ルチル『えっ・・・』
先輩『自分がスタメンになったからって馬鹿にしてんだろ』
ルチル『お・・・俺は別に・・・』
先輩『・・・。5年のくせに調子乗んな!!(バスケットボールを強く蹴る』
ルチル『!!!ボール・・・!』
先輩『・・・お前がいなければ、俺はスタメンだったんだ』
ルチル『先輩・・・』
先輩『・・・俺、お前のこと認めねーから』
ルチル「・・・」
フロー「ルチル?どうしたの?」
ルチル「・・・何でもない・・・」
ラピス「ルチルー!」
すると、ラピスがあるものを持ってきて入って来た。彼は言う。
ラピス「ルチルのために祈願を持って来たんだ。練習終わってからわた「ラピスが受かれば良かったのに」えっ・・・?」
ルチル「俺じゃなくてラピスが受かれば良かったのにな」
すると、ルチルの緑の目が赤い目に変わった!
セドニー「!?ルチル・・・!?」
ルチル「何もかも嫌だ。もうやめる」
そう言い残し、ルチルはいなくなった・・・。
レトリー「?練習してないじゃん。どうしたの?」
ヤイバ「故にお主ららしくない」
シンガンやプラマジやcantabileが入って行く中、ラピスはこう話す。
ラピス「あっ・・・ルチルがなんか行っちゃって・・・」
クルミ(クルーク)「えっ?」
ラピス「というか、なんかルチルを怒らせたみたいらしくて」
ラピスはルチルのことを話す。ルチルは昔はミニバスのチームのスタメンで活躍したこと、ルチルは人見知りで無愛想だが本当は凄まじい努力家なこと、ルチルがグラミー賞のメンバーに呼ばれたことを話した。
チュチュ「ミニバスのチームですか・・・」
ププル「キミ達の間に仲間割れはあった?」
セドニー「ないよ。ルチルを泣かせたらどうするの」
アイオーン「・・・なあ、ナカジの件を覚えてるか?」
ゼオ「ああ、確か曲作りに悩んで・・・」
アイオーン「もしミニバスでの軋轢をグラミー賞のメンバーに呼ばれたことで思い出したんだとしたら・・・」
ゼオ「!ということはまさか、ルチルも・・・!?」
ラピス「すぐ探しに行こう!事務所周辺と駅周辺で探すんだ!」
4組のバンドはいなくなったルチルを探しに行った。一方、クリクリとglassesは仕事帰りに長いリムジンに乗っていた。
- 第14話:少年の応援、少年の涙 その2 ( No.257 )
- 日時: 2016/06/08 23:57
- 名前: 桜 (ID: fhP2fUVm)
イチイ「クリクリちゃん。今日はいい演奏だったな」
ロージア「当たり前ですよ!サンフェスの日が近づいてますからね!」
すると、サンラントがあるものを見る。あるビルの屋上にいたルチルだ。
サンラント「?イチイ、あれはーーー」
イチイ「?」
イチイもルチルの姿を見る。一方、アミティ達と魔法使い三人組もルチル捜索に参加して、ゼオとアイオーンとリデルはルチルを探していた。ゼオは言う。
ゼオ「ルチルにはバスケのスタメンに入ってから先輩との軋轢が激しかったんだ。ラピスは・・・分かっててルチルのことを気遣ってるんだ。ルチルもそれは安心してたのに、今更ダークモンスターに侵されていなくなったら、ラピスも俺も、どうしたらいいんだよ・・・!」
リデル「・・・ゼオさん」
すると、ピアニッシモではないリムジンが流れる。そのリムジンが止まり、空いた窓からイチイが出てきた。
イチイ「やあ、ゼオ君!」
ゼオ「何の用だよイチイ!」
イチイ「おちょくりに来たんだ。いなくなったルチルのことなら、俺が居場所を知ってるよ」
ゼオ「お前の助けはいらん!」
イチイ「つれないね。ルチルのことを気遣う余裕がないのなら・・・まさか、自分のことばっかりで他人に気遣う余裕もなかったのか?」
ゼオ「!!てんめぇ・・・!!」
イチイ「・・・路地の一番大きなビルに行ってごらん」
ゼオ「!」
イチイ「俺が知っているのはそれだけだ。じゃあ、サンフェスでな」
リムジンは向こうに行ってしまった・・・。不安そうな顔のホルミーはイチイに聞く。
ホルミー「あの・・・イチイさんは何でゼオさんにちょっかい出すんですか?ゼオさん、あんなに毛嫌いしてるのに・・・」
イチイ「・・・昔から俺は余裕そうなゼオにぎゃふんと言わせたくてな。だが、俺がどんなにちょっかいを出してもゼオは弱音もぎゃふんも言わなかった。だから、どんなことをしてでもちょっかいは出したかった。ゼオに関する秘密でもな」
一方、三人はようやく例のビルの屋上でルチルを見つけた。ゼオが呼びかける。
ゼオ「おい!ルチル!こんなところにいたのか!俺の顔がある限り、お前を止めさせないぞ!」
ルチル「・・・最早LAVA:Lを抜けた身、俺が何をしようがあんたらにとやかく言われる筋合いはない・・・!」
ゼオ「てめぇ・・・!」
すると、ゼオはルチルの右頬に思い切り右ストレートをした!ゼオは言う。
ゼオ「何逃げてんだよ!!お前がいなくなったのはラピスがグラミー賞に選ばれなかったことだろ!?決まってんなら、そんなんならやり通せばいいんだよ!!」
ルチル「・・・俺何か、いなくても」
ゼオ「まだ言ってんのか!!」
リデル「!!」
アイオーン「ゼオ!!」
すると、ゼオの殴ろうとする手を止めた。止めたのはアイオーンから連絡を聞きつけて駆けつけたLAVA:Lだ。
ゼオ「LAVA:L・・・」
ラピス「ルチル。ゼオ兄さんの言う通りだよ。ルチルは何でも一人で抱え込んじゃうからムカつくんだよ。俺達に話さないから・・・」
ラピスの言葉にルチルは驚く。ラピスは言う。
ラピス「それに。ルチルはよく頑張ってる。いつだって、バスケもバンドも諦めなかったね。俺達はそれにすっごく勇気をもらったんだ。だから、今度は俺達がルチルに応援を返す番!」
ラピスが渡したのはいびつだが、心が込められた星のお守り。そこにはルチルの名前が書かれてあった・・・。
ラピス「ずっと俺達を心配させまいと頑張ったね。ありがとう」
そのルチルの目には涙が溢れていた。そしてその涙と一緒にダークモンスターの欠片が流れて消えた・・・。
クルミ(クルーク)「ルチルさん、見つかりましたよ!」
アミティ「良かったー!」
ラフィーナ「?」
すると、ラフィーナはトラクロが出演する番組に気付く。その番組は街のテレビで流れており、そこにはcantabileとの再戦の特集が流れていた・・・。
シュウ☆ゾー「クルミちゃーん!今度こそぺちゃんこにしてあげる☆」
トラクロとの再戦まであと数日。その数日でcantabileは自分だけの個性を見つけなければならなかった・・・。
感想OK