二次創作小説(映像)※倉庫ログ

絵画の魔女の過去 その1 ( No.56 )
日時: 2016/03/21 21:53
名前: 桜 (ID: NywdsHCz)

お待たせしました、続きです!ぷよクエのウィンちゃん、可愛いですv手に入れたら、フレッドと絡ませてみたい。






ーーーこれは、何のお話?


これは・・・過去の私のお話。






ドロシアがまだ冷酷非情な性格だった頃。ドロシアはある国に寄っていた。
かつてドロシアはある研究所で絵画の魔女として生まれ、ドロシアは当時の研究者達に「研究材料」として実験を繰り返された。そしてドロシアは“消し屋”の「国殺しのドロシア」として世界中、いや、銀河中で名を馳せていた。この国は貴族社会で成り立っていた。街でも綺麗な貴族衣装を着た貴族で賑わっている。ドロシアは声をかけられたりしたこともあったが、性に合わず、丘に向かって唯一自由でいることを許されたヴァイオリンを演奏しようとしていた。すると、そのヴァイオリンの音がした。ドロシアのヴァイオリンではない。


ドロシア「ーーーーー?」


ドロシアはその音に興味を持ったのか、その場所に向かう。丘だ。すると、その丘にヴァイオリンを弾いていた青年が先客としていた。ドロシアはその今までの見たヴァイオリニストよりも綺麗なヴァイオリンの音と美しい青年に心を奪われる。本当はいつもならすかさず向こうに行こうとしたが、できなかった。あの青年に惹きつけられるようなそんな感じがしたから。ドロシアは歩き、青年は気付き演奏を止めた。ドロシアは言う。


ドロシア「それ、「ぜんまい仕掛けの子守歌」だろう?」
???「あなた、知ってるんですか?」
ドロシア「ああ、お前、上手いな」


ドロシアからそう言われると、青年はすごく嬉しそうな顔をした。


???「ありがとうございます!」
ドロシア「!?」
???「僕、美しいと言われてるだけでそういうのは言われたことがないんです!だから、ありがとうございます!」
ドロシア「あっ、ああ・・・」
???「あなたは綺麗な格好をしてますけど、嫌悪感は感じません。貴族や王族は綺麗ですけど、嫉妬や見栄で人を貶めようとする人ばかり何です。だから・・・あなたがいい人で嬉しかった。あなたもヴァイオリンを弾くんですか?」
ドロシア「少しな」
???「僕、ラストク=チョッタ=ティートと言います」
ドロシア「私は・・・ドロシア・ソーサレス」


ドロシアは最初はラストクのことを「変な奴」だと思った。しかし、今まで会ってきた奴らの中でラストクのことを変わり者だけど、面白いとも思った。この日からドロシアとラストクは毎日ヴァイオリンを合わせに会った。別にいつか人前で演奏しようとしたわけじゃない、二人でヴァイオリンを弾いて弾き方を研究して練習して上手く弾けると嬉しかった。息が合うことが楽しかった。


ラストク「ドロシア、僕、自分の貯めたお小遣いでヴァイオリンを買おうかと思うんだけど、それが遠いところにあるんだよね・・・この辺は馬車も通ってないしね・・・」
ドロシア「・・・」


ドロシアは唯一自分によくしてくれたラストクに恩返ししたいと思い、あることを考える。ドロシアは言う。


ドロシア「ラストク!それ、私が向かって買ってくる!今の私にはこれしかできないが・・・」
ラストク「本当かい!?ありがとう。でも、無理しないで。誰が何と言おうとも僕はドロシアの味方だから」
ドロシア「ああ!約束する!(ラストクと話してると、本当に安心する・・・私、もっと、ラストクと仲良くなりたいーーー・・・」






その数日後、その国の城で暴動があった。兵士達は何とか取り押さえようとするが、ある人物の強大な力の前に太刀打ちできなかった。その人物ーーードロシアは怒りで城の王の間に向かっていた。


ドロシア「ラストクはどこだ・・・!ラストクを連れ去った王はどこにいるんだあああああー!!!」


ドロシアはようやく、王の間にたどり着く。すると、そこにいたのは倒れているラストクとその前にいる王がいた。


王「貴様が消し屋の国殺しのドロシアか。随分と異形な姿だな」
ドロシア「ラストク・・・!貴様、ラストクに何をした!」
王「・・・貴様のせいだ」


王はラストクの身体を蹴り、ドロシアのところに転ぶ。ラストクの身体には複数の痣があった。


王「この男が貴様と接触したという情報が入ってな。どういうことかと問い詰めようとしたが、全く喋らなかったから少しお仕置きしたところだ」
ドロシア「貴様・・・!ラストク!」


