二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- わたしのホルン(後編)(その1) ( No.685 )
- 日時: 2016/08/30 18:19
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
怒涛の後編です。本選の結果では・・・!?
霧子と世良の豪邸。実は霧子は三つ子だった。その三つ子の長女晴子は霧子にある頼み事をする。
晴子「私の大事な生徒さんでね、私と同じユーフォニアムの子何だけど・・・長年の相棒だったユーフォがこないだ壊れちゃってね・・・」
霧子「ーーーつまり、私おすすめのユーフォニアムを紹介しろということね」
晴子「そうなのよ、急な話で悪いんだけどさぁ。前、あんたおすすめのチューバを紹介したら反応が良くてさ、流石霧子!って思って・・・」
霧子「当然でしょ、こっちは楽器も勉強してんの。任せなさいってーーー(分かってんの?誰のおかげでいい顔できるのかーーー」
昔、晴子・次女の雫子は何に対しても優秀だった。三女の霧子は音楽に関しては優秀だが、それ以外はできなくて昔から褒められるのは他の二人ばかりだった。親は音楽以外は出来の悪い霧子を責めることすらしなかった。三つ子なのに・・・三つ子だから、一人くらい出来が悪くてもどうでもよかったのだろう。
大好きだったホルンも手の病気のために断念した霧子は婿養子であるジャズのサックス奏者と結婚した。夫は霧子の数少ない理解者の一人だった。二人の子供の世良が生まれてその理解者の一人でもある夫の友達は何やら慌てたように言う。
夫の友達「霧子さん!世良ちゃん、ホルン吹けますよ。ホルン奏者にしましょう!音楽の楽しさを知っているあなたならきっと指導できるはずです!」
そしてその3年後のホルンコンクール。娘の世良は僅か6歳にして見事優勝を果たした。これを見た霧子は思う。
霧子(この子なら、私がもしいなくなっても将来音楽で食べていける。それを私と世良が証明するの!)
それから数年後の現在。立派な指導者に成長した霧子に晴子は別れを告げる。
晴子「ーーーじゃあ、頼むわ、霧子」
霧子「ええ、またいつでも遊びに来なさい(いくらプロの演奏者になって練習して立派な地位についていても、今の世良のホルンの才能はあんたらよりも上よ・・・?」
一方、世良はホルンの練習をしていた。しかし、練習中に手を痛む。世良はこの時恐怖に怯えていた。
世良「・・・いや。一生懸命に練習して押コンで優勝してお母さんを喜ばせるのを止めるなんていや」
世良はこの時、涙をこらえながら練習していた・・・。
一方、リトルモンスターの押コン本選の三日前。リデルとアイオーンは既にロッシーニの序奏と変奏が間に合ったため、ヒンデミットのホルンソナタに取り掛かっていた。しかし、練習中に腹の虫が鳴った。
アイオーン「お腹すいた・・・」
リデル「私も;」
ゼオ「さぁ、飯にしようか」
この日の料理はゼオとププルが作ってくれた。この日のメニューはチヌの香草焼きとご汁と漬物と白ご飯だった。その完成度の高さにリトルモンスターにいた全員が驚く。
エニシ「うおっ!」
シグレ「見た目も味も完璧だな」
紅葉「この料理は酒が飲みたくなるな・・・」
松田「だったら、飲んだらいいじゃないですか」
紅葉「少しはな」
ゼオは食べる前にリデルとアイオーンに言う。
ゼオ「アイオーン、リデル。本選での順番は世良よりも前だ」
全員「!!!」
リデル「世良さんの・・・」
ゼオ「大丈夫だ。世良もとい霧子にお前らの演奏が負けるわけないと思ってるから」
アイオーン「・・・あの・・・」
ゼオ「どうした?」
アイオーン「伴奏者とはいえ緊張するが・・・頑張るから」
ゼオ「!」
アイオーンの言葉を信じてゼオはニコッと微笑む。そしてヒンデミットのホルンソナタも間に合い、その三日後の本選。控え室ではリデルはアミティ達が作ってもらったお守りを持っているため緊張はそれほどしてないが、アイオーンは緊張していた。
アイオーン(この大会が終わったら、幼い頃にリデルに会った子供が俺だってちゃんと言おう。だが、それは子供の頃の話だし・・・って、死亡フラグ立てている!?)
