二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ただいまフェスティバル(その1) ( No.668 )
- 日時: 2016/08/26 20:37
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回のタイトルは響けユーフォニアムから。フューチャー・メジャー・ユニット・バンドフェスティバル(略してfmuf)のお話。吟遊月華の中でシグレ君の気持ちに一番私も共感できます。だって、私、幼い時に周りから姉が私と比較されたんだもん・・・(´;ω;`)自分は割とシグレ君に罪悪感を抱くナルカミ君の立場です。
「ナルカミ君は龍笛が上手で素晴らしいな!」「礼儀正しいいい子だしな。それに比べてシグレ君は・・・」「ナルカミ君の時は手がかからなかったのに、シグレ君は手がかかる」「私の息子の片方がナルカミが素晴らしいのならーーー」
「もう片方のシグレはいらない子だ」
ここでシグレは寮の部屋で目を覚ました。それは自分が幼い時の出来事・・・。家柄や才能は生まれた時に決められてしまう・・・。
シグレ「・・・」
その日の昼。桜都(おと)ことアイオーンは自分が書いた演奏のチェックをしていた。みんなレベルは高いが、何か一つインパクトに欠けるものがあった。
紅葉「何かインパクトに欠けるな・・・たとえば、最初。シグレ」
シグレ「ギクッ;」
紅葉「お前、このフレーズ、初めてか?」
シグレ「は・・・い;」
紅葉「何が「はい」なんだ?どう見ても初めてにしか見えないんだが?言ってみろ」
シグレ「そのフレーズを吹くのは初めてだから・・・です」
紅葉「マジか!あと三日後に新曲をお披露目する大事なライブがあるのに・・・!」
桜都(アイオーン)「あの・・・初めてのフレーズをさせた俺にも責任はあるから、シグレに最初の龍笛のフレーズなら、俺が見てやりましょうか?」
紅葉「えっ!?」
エニシ「そういえば、桜都さん、徒然の演奏を聴いて雅楽にも詳しいと聞いていたな・・・」
紅葉「何だと!!?桜都!それは頼もしいな!ナルカミに見てもらおうかと思ったが」
ナルカミ「私はそうしたいですが、少しの時間しかみれませんよ;」
シグレ「おい・・・俺はそんなこと・・・!」
紅葉「最初のフレーズができてないお前に断る権利はない(ドスの利いた声」
シグレ「」
紅葉「じゃあ、頼むよ桜都!では各自解散!」
解散する中、アイオーンはシグレの制止も聞かずにシグレの部屋に入る。
シグレ「おい、ちょ・・・!」
桜都(アイオーン)「へー。娘のメールも電話も半端にスルーする割に随分と可愛いもん持っているのだな(手には可愛いパンダ人形」
シグレ「わっ・・・!人の部屋を勝手に漁るな!」
すると、アイオーンはある写真を見る。微笑んでいる幼いナルカミと微笑んでいない幼いシグレ。アイオーンはこの写真を見てある確信をする。
桜都(アイオーン)「・・・」
シグレ「教える気がないならとっとと帰ればいいで・・・」
すると、アイオーンは書いた最初の龍笛のフレーズの楽譜をシグレに渡す。そこにはそのフレーズについて細かく書かれていた。
シグレ「は・・・?」
桜都(アイオーン)「最初のフレーズの楽譜を書いてきた。シグレ向きの奴」
シグレ「一応教える気はあったのか;」
桜都(アイオーン)「当たり前だろうが、同じところの間違い改善したくないのか?」
シグレ「!?」
桜都(アイオーン)「ややこしいところ、いつも意識してもつらっと吹けないだろう?」
シグレ「!?どうしてそれを・・・」
桜都(アイオーン)「アレンジでごまかしてるが、指の動きが遅れてるからな。ちゃんと気をつければ、ミスタッチなしで吹けるかもしれないのに。シグレは卑屈だがクソ真面目で頑固者と見た」
シグレ「ーーーわかってる・・・っ。兄貴みたいに要領よくねーし、天才な兄貴と違って、俺は・・・」
桜都(アイオーン)「は?何でそこでナルカミが出てくる?」
シグレ「えっ・・・?」
桜都(アイオーン)「今はシグレの話をしているのだ。俺がピアノ(正しくはキーボード)で音程確認するから、お前はできていないフレーズで吹け」
シグレ「あ、ああ・・・(何する気だ・・・?」
アイオーンはキーボードでシグレの音程確認をしながらシグレはできていないフレーズで吹く。アイオーンはキーボードを弾きながら言う。
桜都(アイオーン)「違う違う、ただ吹くのではなくて音を取れ。ちゃんと聴け。指が小さく動かないのはわざとか?それとも指の練習ちゃんとしてるか?指が小さく動くからミスるって考えたことあるか?」
シグレ(ね・・・ねちっこい・・・;でも・・・俺に何がダメなのかよく分かる・・・)
桜都(アイオーン)「はい、じゃあ、もう一回」
シグレはアイオーンに音程確認してもらいながらそのフレーズを吹く。シグレはアイオーンに言われた通りに身体の感覚が覚えて吹いていた。
シグレ(あともうちょっと・・・!)
