二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ハンネの秘密、ラビの秘密 その1 ( No.312 )
- 日時: 2016/06/27 17:10
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回は久々のラビ再登場!ラビが出ているお話は赤いダイヤ、COMの月夜のお話にあります!
全部、あいりとあおいと美貴のためだった。
私の小さな愛しき子達。
あおい「あっ、ラビ!?」
あおいはラビと電話していた。理由はペールノエルの信者を静粛するためだ。
ラビ「あおい。ペールノエルの信者は幸せになるために教会で祈りをするそうだ。それを狙うぞ」
あおい「はい!」
一方、ルルーがベルナールがいる部屋にノックしていた。ベルナール宛のお客さんを連れながら。
ルルー「ベルナールー!お客さんよー!聞こえてるー!?」
トラ「ナンダ!(器用にドアを開ける」
ベルナール「!」
???「・・・」
トラ「オミ!」
ベルナール宛のお客さんはかつて旅の一つの町でお世話になっていたオミだった。ルルーは聞く。
ルルー「知り合い?」
ベルナール「・・・(コクン」
トラ「オミハコンバスヒキデゴシュジンサマノオンガクナカマナンダ。マサカ、コンナトコロニヤッテクルナンテオモッテモミナカッタヨ」
オミ「・・・」
トラ「ソウダ。ゴシュジンサマ、ヨンユウシャニアッタリ、ペールノエルノニバンメミタンダ!キット、アイツガナニカシッテルハズダ。ルーンロードノコト」
すると、オミはベルナールの手を置く。彼は言う。
オミ「ベルナール。明日、ちょっと来て欲しいところがあるんだけど・・・」
ベルナール「・・・(コクン」
一方、シェゾはあるところに行っていた。政府の隠し場所だ。
シェゾ「ふーん。まさか、あんなところに政府の隠し場所があるとは」
アルル「ちょっと、シェゾ。まさか、キミがこんなんに興味を持ったなんて・・・」
シェゾ「もちろん、政府に興味はないさ(あの奥のところに、あいりとあおいに関わる何かがあったんだ」
一方、ハンネこと愛紗はあいりを抱きしめていた。彼女は言う。
ハンネ(愛紗)「やっと会えた・・・ずっと会いたかった・・・あいり・・・」
あいり「ーーー待って下さいまし!(髪飾りを取る)あなたが母様だなんてまだ信じられない・・・母様は美貴が生まれた影響で死にましたのよ・・・?葬儀もして私の実家にはお墓もありますわ!何より・・・(あの優しかった母様が、悪逆非道なペールノエルに加担したり、ロダを唆したりするはずなんてありませんわ!!」
ハンネ(愛紗)「私の亡骸を見た・・・?」
あいり「ええ」
ハンネ(愛紗)「触ってはいないでしょう?」
あいり「ルドヴィカが・・・病が感染るから触っては行けないって・・・(じゃあ、もしかしてあれは呪術師による幻影・・・?」
愛紗の亡骸が幻影だということに気付くと、ハンネは言う。
ハンネ(愛紗)「真相はきっと、ルドヴィカも知らない・・・政府に愛紗は死んだと言われたら従うしかないの」
あいり「政府・・・?(どうして政府が・・・!?」
ハンネ(愛紗)「美貴が生まれてから5年間」
ハンネ(愛紗)「私はずっと、総理に囚われていたのよ」
あいり(!!)