緊張の中、cantabileと星華が控え室に入る。ゼオはアイオーンを呼ぶ。
ゼオ「アイオーン!」
アイオーン「ヴッ!?」
ゼオが投げたものをアイオーンはキャッチする。それは赤と黄色の二つの羽の小さなぬいぐるみのストラップだ。
ゼオ「それ、クロウからのお守り。クロウが「何が何だか知らねーけど頑張れ」ってさ。ロム以外のクロウ達にはちゃんと全国放送されてる押コンを見ろって伝えてある」
クルミ(クルーク)「自分だって黄色の羽のぬいぐるみのストラップ、作ってましたのにー」
ゼオ「っ!!!それは言うな!!」
ゼオの珍しい妙に慌てた態度にアイオーンはクスリと微笑む。
アイオーン「まあ、もらっておく。感謝する」
ゼオ「アイオーン・・・」
すると、偶然その場に来ていた世良がいた。リデルは挨拶する。
リデル「あっ、きょ、今日はよろしくお願いします」
世良「・・・(ぺこり」
世良はぺこりとお辞儀をし、その場を後にする。ゼオは言う。
ゼオ「お辞儀しただけでも立派なのに、あの母親は・・・」
リデル「・・・」
一方、観客席では千秋とのだめ、黒木とターニャが座っていた。千秋は言う。
千秋「流石にリデルちゃん目当ての観客が多いな」
黒木「もうファンがいるって感じだね」
のだめ「?ターニャ、隣に何か怪しい五人組がいマス」
ターニャ「えっ!?」
のだめの言葉にターニャはその怪しい五人組に駆け寄る。彼女は注意をしようとするが・・・
ターニャ「あのっ、ステージ荒らしなら・・・えっ?」
ナルカミ「う?」
のだめ「えっ、この人達・・・!」
千秋「吟遊月華!!?」
エニシ「しっ!しーっ!」
口止めをする中、ヤマトは言う。
ヤマト「やっぱり、アイオーンさんとリデルちゃんが気になって紅葉ちゃんに内緒で来ちゃったっす」
黒木「内緒で!?すごいね!」
ターニャ「そういえば、アイオーン、確か今照明壊した分としてあなた達の曲のプロデュースをやってるわよね」
ミヤビ「はい。とにかく!私達がここに来ていることはファンには内緒です!」
千秋「ああ、分かった(そういえば、ロムとシュウ☆ゾー・・・くん?には内緒だっけ」
のだめ(シュウ☆ゾーくんはロムさんに関わりがありそうデスからね。知りマセンけど)
一方、紅葉は押コンの放送を見ていた。ちなみに吟遊月華がリデルとアイオーンが気になって紅葉に内緒で押コンの鑑賞に行ったことはモロバレました(笑)。すると、アイオーンとリデルが気になったdevilが押コンの放送を見ようとしていた。
紅葉「(devil・・・)分かったんだな、devil」
ヘド「ああ。アイオーンとリデルの舞台を見逃すわけにゃいかねーだろ」
紅葉「・・・じゃあ、応援しとけ」
devil「ああ!」
一方、他のバンドや他の人達も押コンの放送を見ていた。その一部を見てみよう。
レトリー「あ゛ー!!!!」
ヤイバ「レトリー、どうした?」
レトリー「アイオーンがリデルの伴奏者として出てる!!しかも、本選!!」
シアン「最近シンガンの練習が終わった後にすぐ行くと思ったら、これにゃのね」
クロウ「ええーっ!!?」←今回の真相を知った人
ヤイバ「」←持っていた緑茶を落とす
ツキノ「ねえねえ、アイオーンさんが出てるの〜」
ロージア「えっ!?マジ!?」
ホルミー「すぐに見ましょう!」
ジャクリン「押コンの本選に残れただけでもすごいんやなー」
ダル太夫「たまにはアイオーンもこんな経験が必要でありんす」
阿「でも、まさか本選に残れるなんて・・・」
吽「後は最高の演奏ができれば!」
リク「マジだ!これ、アイオーンさんにさらなる経験になりそう!」
カイ「しっ!打ち合わせ中のシュウ☆ゾーくんに聞こえたらロムさんに知られるからな!」
アミティ&ラフィーナ&シグ「頑張って・・・!」
あやクル「優勝したらとびっきりのご馳走を作ってやろう」