そしてそのフレーズを終えた時、その場に沈黙がなる。アイオーンは言う。
桜都(アイオーン)「ーーーまあ、及第点と言ったところか」
シグレ(よかった・・・手をマメにしながら身体の感覚、ちゃんと覚えていく・・・)
桜都(アイオーン)「この神、もう帰るからあとは自分で練習しろ。あ、練習する前に一つだけ約束しろ」
シグレ「えっ・・・?」
アイオーンはシグレにある約束をさせる。それは・・・。その翌日、バンド練習ではシグレが緊張しながら譜面台を並べていた。
ヤマト「シグレ、ちゃんと練習してきたんすか?」
シグレ「ああ、一応・・・」
エニシ「じゃあ、バンド練習行くぞー」
シグレは龍笛を構えながらアイオーンとの約束を思い出していた。
桜都(アイオーン)『兄弟間の比較は大小はあるが』
桜都(アイオーン)『自分でも比べて嫌いになるようなことをしてはダメだ』
その言葉を思い出してシグレは自分は自分と思い出し、そのフレーズをミスタッチなしで吹けた!これに紅葉と他のメンバーが気付く。
シグレ(ふ・・・)
しかし、そのフレーズの後にシグレはミスしてしまう。それで演奏を止めた。
シグレ「(しまった・・・)ごめ・・・なさ・・・」
ヤマト「シグレ!やるじゃないすか!」
シグレ「えっ?」
ナルカミ「そのフレーズの後にミスしてしまいましたが、問題はないです」
ミヤビ「でも、ノーミスならさらにいいフレーズができたんじゃないんですか・・・?」
シグレ「本当か!?」
エニシ「やったな、シグレ!桜都さん、マジでシグレを見てやったのか!?」
桜都(アイオーン)「あ、ああ・・・気付いたことを指摘や音程確認しただけで大したことでは・・・」
紅葉「でも、短時間で気付いたことを指摘しただけでも相当頭の切れる奴だな。やるじゃん」
アイオーン「!」
紅葉「私でも気付かないことを気付くなんてお前はモノホンの音楽の才能を持つ奴だな!」
桜都(アイオーン)(クールな紅葉さんが・・・笑った・・・!)
紅葉「じゃあ、練習の続きだ」
吟遊月華「はい!」
桜都(アイオーン)(一瞬だった)
シグレの欠点も克服して吟遊月華のライブの日。この日は新人バンドのこれからに期待されるライブ「フューチャー・メジャー・ユニット・バンドフェスティバル(略してfmuf」に吟遊月華が出演するのだ。紅葉は言う。
今回はfmufのお話。
- ただいまフェスティバル(その2) ( No.669 )
- 日時: 2016/08/26 18:07
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
紅葉「今日から桜都の曲だ。しかし前のプロデューサーよりもレベルアップはしているが、変わってなどいない。吟遊月華の実力を他のバンドにも見せつけてやれ!」
吟遊月華「はい!」
桜都(アイオーン)「俺の曲・・・!「ちょっと待ちやがれ!!!」ヴッ!?」
紅葉「・・・お前らか」
すると、悪魔のような姿の男四人&女一人が現れた。彼らは悪魔バンド「devil」。吟遊月華の先輩バンドでリーダーのボーカルのヘド、ギターのストルナム、ベースのコスタ、ドラムのバーテブラ、キーボードの紅一点のペルヴィスで結成されている人気ロックバンドである!
