二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 自由気ままschool life! ( No.11 )
- 日時: 2016/03/27 09:03
- 名前: 夜羽 (ID: a0p/ia.h)
『エリー&有桜メンバー編』
【苛立ちと痛みと。】
エリー「あぁ……、うっ……!」
廊下を走り、階段を一気に駆け上がり、屋上へ飛び出る。
エリー「私はなんてことを……、どうすれば……いいの…?」
疲れ果て、体中は痛み悲鳴を上げる。
だからか膝から崩れ落ち、冷たいコンクリートの床に倒れ込む。
もういっそ、死んでしまいたい。
そう思い始めた。
その時、
有桜「あー、エリーみっけ♪
うふふっ」
??「ほんとですね!」
??「あははっ♪」
有桜の他に不敵な笑みを浮かべた少女が2人いた。
怖くて逃げたくても体は思うように動いてはくれなかった。
1歩、また1歩と徐々に近付いてくる。
有桜「紹介するわ、私の下僕
双子のアリスとラビ」
アリス「紹介していただきありがとうございます、有桜様♪」
ラビ「きゃはっ♪」
有桜「さぁ、楽しいPartyしちゃって♪」
有桜はそう言った後、高笑いをし、
「楽しんで頂戴」と、微笑みながら屋上を去っていった。
有桜が去るのを見送ったあと、くるりと息の合わさったタイミングでエリーの方を振り返る。
そして2人同時に笑い、ラビが1歩踏み出して近寄る。
ラビ「なんだか、有桜様の大切な彼氏シーザーさんの心を奪ったとか聞いたんだけどぉ。
本当なのかなぁって♪」
エリー「い、いえ…
違っ…
ラビ「うるせぇ!!人のもん奪い取ってったんだろうが!!横取りすんじゃねぇ!!」
エリー「かはぁ…!!」
言っている途中で倒れているエリーの脇腹を豪快につま先で蹴りあげられる。
突然の出来事で理解できないまま、苦悶の表情を浮かべるエリー。
エリー「いっ…、いだい……ぁあっ!!」
脇腹を抑えたエリーの髪を掴み、持ち上げる。
エリー「あぁ…っ!!」
ラビ「ねぇ、人の物を横取りすんの楽しい?
有桜様苦しんでるんだけどぉ?
アリス、やっちゃおっか」
髪を掴みながらアリスを見る。
そして、「えぇ」と聞こえた後に何処から持ってきたのだろうか、ロープでエリーの腕を縛りあげ、口にタオルを詰め込み、タオルで目隠しをした。
エリー「んんんーっ!!んんっ!!」
(やめてーっ!!いやっ!!)
そう叫ぶも、口の中にあるタオルのせいで上手く声が出ない。
ラビ「見て♪なにか言ってるみたぁい♪
アリス、おまたせしました♪」
見えないがアリスが笑ったように思えた。
暫くした後、いきなりアリスが語り始めた。
アリス「不思議な場所に迷い込んだ少女アリスは、様々な出来事のせいで精神が病んでしまいました。
それからアリスは、迷い込んできた人々を縛り上げ、叫ぶことができないように口を縫い合わせ、目隠しをし、小瓶に閉じ込めるようになりました♪」
エリー「?!」
グイッと持ち上げられる感覚があった。
まさか、そう思い必死に暴れ、抵抗をした。
途端、凄まじい衝撃が襲う。
ラビ「もう、うるせぇなぁ。
じっとしてろよ。次、暴れたらこっから落とすから」
そのような事を言われては抵抗ができなくなってしまう。
エリーは仕方なく抵抗をせず、おとなしいままどこかへ連れてかれた。
………
…………………
…………………………
2度目の衝撃はそれほど強くなかった。
まるで、マットに落とされたような感覚。
まさか、そう思った時。アリスは言った。
アリス「そう、ここが私の小瓶倉庫。
今はあまり使われない、【体育館倉庫】です♪
そしてあなたの小瓶は秘密♪」
ラビ「アリスは小瓶の中に入っている人々の反応が大好きで、死ぬまでずーっと見ていました。
餌などは与えません。餌を欲しがる姿も彼女にとってはとてつもない幸福だったからです。」
アリス「うふふっ♪
久しぶりにいい獲物がとれた!!
報告した後はお茶会ねっ♪」
ラビ「久々の素晴らしい獲物だったので、ハートの女王に報告をするために小瓶と、小瓶の置いてある倉庫に鍵をかけました」
エリー「ん?!んんんん!!!」
何かに閉じ込められ、「じゃあね♪」と2人声を揃えて言った後、倉庫の扉を締め鍵をかけ、高らかに笑いながら去っていった。
その後、エリーはもがいて目隠しをなんとか外し、体育倉庫のどの場所に閉じ込められたかを確認した。
エリー(どうしよう……、あんまり使わない小道具の小さな部屋だ……。
鍵かけられちゃうんだよね…、だとしたら2つの鍵がかけられたってことですね……
窓もないですし……、絶対出られない……)
腕を縛られていたが、器用に起き上がり、考えた。
エリー(スマホは、鞄の中…
この部屋には縄を切るものもない……
詰み、ですね……)
諦め、そのまま目を閉じる。
考えることも諦めた、その時。
がちゃり、がちゃり
鍵の開く音にエリーは反応して目を開いた。
ガラガラと部屋の扉が開き、驚きの人物がエリーを見て、「あ、」と短く声を出した。
エリー(この人は………)
驚きの人物とは、
詩雅 美穂だった。
【苛立ちと痛みと。】 end
《誤字脱字を修正しました》