美貴が生まれてから退院した私はすぐに総理に首相官邸に参れと言われたの。総理にお会いしてみたいという気持ちはあるけど、何よりあいりの婚約を決めて欲しいという気持ちもあった。
ハンネ(愛紗)「あいりには、幸せになって欲しいから・・・」
一方、ベルナールはオミと演奏を合わせながらトラがベルナールに小声で言う。
トラ「オミ、サイアイノオクサンガナクナッタッテカゼノウワサデキイタカラ、セメテゴシュジンサマノハープデゲンキニナレバイイガ・・・」
ベルナール「・・・」
メタナイト「あおい!まさか、お前、ラビと約束したのか!!?」
ベルナール「!?」
トラ「ゴメンナオミ、スコシマッテテクレルカ?」
オミ「・・・」
ベルナールとトラが走り出すと、そこには問い詰めているメタナイトとラビと約束したあおいとあおいについて行く王ドラだった。あおいは言う。
あおい「約束しましたよ。それがどうかしたんですか?」
王ドラ「私も誘われたから行きますけど・・・?」
メタナイト「ダメだ!もう関わるんじゃない!」
あおい「なんでですか?」
メタナイト「なんでもだ!!」
メタナイトの忠言にあおいは沈黙するが、彼は聞き入らない。
あおい「嫌ですよ!ラビは僕達の恩人ですから!(ラビのところに走る」
メタナイト「あおい!!」
ベルナール「・・・」
ベルナールは悲しそうな顔をしたが、トラと一緒にあおいについて行く。王ドラは言う。
王ドラ「あんな頭ごなしな言い方じゃ、流石にあおい君がかわいそうですよ・・・」
メタナイト「・・・。実は・・・」
一方、シェゾとアルルは見張りのところに寄る。シェゾは彼らに声をかける。
シェゾ「よっ」
見張りの人A「シェゾ殿、アルル殿!?」
シェゾ「お疲れのようだな。ももも酒でも飲んで休んだらどうだ?」
見張りの人B「いや、しかし・・・勤務中ですので;」←たとえCOMの人でも入らせちゃ行けないと言われた見張りの人
シェゾ「そうか。じゃあ・・・お前達(の持ってる鍵)・・・が欲しい!!」
見張りの人全員「!?」
アルル「シェゾ、無理がありすぎるよ!!」
見張りの人A「行けません、シェゾどのっ;お引き取り下さいっ;」
シェゾ「ははは」
見張りの人B「笑ってもダメっ;」
すると、ルドヴィカの手刀とエターニャの魔法が見張りを気絶させた!アルルは言う。
アルル「ルドヴィカ、エターニャ・・・やりすぎだよ」
エターニャ「偶然にもルドヴィカと利害が一致したのでな」
ルドヴィカ「圭一郎様の命を受けてようやく探し当てられた・・・こんなところでまさか、シェゾ様とアルル様に会えると思いませんでしたからね」
シェゾ「・・・ここに囚われていたのか。あいりとあおいと美貴の母親、愛紗さんが」
不穏な空気・・・
- ハンネの秘密、ラビの秘密 その2 ( No.313 )
- 日時: 2016/06/27 17:19
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
総理とは首相官邸の、応接室で会った。
総理「なるほど・・・庶民の出ではあるが、持ち前の努力でドイツの有名大学の考古学部を首席で卒業した母親か。凛々しい面持ちだ。あいりとあおいと美貴が許婚と結ばせ、圭一郎と二人きりになったらどうするつもりだ?出馬するか?」
愛紗「い・・・いえ」
総理「?」
愛紗「政治家になるのは望みません。できれば、勉学に励み、考古学者になろうと思います。そして子供達の幸せを見届けた後、圭一郎様と静かに過ごそうと思います」
総理「残念だが、それはならぬ」
すると、総理のSP達が愛紗を囲んだ!
愛紗「総理!?これは・・・!?」
総理「監視の使用人が報告している。あいりとあおいは母に憧れていると」
愛紗「それは圭一郎様が仕事してでも浮気なんかしなかったから、子供達のことを大事に思ってるから、私が代わりに・・・!」
総理「親が愛情を注いでいるのもまた、面倒なことなんだよ」
総理「あいりとあおいと美貴には母のいない子になっていただく」
愛紗「!!」
総理「さすれば、子供も自立心が強くなるだろう。子供が支配されるのは自立心の強さが一番だ。あいりとあおいには人を裏切れない、理由を作らなければならないからな」
何を・・・言っているの・・・?
子供達を政府側に縛り付けるために、自立を早くから望ませる?私を呼んだのも、政治的な思惑のため?子供達を孤独にさせるために、
私、を、
捕まえる・・・?