他のドラえもんズ&タママ「はーい!」
シェゾ&アルル&ルルー&ウィッチ「マジかこれ!!!」
サタン「は?リデルがホルンをやっていたのならともかく何で私を兄と慕うリデルの伴奏者に憎っくきライバルイケメンアイオーンがいるの?」
ドラコ「サタン、落ち着いて!あたしだって何でリデルの伴奏者にアイオーンがいるのか分からないんだけどさー;」
その他の人達も押コンの放送を見ていた。そして押コンが始まった!
クルミ(クルーク)(頑張れよ・・・リデルを輝かせることができるのは、アイオーンだけだっ)
今回は後編。結果は・・・!?
- わたしのホルン(後編)(その2) ( No.686 )
- 日時: 2016/08/30 18:23
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
他の押コンの本選出場者の演奏はどれをとってもレベルは高かった。そしてリデルの番となる。
アナウンス「続いての演奏はリデルさんの演奏です」
リデルとアイオーンがステージに立つ。二人は観客にお辞儀をする。リデルはアイオーンとの思い出を思い出していた。
リデル『あっ、どうも、です。新しいバンドの人ですか?』
リデル『ありがとうございます。優しいんですね、アイオーンさんって』
アイオーンのおかげでリデルの苦しかった心が救われた。そんなアイオーンの優しさにリデルは応えたかったのだ。リデルとアイオーンは互いにお辞儀をしてそして演奏をする!
BGM:リデルとアイオーン版ロッシーニの序奏と変奏
リデルとアイオーンの演奏は今までで最高の演奏だった。香菜子が感心する中、そして終わり、間を嫌うようにすぐにヒンデミットのホルンソナタに突入する!
BGM:リデルとアイオーン版ヒンデミットのホルンソナタ
リデル(みんながすぐそばに、私と一緒にいます。すぐそばで私達の演奏を聞いてます・・・!)
そちらもさっきよりも一番の最高の演奏であり、会場や放送は引き込まれてゆく。そしてやっと終わり、すると、香菜子の方から拍手をした。香菜子は言う。
香菜子「みなさん。今に彼女は話題の人になると思いますが、いかがかしら?」
観客A「本当だ!素晴らしい!」
観客B「香菜子さんから拍手をいただくなんて大したもんだ!」
リデル「う・・・嘘」
観客からもリデルとアイオーンに絶大な支持を受ける中、吟遊月華と千秋達は喜ぶ。
吟遊月華&千秋&のだめ&黒木&ターニャ「やったぁ!!!」
紅葉「やった!マジかよあいつら!」
devil「イェーイ!!」
ゼオ「っしゃあ!」
ププル「あの香菜子さんから拍手を受けるなんて・・・!」
星華(王ドラ)「これなら黄前親子に勝てるわね!」
クルミ(クルーク)「はい!」
一方、放送を見ていた人達も喜んでいた。
シアン&レトリー「アイオーン(ちゃん)っ、かっこいーーーーっ!」
クロウ「あのクソヘタレオン、今まででめっちゃ最高にカッコいい!」
ヤイバ「故に!」
クリクリ「やったー!!!」
阿&吽「やりましたね、彼ら!」
ダル太夫「ふふ♪」
カイ&リク「ハイターッチ!!」
ピアニッシモにいる全員「やったあああああー!!!」
ラピス「そんなに騒いでどうしたんですか!?」←LAVA:Lはバンド練習中だったらしい
初代組「リデルとアイオーン、キターーーーーーーーーー!!!」
会場も賞賛の拍手が鳴り止まない中、世良は気にせずに自分の演奏の準備をしようとする。これに気にかけていた霧子は言う。
霧子「大丈夫?無理なら無理して出なくていいのよ?ここら辺世良は様子がおかしいし・・・」
世良「出る!お母さんを喜ばせるのなら、無理でも頑張る」
霧子「世良・・・」
そしてアナウンスに従って世良がステージに立つ中、彼女は伴奏者と相槌してそして吹く!
