二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 自由気ままschool life! ( No.2 )
日時: 2016/03/27 08:55
名前: 夜羽 (ID: a0p/ia.h)

過去のお話

『夜羽&美月編』
【友達になろうよ。】


新しい制服、新しい教科書や筆箱が入るリュックサック、定期券の入った新しいパスケース。
心を踊らせながら鏡の前で姿を確認する。

夜羽「制服のリボン良し、カバンの中…筆箱も中身も良し、定期券持った…、全部オッケ!」

小鳥遊夜羽、桜ヶ丘高等学校1年。

夜羽の住む街から電車で20分、徒歩3分で行ける場所にある。

靴箱から履き慣れた藍色のスニーカーを履き、いってきますと言ってから扉を開けた。

天気は雲一つない快晴。
風にのってきたのだろう、桜の花弁が宙を舞う。
そんな花弁を見ながら、呟いた。


夜羽「……友達、出来るといいんだけどなぁ…」

…………
……………………
………………………………
暫くして、電車から降り、高校目指して歩いた。
昨年出来たばかりの新設高校、近辺の高校の生徒数が少なくなったため、2校合併し、桜ヶ丘高等学校になった。

夜羽「……友達できない気がしてきて仕方ないんだけど…」

知ってる人は誰ひとりいない。
自分しかこの高校を志望しなかったのだ。
中学の頃、常にテストで学年トップだった夜羽。
担任の教師からも、両親と姉からもここへ行けと言われ後期を受け、見事合格。

桜ヶ丘高等学校、偏差値85
そんな高校に入学するのだ。

と、そんなこんなしている内に自分の教室に着いた。
周りを見回すと、すでにグループが出来ていた。
グループを見ながら黒板の近くへ行き、自分の席が何処にあるのか確認した。

夜羽(えーっと…1番後ろから二番目の窓側か)

そして席へ行き、椅子に座る。

夜羽「…………」


話し掛けられないまま五分経過。

夜羽(…自分から行くしかないのかぁ……)
渋々立ち上がり、まだグループになっていない子を探す。
すると、2つ前の席にツインテールの目立つ女子が1人ポツンと大人しく座っていた。
すかさず話しかける。

夜羽「お、おはよ」
?「えっ、と…おはよう」

なんて言えばいいのか考え口にする。

夜羽「あたし、小鳥遊夜羽っていうの
あなたは?」
?「あ、あたし?」

美月「あたしは、多智花美月って名前で、す」
夜羽「多智花さんね、分かった
美月って呼んでもいいかな?」
美月「えっと…、いい、けど」
夜羽「ありがと、美月も夜羽って呼んでよ」
美月「わかった、です」

いきなり過ぎると思いながらも、言ってみる。

夜羽「あの、さ…
……友達になろうよ」
美月「えっ…?」

美月は驚き、目を見開く。

夜羽「い、いきなり過ぎるのは分かってたんだけど…
ど、どうかな…?」

そう言って美月の顔を伺っていると、目をキラキラさせながら言ってきた。

美月「な、なる!なろ!
じ、実はあたし、友達作るの苦手で…話掛けてもらえて嬉しかったし…、ありがとう…!」
夜羽「あたしも、友達作るの苦手で…
でも、良かった!これから宜しくね、美月!」
美月「うん!宜しくね、夜羽!」

こうして、なんとか友達を作ることができた。


【友達になろうよ。】END

3/27
『偏差値を変更しました』