すると、ドロシアの声にラストクは微かに目を開ける。ラストクは弱々しく言う。


ラストク「帰って・・・来てくれたんだね・・・ドロシアは僕の風だった・・・。だから、あんな男に死んでも・・・言わなかった。ドロシアが好きだから。だから・・・せっかくのヴァイオリン・・・受け取らなくて・・・ごめ・・・ん。もう・・・泣か・・・ないで」
ドロシア「ラストク!私も・・・!」


すると、ラストクの手はドロシアの手に添っていた。これにドロシアはもう一度、彼の名を呼ぼうとする。


ドロシア「ラス・・・!」


しかし、ラストクは手を落とし、そのまま完全に動かなくなった。ドロシアは死などいくらでも見ていたが、この死は心の底からショックを受けた。これが初めて知った「愛する人の死」であると・・・。


ドロシア「あ・・・あ・・・ああああああああああああああああああああー!!!!!」


ドロシアは叫び声を上げると、魔力が暴走し、そしてその国は滅んだーーー・・・。






その後、ドロシアは「消し屋でありながら恋愛感情を持った」ことと「勝手に国を滅ぼした」ことの罰でさらなる研究の実験台にされることになった。ドロシアはしばらく経つと、実験の果てにラストクのことを忘れていた。その研究所は先代の四勇者によって滅ぼされたが、ドロシアは今でも無意識にその過去を封印していたーーー・・・。

絵画の魔女の過去 その2 ( No.57 )
日時: 2016/03/23 20:53
名前: 桜 (ID: AZCgnTB7)

カービィ「何だよ・・・!これ・・・!」


ドロシアは魔力の暴走でソウル形態に変身していた。彼女は自分の意志でもソウル形態に変身することができるが、魔力の暴走で変身したとすれば、これは非常事態である。


カービィ(どうしよう!!)
???「フラワー・トゥーン!」


すると、窓から魔法で人が出てきた。カレンだ。


アミー「カレン!」
カレン「やっぱり、こうなったのね・・・カービィ達、見なさい」
メタナイト「!?」


すると、絵画には魂らしきものがあった!カレンは言う。


カレン「あの絵画にはラストクさんの魂がある。だから、あなた達かアリス団しか封印できない。ラストクさんの魂に攻撃する。そうすれば、ドロシアの中の黒音符は出てきて絵画も変えられるし、ラストクさんは在るべきところへ帰れる。今のドロシアに攻撃したら、魂も消えちゃうから・・・二人を解放しなさい!」
ペインシア「ラストクさんの・・・魂を帰さなきゃならないって言うの・・・?」


ペインシアの中に迷いが生じた。そして彼女は反論する。


ペインシア「できないよ!!カレンお姉様、あなたの魔法で何とかなりませんか!?ラストクさんの魂がいつまでもドロシアお姉様と一緒にいられる魔法を・・・!!」
カレン「そんな魔法があるなら私だってストレスを溜めてでも手に入れてるはずよ!!それにそんな方法があるなら、残された人達だって悲しまなかった!!ラストクさんの魂を救うためにはそれしかないのよ!!四勇者達、ラストクさんの魂に攻撃しなさい!!殺されてもいいの!!?」


ペインシアとカレンの言い争いにカービィの中にも迷いが生じる。


カービィ(・・・ボクだって、お父さんとお母さんの魂がずっとそばにいて欲しかった。できることなら、ボクが死ぬまでずっと・・・でも!ドロシア・・・!!)


カービィが迷う中、アリスは剣を持ちながら絵画のところに向かおうとする。


アリス(あいり)「魂を攻撃・・・上等ですわ!」


アリスは剣で攻撃しようとするが、メタナイトのギャラクシアがそれをさせなかった。


アリス(あいり)「!」
メタナイト「音符がほしいならくれてやる。だが、待て。させん!」


剣の交わる音が鳴る中、カービィは見る。


カービィ「メタ・・・」
ゼオ「行こう、カービィ。ここはメタナイトやカレンの意志に応えよう」


すると、カービィはペインシアを見る。そして優しくニコッと微笑む。


カービィ「頑張ってドロシアを支えるんだペインシア。キミ達は生きてるんだから」


カービィとゼオは絵画のところに向かう!ゼオがドロシアソウルの攻撃を跳ね返しつつカービィは飛ぶ。


カービィ「ゼオ君!」
ゼオ「おう!!ダイア・キュート!」


ゼオから増幅魔法を受けたカービィはソードで攻撃する!