BGM:世良版ベートーベンのホルンソナタ
世良の演奏は技術・表現力とともに完璧だった。これにリデルはあるものを感じ取る。そして世良は間を嫌うようにすぐにヒンデミットのホルンソナタに入る!
BGM:世良版ヒンデミットのホルンソナタ
世良の演奏はまっすぐにホルンが大好きであることが伝わってきた。これにリデルは彼女のそういう部分を感じる。
リデル(上手い・・・本当にホルンが大好きなんですねぇ・・・)
ゼオ(チッ・・・少しミスタッチすれば面白いのに・・・)
審査員「香菜子さん。今回は仕方ないですよ」
香菜子「うぐっ・・・;」
そして世良の演奏が終わり、会場に歓喜と拍手が包まれた。そして結果発表。リデルは言う。
リデル「楽しかったですね!今までで最高の演奏ができた気がします!」
アイオーン「この神もそう思う!後は結果を出せれば悔いはない!」
そして結果発表。審査員の一人は1位の名前を呼ぶ。
審査員「えー、1位は・・・黄前世良!」
世良「!」
審査員「2位は・・・リデル!」
リデルの結果に放送を見ていた全員や観客席にいた人達はそれぞれ落ち込む。一方、この放送をアイレーンが見ていた。
アイレーン「・・・すごいのだ、これ・・・ほんとにうちの・・・兄上とリデルが!?」
アイオーン「リデル・・・すまないな。あんなに一生懸命頑張ったのに・・・」
リデル「いいんです。審査員長に認められたなら悔いはないです!それに楽しかったです」
アイオーン「そうか・・・リデルには順位なんて関係ないな。楽しかったならそれでも良いな」
すると、1位のトロフィーを持つ世良の手が震えた。そして彼女は1位のトロフィーを落とす!
