二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 自由気ままschool life! ( No.4 )
日時: 2016/02/25 23:04
名前: 夜羽 (ID: zjmgeTG7)


『華姫編』
【私、1歩踏み出そうと思います。】



教師が教団に立ち、口を開く。

教師「よぉーし、これからこのクラスの委員長を決めるぞー
立候補でもいい、推薦もありだ」

そう言った。
途端にクラス中がざわめきだす。
誰がいい?あの子がいいんじゃない?
俺やりたくねぇなー、確かになー
周りからはそんな言葉が聞こえてくる。

そんな中、1人立ち上がり言った。

華姫「私が!私が、委員長やります!」

進んでやりたいと思った理由が、華姫にはあった。
過去、引っ込み思案で口下手だった華姫は変わりたいといつも思っていた。
きっかけが欲しかった。チャンスがあったらそれを物にしたい。
そう思っていた。



1歩、踏み出したかった。

教師「お、やってくれるのか?
決定でいいな?」

そう聞くと、クラスの人達は手を挙げた。

教師「よし、決定だ!
今日の放課後、早速仕事があるから宜しくなー」
華姫「わ、分かりました」


…………
……………………
………………………………

放課後、教師の元へ行きやることの内容を聞き大量のプリントを受け取った。
仕事内容は、プリントを束ねること。

1人教室で1つ1つ束ね、ホチキスで留めていく。

静かな教室、パチパチとなるホチキスの音。
寂しいと、心の隅で思う。
その時、ガラッと扉の開く音がした。
見ると、女子が立っていた。

?「あれ?なにしてるの?」
華姫「えと、その…、委員長の仕事で…」
?「えぇ?!その量を1人でやってるの?!」
華姫「は、はい…」

驚きながら駆け寄ってきた。
その後、近くの椅子を華姫の机の近くへ持ってきて座る。

?「手伝うよ、あたしがプリント束ねるからさ。
プリント何枚で1部なの?」
華姫「え、えっとね…15枚…です」
?「はぁ?!まじかよ…
ちょっと、まってて。今電話するから」
華姫「は、はい」

スマホをカバンから取り出し、電話をかけ始めた。



夜羽「あー、美月ー?夜羽だけども、今どこに居る?
………、あぁ、はいはい。
あのさぁ、ちょっと手伝って欲しい事があるんだけど……。うん、教室にいるぜ。
おー、頼むー」

夜羽「おまたせ、今から友達くるから。
それで、委員長の名前は?」

もう委員長って呼ばれるのか…、なんて思いながらも自己紹介をする。

華姫「華姫といいます。よ、宜しくお願いします」
夜羽「うん、宜しくな!」

夜羽はニコッと笑う。
華姫の心は嬉しさでいっぱいだった。

夜羽「まぁ、こう出会った?のもなんだし、友達になろうよ」

頬を指で掻きながらそう言われた。

華姫「友達…、本当ですか?」
夜羽「うん、友達。
なろ?」
華姫「は、はい!なります!」


夜羽と、友達になった。
肩の力がストンと抜けた気がした華姫は、やる気が漲ってきた。

華姫「さて、やりましょうか
夜羽さん、プリントを束ねるのをお願いします」
夜羽「オッケイ!」


ガラガラッ

突然、扉を開けて入ってきた少女がいた。
ツインテールの少女。

美月「夜羽ー、来たよー…って!
なんだそのプリントの山!!」
夜羽「1人15枚だとさ、委員長1人にこんなのやらせるってどうかと思うよ…」
華姫「あはは…」

あ、そうそう。と、夜羽は思いだし、美月に言った。

夜羽「委員長、この子は美月。あたしの友達だ
んで、美月。この委員長は華姫。新しい友達。」
美月「ほほう、なるほどな!
あたし、美月!宜しく、華姫!」
華姫「えと、華姫っていいます。宜しくお願いします!」

美月と握手を交わし、2人で笑い合う。
さらに肩の力が抜けた。

美月「あたしも新しい友達だよ、OK?」
華姫「わ、わかりました!」
夜羽「さて、それじゃあ作業はじめよっか!」

美月、華姫「「はい!」」

その後、サクサクと作業は進み、30分で終わった。

…………
…………………
……………………………


校門の所で2人にお礼を言った。

華姫「二人とも、ありがとうございました!
とても助かりました!」

美月と夜羽はにっこり笑って、

夜羽「いいよ、全然。
こうして友達にもなれたことだし」
美月「うんうん♪」

華姫「私、2人に出会えて肩の力がストンと抜けました。
夜羽さんと美月さんに会うまで、私、引っ込み思案でなにも出来ないでいたんです。
何かしないと、1歩前に踏み出さないと。そう思うだけの日々でした。
ですが、こうして出会えて…、友達にもなれて。

私、これから強く踏み出せそうなきがします!」

夜羽「うん、華姫ならできるよ。きっと」
美月「あたし達がいるもん!何かあったらすぐに言ってね!」

夜羽、美月「あたし達が、華姫の背中を何度でも押すよ」


そう言ってもらえて、すごく嬉しくて。
大粒の涙が溢れ出した。

感謝の気持ちでいっぱいだった。



【私、1歩踏み出そうと思います。】 END