ヘド「ボーカル、ヘド!」
ストルナム「ギタリストのストルナムだよ」
コスタ「・・・ベースのコスタだ」
バーテブラ「ドラムのバーテブラだ!」
ペルヴィス「キーボードのペルヴィスだよ!」
devil「俺(アタシ)たちは悪魔のロックバンドdevil!」
桜都(アイオーン)「ヴ・・・」
紅葉「彼らもうちの事務所に所属してるんだ。ペルヴィスは良心だが、彼らも男四人に問題がある。リーダーのヘドはアホ天然で無自覚両性たらし。ストルナムはナンパで女好き。コスタは神経質でドS。そしてバーテブラは叱るときはちゃんと叱るが、重度の親バカならぬメンバーバカ。これだけはちゃんと理解するように」
ストルナム「そういえば、紅葉ちゃん。前のプロデューサーが女の人と駆け落ちして新しいプロデューサーを探してるって聞いたけど、そっちは解決したの?」
ヘド「ストルナム・・・!」
ストルナム「えっ?」
桜都(アイオーン)「・・・(どう見ても新しいプロデューサー」
ストルナム「やだ・・・!キミが・・・!ごめん、失礼すぎたね!(ペコペコと謝る」
コスタ「お前さん、うちのギタリストがすまなかったな」
紅葉「うちの桜都に謝るのはこれを見てからにしろ。桜都!」
すると、桜都は自分の意思でアイオーンの姿に変わった。彼の姿にdevilは驚く。
ペルヴィス「あっ!痛いヴィジュアル人気バンドシンガンクリムゾンズのアイオーン!」
バーテブラ「どうりで似てると思ったわけだ。・・・そういえば、三日前にお前のところのリーダーが俺が追ったひったくり犯を殴り飛ばしたのを見たな・・・ロムや取り押さえた俺は翌日に感謝状が贈られたが」
アイオーン「ヴ、うちのリーダーが世話になった」
バーテブラ「いや、俺ももう一度会いたいと思ったしな。ロムにもう一度会ったら伝えとくよ。アイオーンが吟遊月華のプロデューサーしてるって・・・」
アイオーン「行かんそれは!!ロムに裏切りと思われるから殺される・・・;」
バーテブラ「ごめん;言えない理由があるよな;」
エニシ「ところで何しに来たんだ?」
エニシに言われてペルヴィスはステージの順番の紙を渡す。
ペルヴィス「順番の書かれた紙。あんた達がうっかり忘れそうだから渡しに来たんだよ」
ナルカミ「ありがとうございます」
ペルヴィス「順番、事務所の中ではアタシ達のバンドが先だから!じゃあな!」
devilが立ち去る中、ヘドは唯一残り、アイオーンに言う。
ヘド「アイオーン。ストルナムが謝ったから気にしないでくれ。ごめんな。ストルナム、あれでも気にかけてるみたいだから」
アイオーン(どうして、ヘドが謝るのだ?)
ヘド「アイオーン兼桜都だよな?また喋ろうな!」
ヘドはそう言って立ち去る中、ヤマトは言う。
ヤマト「相変わらずっすね、ヘドさん」
ミヤビ「変人ですけど、人気者です」
アイオーン(ヘドの性格を見て、気に入らない奴なんているのか。ヘドって、小さくないが、ゼオやクロウに似てる)
そして順番に回されたdevilはステージに立つ!マイクを持ったヘドは黄色い歓声を上げる自分達のファンに向かって言う。
ヘド「お前らーーーーー!今日も盛り上がってシャウトしやがれーーーーー!」
他のメンバーが演奏する中、ヘドは歌う!
