二次創作小説(映像)※倉庫ログ

汚れなき魂・色褪せる純粋 ( No.704 )
日時: 2016/09/03 00:11
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回からはアイオーン様プロデュース編クライマックス!ナルカミ君とシグレ君に関するお話。






とある日のリトルモンスター。吟遊月華とdevilはグリムライブまであと1週間のために練習していた。すると、アイオーンは見る。


桜都(アイオーン)「むっ?」
アナウンサー「次は今超話題のバンド、その名も「berry」!ガールズバンド、四人組、楽器を使いながら歌うボーカル、女子高生から「第二のプラズマジカ」と呼ばれています!」
桜都(アイオーン)(第二のプラズマジカか・・・演奏と歌は素晴らしいが、本家のプラズマジカには及ばんな)


アイオーンはテレビを消して、最後の吟遊月華の作曲の依頼に取り掛かる。






気が付くと、アイオーンは謎の空間にいた。その空間の中で誰かの声がする。王ドラだ。


王ドラ「ア・・・イ、オー・・・ン、さん・・・」


王ドラ・・・か?


王ドラ「気を・・・つけ、くだ・・・ナルカ・・・シグレさ・・・なかなお・・・ベリ・・・が・・・」


何を言っているのだ?訳すると・・・






そこでアイオーンは自分のタワーマンションのアイオーン専用のワンフロアの一つの部屋で目を覚ました。アイオーンは夢の内容を朧げに覚えていた。


アイオーン「・・・ナルカミと・・・シグレが・・・?」






その昼のリトルモンスター。アイオーンはシンガンの練習が終わった後に吟遊月華の演奏をチェックしに向かっていた。シンガンやプラマジ、バンド組やアイドル組もグリムライブに出場するからだ。


桜都(アイオーン)(プロデュース、かぁ・・・)
???「どうして人の大切なものを奪おうとするんですか!!」
桜都(アイオーン)「!?あ、あの、どうしたんだ・・・?」
ペルヴィス「お、あんたも見る?」
コスタ「すごいぞ」
桜都(アイオーン)「・・・?」


すると、アイオーンが見たのは険悪な雰囲気になっているナルカミとシグレの兄弟と彼らを止めようとするエニシだった。怒鳴り声の持ち主のナルカミは言う。


ナルカミ「どうしてお師匠殿はファンのエニシ君ではなく、シグレを認めてるんですか!!納得行きません!!」
シグレ「・・・」
桜都(アイオーン)「・・・;」


どうやら兄弟喧嘩の理由は演奏がダル太夫に認められたのは彼女のファンのエニシではなく、シグレらしい。エニシの昔からの友人であるナルカミはシグレとダル太夫に対して怒っていた。


エニシ「いや、シグレの努力が認められたんだから・・・」
ナルカミ「努力したのは分かります!ですが、お師匠殿をよく知っているエニシ君よりお師匠殿をよく知らないシグレが認められるなんて・・・!」
シグレ「兄貴。お師匠殿が俺を認めた理由は分かるな?プロデューサーのアイオーンに見てもらって自分の弱点を見つけたから。だから、卑屈で不器用な性格は治せんが、兄貴と同様の実力とは行かなくても実力は大分身につけてきたんだ。簡単だろう?」


シグレの初めての兄に対する反抗に大半の全員が驚く。これにナルカミは怒りをこもった静かな声で言う。


ナルカミ「・・・本当にそれだけなんですか?」
シグレ「何が言いたいんだ」
ナルカミ「お師匠殿とアイオーンさん、バンド関係の知り合いだったでしょう」
シグレ「!」
ナルカミ「アイオーンさんの実家、西澤家以上のかなりのお金持ちらしいじゃないですか。だから、お師匠殿にお金を渡してーーー」
シグレ「アイオーンを侮辱するのはやめてくれ!!」
桜都(アイオーン)(シグレ・・・)
シグレ「俺のことは何を言われても仕方ないが、アイオーンを悪く言うのはやめてくれ!!」
エニシ「シグレ、すまんな。ナルカミ、俺を庇ってくれてるだけだから」
ナルカミ「エニシ君・・・」
エニシ「ナルカミも。変なこと言うな。俺は最近、シグレの演奏はいいし・・・ホント・・・に、だい・・・じょうぶ・・・(涙ポロポロ」


エニシの涙にシグレは情で揺れそうになるが、それさえもこらえて言う。


シグレ「・・・エニシさん、ケチ言うならあんただってちゃんとプロだということを自覚してくれ」
大半の全員「・・・!!」


シグレがアイオーンに気付かずに歩く中、アイオーンは走る。


桜都(アイオーン)「シグレ・・・!!シグレ!!」


アイオーンがシグレを追う中、彼は思う。


桜都(アイオーン)「(兄にあんなこと言われても、シグレが傷ついてないわけがないのだ)シグレ!」
シグレ「アイオーン・・・?・・・っ。ウザいウザいウザい!!俺だって頑張ってるのにウザい!!」
桜都(アイオーン)「シ・・・」


すると、シグレはアイオーンに抱きつく。シグレは言う。


シグレ「・・・アイオーン。お前のプロデュース、間違ってると思うか?」
桜都(アイオーン)「・・・シグレを信じてお前を見たのだ、思わんよ」
シグレ「ホントか?」
桜都(アイオーン)「ああ」
シグレ「・・・そう・・・」


アイオーンはシグレにだけゼオしか話してない自分がバンドを始めた理由を打ち明けた。


桜都(アイオーン)「・・・あのな、ロムはな、今は解散した伝説のヴィジュアルバンドのドラマーだったんだ。って、そのボーカルがシュウ」
シグレ「シュウ?」
桜都(アイオーン)「過去のシュウ☆ゾーだ」
シグレ「えっ、知らなかった・・・」
桜都(アイオーン)「俺、才能はあったが、性格面では妹のアイレーンと比べられたのでな、そんなある日、シュウの歌声と演奏とロムの演奏を見て俺もギターと作曲を始めたことが今でも昨日のことのように忘れられないのだ。でも、シュウとロムは何らかのトラブルで別々の道を歩むことになってしまってな」
シグレ「そうだったんだ・・・」
桜都(アイオーン)「そう。それで一人でストリートライブしていたところをロムがいるBRRの俺達のシンガンのギターボーカルのクロウが俺をBRRに連れて行ってくれたのだ。クロウが背中を押してくれたプロデューサーの仕事なのに、ナルカミのあの言葉は少しショックだな。・・・シグレ。努力に勝る天才はなしだと言うぞ。さらに努力する気はあるか?」
シグレ「ある」
桜都(アイオーン)「だが、それだと俺がナルカミのやっかみを買うことになるが・・・」
シグレ「そんなもの、たゆまぬ努力で見せつけてやる」
桜都(アイオーン)「・・・そうだな。シグレならきっとできる」


元の吟遊月華には戻らないかもしれないーーー・・・。だが、それでもシグレのため、自分や弟やダル太夫への不信感が高まるナルカミとシグレを仲直りさせるためにいよいよグリムライブの日が迎えられるーーー・・・!






続く・・・!






短かったなー。感想OK