あいり「実験台・・・実験で生きたまま傷つけられたんですの・・・?」
ハンネ(愛紗)「科学者達は私を殺さなかった。生かしておいて万が一、子供達が罪を犯すようなことがあったら、人質にしようと思ったらしいわ」
総理の秘書『やりすぎではないですか?まだ産後ですよ』
総理『あの完璧だった圭一郎都知事の心を奪った女だ。どんな手段を使って逃げ出すかは分からない。傷つけて回復させるのが一番だ』
ハンネ(愛紗)「鎖で繋がれ、痛くてすぐに意識を失った。また目が覚めると、痛くて、何度も」
まぶたの裏に浮かぶ子供達の笑顔。他の人達何かどうでもいい。あの人と子供達が幸せなら、他には何もいらなかった。
だけど、こんな風に子供達を、支配して利用しようと言うなら、許さない。政府。
ルドヴィカはこの時、ルーンロードが科学者達を殺し、愛紗を助けたことを確信する。ルドヴィカは愛紗がいなくなった後の錆びた鎖に触り、悲しそうな顔をした・・・。
ハンネ(愛紗)「私の狂気は、あの実験の中で生まれたのよ」
ハンネ(愛紗)「分かったでしょう!?あいり!政府の弱さや愚かさを!!総理はあなた達を信じてなんかない!!馬を飼うように、操られているだけなのよ!!圭一郎様との確執も仕組まれたことだったのよ!!」
あいり「母様っ」
花を歌うものを憎み、空に還るものを引き裂こう。海よ、津波が襲え。風よ、暴風に変えろ。大地に死を。星に呪いを。月を傷つけろ。
あいり(母様・・・)
ハンネ(愛紗)「神すら歪む!!この世界に終焉を!!」
あいり(母様!!)
すると、ガサゴソと音がした。ツーストだ。
ツースト「あいり?ここにいるのか?」
あいり「!!ツースト!!」
ツースト「ハンネ!!」
すると、ハンネがあいりを離さまいと抱きしめる。これに怒りに触れたツーストはハンネに曲刀で攻撃する。
ツースト「あいりを離せ!!」
ハンネ(愛紗)「セウシル」
あいり「ツースト!!」
ハンネの防御技でツーストが吹き飛ばされる。しかし、ツーストは臆することなくハンネに曲刀で攻撃しようとする!
ツースト「ハンネ覚悟!!」
ツーストが走る中・・・
あいり「やめて!!」
あいりのレッドローズがツーストの曲刀を止めた・・・。
ツースト「あいり・・・?」
あいり「ごめんなさい・・・違うんですのツースト、違います・・・ごめんなさい・・・でも・・・でも・・・母様を・・・傷つけないで・・・!」
ツースト「母・・・さん?」
ハンネは自分の娘であるあいりの悲しい顔を見て、戦う気が緩んだ。彼女は言う。
ハンネ(愛紗)「忠告するわ。あおいが危ないわよ」
ツースト「えっ・・・?」
そしてハンネは再び逃げて行った・・・。
王ドラ「えええええー!!?ラビさんはもう死んでるって!!?」
メタナイトの説明に王ドラは驚愕する。「ラビは革命の後に間も無く戦友のメタナイトに看取られて亡くなっている」と・・・。メタナイトは言う。
メタナイト「あいつ、革命の後に心労で亡くなったんだ・・・」
王ドラ「じゃあ、あのラビさんは?」
メタナイト「親友が蘇らせようとしていたところをクラリネットの神、クラーリィが出てきてそのクラーリィが肉体のままでその国を滅ぼしたんだ」
王ドラ「となると・・・」
メタナイト&王ドラ「あいつはラビ(さん)を憑代にして蘇ったクラーリィ!!?」
一方、ラビとあおいとベルナールとトラは例の教会に来ていた。ペールノエルの信者の洗脳を解くためだ。
ラビ「狙いは一番奥にある水晶玉だ。その水晶玉は洗脳できる能力を持つ。水晶玉を壊すぞ」
あおい「はい!ところで、ベルナール、なんでこんなところに付いてきたんですか?危ないのに・・・」
ベルナール「・・・」
トラ「ゴシュジンサマハオマエヲシンパイシテキテクレタンダゾ」
あおい「そうだったんですか。ありがとう、ベルナール」
ベルナール「・・・(表情はよく見えないが、嬉しそうな顔」
すると、メタナイトと彼が連れてきた大半の赤いダイヤの事件に直接関わった人達が来た!