BGM:BOYS GIRLS
そのdevilの実力はアイオーン自身も驚くほどだった。全体的にかなり上手く、演奏も指だけでなく身体全体に響くほどだった。紅葉は言う。
紅葉「あいつらも実力はあるくせにペルヴィス以外は問題を起こすからなー;・・・アイオーン、もしかしてあいつらの演奏を聴いて緊張してるのか?」
アイオーン「ヴッ・・・!!」
紅葉「大丈夫だ。桜都としての曲は吟遊月華にしかならせない。今は吟遊月華の演奏をするだけだ」
アイオーン「ヴ・・・」
そして吟遊月華の番。吟遊月華の番になった時、シグレの大分できるようになったフレーズの前奏が鳴る!
BGM:平安旅人
吟遊月華の演奏はすごい上手くてアイオーンのイメージをばっちりに表現できるほどだった。アイオーンは思う。
初めて吟遊月華の曲をプロデュースした自分の曲は、熱が伝わるくらい眩しくて、音だけがステージに響く。ステージも浮かんでいるくらい感じる。
アイオーン(シグレも。みなすごい)
そんな演奏の中で、少しだけ、みなを遠くに感じた。
アイオーン(俺達シンガンのステージではそんな風に感じなかったが、ステージに出れなかった他のバンドもこんな感じか)
あっという間の5分弱ーーー。大拍手と喜びの歓声の中で終わった吟遊月華に紅葉は言う。
紅葉「とりあえずやりきったな!お疲れ!」
ヤマト「シグレは流石の落ち着きぷりっすね」
シグレ「あ、ありがとう・・・」
紅葉「そういえば、桜都に主催者から電話って」
桜都(アイオーン)「ヴッ!!?」
アイオーンは何を言われるのか緊張する中、主催者は電話で言う。
桜都(アイオーン)「もしもし?」
主催者「あっ、吟遊月華の桜都プロデューサーさん?吟遊月華の演奏聞きましたー」
主催者「いやー、曲いいね。思ってた以上だよ」
桜都(アイオーン)「!」
主催者「キミがプロデューサーでよかったなー。また吟遊月華を出させる時はよろしく頼むよ」
主催者がそう言った後にアイオーンは電話を切る。シグレは言う。
桜都(アイオーン)「・・・」
シグレ「よかった・・・じゃねーか」
桜都(アイオーン)「・・・っ。・・・っ、ああ」
プロデューサーとしての自分は演奏できないが、あの時自分の曲は吟遊月華と一緒にいた。シンガンも成功した時は嬉しかったが、シンガンも吟遊月華のプロデューサーもみながいなかったら、この言葉はもらえなかった。
桜都(アイオーン)「あのっ!まだまだ未熟なプロデューサーだが、これからも照明壊した分よろしく頼む!」
シグレ「えっ?・・・クス。いいが」
アイオーン「ヴッ!」
まだまだ未熟なプロデューサーだが・・・シンガンのバンド練習もしないと行けないから今までの倍以上頑張らないと行けないが・・・プロデューサーとしての最初の第一歩、記した!
アイオーンは心の中でそう思った・・・。
FIN
「後書き」
今回はアイオーン様が吟遊月華のプロデューサーとして立って初めての吟遊月華のライブ。吟遊月華の先輩バンドとしてぷよクエの悪魔のロックバンドことdevilも登場させました!今devilの中で一番好きなのはヘド。ピクシブでの漫画を見て好きになったので・・・。あと、ストルナムもキャラとしては好きですね!吟遊月華もdevilも可愛いですvちなみに吟遊月華の由来はプリティーリズムの漫画の主人公チームの敵チームの一つのチーム名から+そのままではつまらないので前二つの二文字を外して吟遊を付けました!devilはメンバー全員が悪魔なのでそのまま英語にして付けたものです。
感想OK