リデル「あっ!」
霧子「せっ、世良!」
世良「も・・・つ」
霧子「世良!もういい!それよりどうしたの!?」
手を痛めた世良は医療班に運ばれ、霧子も付き添う。会場は一気に混乱ムードに陥った・・・。
音楽会社の社員「まずいですよ霧子さ〜ん!今まで創ってきたうちの商品のイメージが今回のことで台無しじゃないですか!よりによって全国放送されてる番組の途中であんなことになるなんてーーー・・・!来期の契約の更新どころの話じゃありませんよ!!」
霧子が音楽会社の社員に罵倒される中、王ドラから世良の話を聞いた。どうやら世良は腱鞘炎を患っていたことを母親の霧子には内緒にしたらしく、それでも世良は母親を喜ばせるために痛み止めを投薬して無理に吹いていたらしい・・・。
ゼオ「事情がどうであれあの母親が世良を追い詰めたことは変わりないじゃないか!」
星華(王ドラ)「まあ、これで黄前親子の時代も終わりね。リデルちゃん、よくやったわ!次のコンクールも行けるんじゃない!?」
リデル「・・・!」
すると、リデルは霧子を見かける。気付いた霧子は言う。
霧子「繰り上げ1位ですってね。おめでとう。初参加、しかも全国最大のコンクールなのに・・・よくやったじゃない、リデルちゃん!この子なら、優勝をくれてやっても惜しくはない・・・私達はもう終わりだからね・・・」
リデル「きっ・・・霧子さんっ!世良さんの腱鞘炎が治ったら、またこのコンクールに出ますよね!?」
リデルはそう言って霧子を引き止めた。リデルは言う。
リデル「私・・・今回本当に楽しかったんです!もちろんアイオーンさんも・・・勝ち負けじゃなく、指導者と一緒に楽器が上手くなりたい人がたくさんいるんです!今まで世良さんは霧子さんを喜ばせたい一心で頑張って来たんですよ!今度は霧子さんが世良さんのためにホルンの指導を続けて下さい!音楽の本当の楽しさを知っている霧子さんなら絶対にできるはずですから!」
霧子はその言葉を聞いた後に何も言わずにその場を後にする。その背中をリデルが見ていた・・・。
その夜の世良の病室。寝ている世良を霧子がじっと見つめながら考えていた。
霧子(この子にとって、生き甲斐って何かしら・・・?美味しいものを食べることね・・・ーーー違うわね)
世良「おかあ・・・さん・・・ホルン・・・お母さんの・・・ために・・・がんばりたい・・・」
リデル『今まで世良さんは霧子さんを喜ばせたい一心で頑張って来たんですよ!』
霧子は世良の寝言とリデルがあの時言ったことを思い出し、それと同時に世良が生まれた時に母性が生まれたことを思い出す。初めて音楽以外は出来そこなかった自分が初めて守りたいと思ったもの・・・。彼女はこれに涙を流し、明け方までずっと泣き続けていた・・・。
霧子さん・・・
- わたしのホルン(後編)(その3) ( No.687 )
- 日時: 2016/08/30 18:26
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
その数日後のリトルモンスター。ゼオはただの独り言で言う。
ゼオ「霧子と世良はCMを降ろされて・・・世良は手を動かすようにはなったが、今はホルンは難しいだろうな・・・しかし、奴らも性根まで腐っていなければきっとまた戻ってくるだろう」
リデル「はい。私、ちょっとおいとましますね(霧子さん、私の言葉ちゃんと届いてるかな・・・?」
すると、リデルはあの時に出会った幼い頃の男の子を見る!
リデル「(!!あの子・・・)まっ・・・」
その男の子がくるっと逃げようとする中、ようやくリデルはその男の子を捕まえる!
リデル「お願いです・・・待って!あの時の男の子ですよね!?私、ずっとあなたにもう一度会ったら、ずっと・・・!」
すると、リデルはその男の子の見かけた顔に気付く。リデルが愛しているその人を・・・
BGM:流星ドリームラインverバラード
リデル「ア・・・イ、オーン・・・さん・・・?」
リデルに見抜かれたアイオーンは元の姿に戻る!彼は言う。
アイオーン「そう、俺・・・あれは俺なんだ・・・」
リデル「そんな・・・!」