カービィ「いっけえええええー!!!」


そしてラストクの魂は絵画から消え、ドロシアも30個の黒音符が出され、元の姿に戻った。その音符はピンク音符となり、アミーの宝箱に納められる。


アミー「・・・」
カービィ(黒音符が出されたら、ラストクさんの魂が消えるってことは分かってるけど・・・ドロシア・・・)


二度目の別れも突然だった。ドロシアは助かったが、その日から笑わなくなったーーー・・・。






マスハン「ドロシアは今日も来てないのか?」


あれから数日後。ドロシアはスマブラ屋敷にも来なくなり、一同は心配していた。


ドロッチェ「何だよ!ドロシアがいないと、俺、誰に本音を言い合えばいいんだよ・・・」
カービィ「・・・」


そしてローア。四勇者の三人とアミーはドロシアの部屋に入っていた。カービィはドロシアを諭す。


カービィ「いい加減に屋敷においでよ。ドロシアがそんなんじゃ、ラストクさん、天国に行けないよ・・・」
ドロシア「・・・本当に笑ってたのかしら、ラストク・・・あの時の私の心が作り出した願望だったんじゃ・・・許されたいって私の心が・・・」
メタナイト「そんなことないっ。私には上手く言えんが、ラストク、ずっと心配して・・・ん?」


すると、ドロシアの最初のヴァイオリンケースがあった。メタナイトは言う。


メタナイト「これ、ラストクと最後に会った時までのケースだよな。何が入ってるんだ?」
ドロシア「さぁ・・・そのケースの鍵、なくして・・・」
カービィ「ねえ、これだよ。ラストクが見つけたかったこと」
ゼオ「この魔法で開けてみよう。ダーク・トゥーン!」


ゼオが魔法で開けると、何もなかった。ーーーはずだが。


ゼオ「何もないな」
アミー「うーん、どうすれば・・・;」
カービィ「!」


すると、カービィは小さなケースを見つける!カービィはそれを手に取る。


カービィ「これは?」
ドロシア「それは最初に会った時に何もなかったけど・・・!」


BGM:ケロロ軍曹のシリアス感動BGM


すると、ドロシアはそのケースの箱を開ける!彼女はかつてラストクとの会話を思い出した。


ラストク『ドロシア。ヴァイオリンケースに僕のプレゼント入ってるから、旅が終わるまで開けちゃダメだよ』
ドロシア『旅をする前でいいんじゃないか?』
ラストク『ダーメ。旅が終わった後からが楽しみなんだよ』


すると、ドロシアはその中身を見る。それを見た瞬間、涙が流れていた。


カービィ「何が入ってるの?」


すると、入っていたのは・・・






一つだけのヴァイオリンのチャームとそれを付けたブレスレットだった・・・。






カービィ「・・・そっか・・・これを見つけて欲しかったんだね・・・」
ドロシア「全く・・・あの人にしてはやられたわね・・・私、周囲に振り回される運命かしら?」


ラストクさんの願い、きっと届いたよ。本当に大好きな人にーーー。






ゼオ「すげー!豪華絢爛!」


一方、ペインシアが四勇者の三人とアミーに豪華絢爛な弁当を持ってきてくれた。ペインシアは言う。


ペインシア「ドロシアお姉様が四人にお礼にって」
メタナイト「お礼?」
ペインシア「ドロシアお姉様が譲ったり、売ったりしたおかげでドロシアお姉様、区切りが付いたし。お金もたくさんできたんだよ!四人のおかげだよ!」
カービィ「ストラディヴァリを売ったりしたの?」
ペインシア「ううん。何か「呪いのヴァイオリン」が2本あったらしいんだって。王ドラ(鑑定スキル持ち)お兄様が言ってたよ。それでドロシアお姉様が咄嗟にーーー」
カービィ&メタナイト&アミー(嘘・・・;)
ゼオ(呪いのヴァイオリンって、どんな呪いだっけ・・・?)


その呪いのヴァイオリンの価値がとんでもない額になったことは言うまでもない。


FIN






「オリキャラ紹介」


・ラストク
ドロシアが初めて大切に思ったヴァイオリニスト。ドロシア曰わく「変わり者だけど、面白い」。彼が住んでいた国の王に暴行された末、ドロシアに見守られる中で亡くなった。


「後書き」


今回はドロシアの過去のお話でした。このお話は影で支えるキャラの過去ですのでお気に入りの一つです。
ドロシアの過去、こんなあったらいいなと思い、お気に入りの小説もあって、ドロシアの過去のキーはヴァイオリンにしようと決めました。
今は書いてて良かったと思います。悲しいけれど、それが残された人達のためにできる一番の供養だと思うんですよね・・・。
それとぷよクエでダルルとレムレス、手に入れました!これでフェーリの気苦労も少しは軽くなるかな。ダルルは手に入らないと思ってたので嬉しいです!エコロもアコール先生もサタン様もこないだのボスガチャで手に入れたしね。あやクルは手に入れてないけど;






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