メタナイト「あおいーーーーーー!!!」
みさえ「あおい君!ラビさんから離れなさい!」
あおい「?なんですか、みんなまで。酷いですね」
ラビ「私はラビだ。こいつらの乳母代わりダイヤ。それなのに離れろなどと・・・」
あおい「そうですよ!」
夏美「あおい君!そいつから離れて!!ラビさんは心労でメタナイトに看取られて亡くなったのよ!!」
あおい「えっ?ラビはここにいるじゃないですか!」
キッド「今のラビはラビの身体に乗り移ったクラリネットの神、クラーリィなんだよ!!」
あおい「!?」
ラビ「私はラビだ。クラーリィではない。クラーリィはあの時、死んだんだ。それを・・・」
メタナイト「いい加減に現実を見ろ!!この化け物!!」
ラビ「!!私はクラーリィではない!化け物でもない!人間だ!」
すると、メタナイトに矢が放った。ラビが放ったのではない。放ったのは揉めていることに気付いたペールノエル信者だった。
王ドラ(しまった!)
ペールノエル信者A「異教徒め、水晶玉は壊さんぞ」
ドラミ「戦うしかないわね!」
大半の人達が武器を持ったペールノエル信者達と戦う中、ただ一人離れなかったベルナールがラビに合図で指示する。
ラビ「水晶玉の居場所を案内してくれるのか?」
ベルナール「・・・(コクン」
ラビ「よし、行くぞ!水晶玉のところに!」
ベルナールとトラとラビはその水晶玉のところに行く。そして阻むペールノエル信者を跳ね除けながら水晶玉にたどり着いた。
ラビ「ベルナール!私がペールノエル信者をひきつけるから、お前はハープの音色で水晶玉を壊せ!」
ベルナール「・・・!(コクン」
ベルナールのハープの音色は命なきものに魂を宿す力だけじゃなく、悪いものを壊す力もある。そしてベルナールはハープの音色で・・・
水晶玉を壊した・・・!
ベルナールによりペールノエル信者達は元に戻る。ペールノエル信者はラビに言う。
ペールノエル信者B「あ、あなたは女性の身体に乗り移った神だったのですか、ラビさん・・・」
ラビ「・・・みんな。帰って頭冷やせ」
ラビの言いつけにペールノエル信者達はがっかりしながら家に帰る。すると、そこに・・・
先ほどツーストと一緒にやってきたあいりだった・・・!
ラビ「あいり!」
あいり「・・・あ、あ・・・あ、あ、あ、いやあああああーーーーーーーーーー!!!!」
ツースト「あいり!!」
- ハンネの秘密、ラビの秘密 その3 ( No.314 )
- 日時: 2016/06/27 17:21
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
あいりはしばらく叫んだ後に気を失った・・・。そして医務班の診療を受けたあいりは目を覚ます。
ツースト「あいり!気が付いたか!」
あおい「姉さん!よかったぁ!」
あいり「・・・」
あいり「あなた達、誰かしら・・・?」
ツースト「えっ・・・?」
あおい「僕ですよ!あおい!こっちはツーストです!」
あいり「あおい・・・?ツースト・・・?ごめんなさい・・・何も分からないんですの・・・」
ツースト「・・・っ」
あいりは自分の母親が実は生きていてハンネとしてペールノエルに入ってしまったこと、そしてラビが既に死んだ彼女に乗り移ったクラリネットの神クラーリィであることのショックから記憶をほとんど失ってしまったのだろう・・・。
感想OK