アイオーン「あの時な、俺は・・・間違って異世界に飛ばされてそれでさまよってシャボン玉で遊んでた時にいじめっ子に絡まれてたところをリデルが助けてくれたんだ。最初は強い女の子かなと思った時にリデルの手が震えたのを見て・・・」
「なあに?あの人見知りの子!」「いろんな才能はすごいんだけどねー」「性格面はアイレーン様の方が手がかからないのに」「あれでバンドのギタリストになりたいとか言ってるのよ」「ええ〜っ!?あんな人見知りの子がギタリストになれるの!?」
「あの子、亜人だから近づかない方がいいね〜」「何あの角、気持ち悪い」「耳まで変だよ」「こっち来ないで」「気持ち悪い!亜人なんか魔導学校に来んなよ!」
アイオーン「俺達同じなんだと思って放っておけなくなったんだ。でも、リデル、あの頃の約束は子供の頃の話だって言ってたし・・・だから、その・・・言えなくてごめん!」
リデル「・・・」
すると、リデルは怒り出すかと思いきやーーーアイオーンに抱きついた・・・。
リデル「ずっと言いたかったです・・・!「ありがとう」って・・・!」
あの時、約束は忘れてなかったんです。あなたが長い間いなくてもーーー。
一方、ナルカミはリデルの繰り上げ1位を祝って何かパーティができないかと提案していた。
エニシ「うーん・・・紅葉が許可できるのかは・・・」
アイオーン「安心しろ。明日行きつけの屋敷で食わされるから心配いらん(眠っているリデルをおんぶしながら現れる」
ミヤビ「わっ、アイオーンさん!?」
シグレ「なあなあ、一応言うが、アイオーンとリデルは恋人なのか?」
アイオーン「・・・ああ///」
吟遊月華「えええええー!!!?」
アイオーン「なんだ?俺達が恋人じゃ行けないのか?」
ヤマト「だって、ゼオさんの言いなりになってるからバイじゃないかって・・・」
アイオーン「誰がだ!おっと、あんまりうるさくされるとリデルが起きる。そろそろ時間だ。じゃあ、また」
アイオーンはそう言ってリデルを抱えながらcantabileとともにリトルモンスターを出る。明日のリデルの繰り上げ優勝祝いのために。
ナルカミ「アイオーンさん達がよく行く屋敷「スマブラ屋敷」はどんなところでしょうね?」
吟遊月華「・・・・・・・・・・・・」
エニシ「そういえば、スマブラ屋敷の住所、地図に貼られてあるぞ」
ヤマト「えっ!?」
吟遊月華のスマブラ屋敷の住所を見る。その翌日、吟遊月華と彼らが気になって付いてきたdevilがスマブラ屋敷を訪ねることは彼ら以外は誰も知らなかった・・・。
FIN
「オリキャラ紹介」
・黄前世良
ホルン奏者で母親の霧子の指導の下でその腕前で数々のホルンコンクールの優勝を総なめしてきた。ホルンが大好きだが、それと同時に母親を喜ばせるために厳しい指導でも頑張ってきた。リデルも出場していた押コンで一時は優勝を手にするが、密かに腱鞘炎を患っていたことが結果発表で露見したため失格となった(その後、リデルは繰り上げながらも優勝となっている)
・黄前霧子
世良の母親で指導者。三つ子の三女で昔、姉二人にコンプレックスを抱いていたが、世良のホルンの才能を見抜いて指導で娘を優勝させたことで見事にそのコンプレックスを跳ね返した。世良にコンクールで勝つための英才教育を施し、娘に自分が叶えられなかったプロのホルン奏者の夢を託していると思われがちだが、それは世良に自分のようにはさせたくないと思って世良が将来音楽で食べて行けるようにと思ってのことだった。リデルのホルンの才能を高く評価するが、その反面リデルの影に脅えている一面がある。要するに良く言えば世良を凛々しく厳しく優しく育てる立派な母親。夫はジャズのサックス奏者で婿養子。
・宮園香菜子
押コンのホルン部門の審査員長。リデルのホルンの資質を見た目関係なく高く評価する。シンガンの家畜で特にアイオーンの家畜。
・黄前晴子
プロのユーフォニアム奏者で霧子の三つ子の姉。霧子のコンプレックスの元凶の一人。
「後書き」
今回は久しぶりの前後編でした。アイオーン様とリデルは今までのピュアップルとはある意味違うピュアップルです。
今回のタイトルはリデルの意味合いも込めて付けましたが、これは世良にも意味合いがあるのかなーと思いました。切ない・・・。
さてさて、次回は大波乱です。もちろん長くなりますのでお楽しみに!
次回大波乱。感想OK