二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.1 )
- 日時: 2016/02/26 01:16
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
こういった小説を書くのは初めてなので至らない所があると思いますがどうか許してください。
第一話「奇跡の騎士」
デュエルモンスターズ。それはカードゲームの中のカードゲーム。
互いにモンスターや魔法、罠等を出し合って相手のライフポイントを0にするカードゲームである。
そのカードゲームは世界中で大ヒットし、世界一売れているカードゲームとして有名である。
そして、ここ日本の東京でもデュエルモンスターズが大ヒットしていた!
「うあー!寝坊したー!」
そう言いながら街中を走っているのは、六道遊太。小学五年生の少年である。
「せっかく今日発売のデュエルモンスターズのストラクチャーパックを買いに行くって時に何で寝坊なんかするかなー僕!」
どうやらこの少年。デュエルモンスターズのカードを買いに行くためにここまで走って来たようである。
デュエルモンスターズは非常に人気のカードゲーム。実は彼、デュエルモンスターズをやるのは初めてらしく、今回新しいストラクチャーデッキなる物が発売されるため、それに乗じて始めようというのである。
実際、彼はゲーム好きなのである。ゲームなら何でも興味があったため、最近デュエルモンスターズを知った為、デュエルをこの際始めてみようというのである。
「デュエル始めようって時に寝坊だなんて、幸先悪いけど多少の困難はつきもの…だしね、頑張らなくっちゃ!」
そうして、多少の問題があったものの近所のゲームショップ、ゲームショップ影沼へと足を進めた!
しかし…。
「えーっ!?ストラクチャーデッキ全部売り切れ!?」
「ゴメンね、遊太君…流石の人気って言ったところかな…今月分に入荷した奴全部買われちゃってさ…」
遊太が今話しているのは、このゲームショップ影沼の店長、影沼和希である。ここの店長とは非常に親しいらしい。
「寝坊なんかするから…今日の僕は因果応報と言うべきか…至極当然と言うべきか…」
「次の入荷まで待っててくれないかな?」
「うん…待ちます、次の入荷まで待ちます…」
そうして、今日は骨折り損のくたびれ儲けで終わった遊太。
「あーあ、結局始められずじまいか…デュエルモンスターズ、やってみたかったなあ…」
そう言いながら町をフラフラしていた遊太。折角始めようとした矢先に出鼻をくじかれてはこうもなるだろう。
その時だった。
ドカッ!
「うわぁっ!」
遊太は人とぶつかってしまった。
「ごめんなさい、少し余所見をしてしまったので、デュエルモンスターズ始めようと思ったら始められなくて気持ちが落ち込んでたものでして!」
「…君は今、デュエルモンスターズと言ったかい?」
「え、ええ…」
ぶつかった男性は、どこか穏やかな雰囲気を持つ金髪の男性だった。
「しかも、これからデュエルモンスターズを始めたいと?」
「ええ、これからデュエルモンスターズを始めようと思った矢先にストラクチャーデッキが売り切れてしまいまして…」
「なるほど、君はこれからデュエルモンスターズを始めようと思ったが、始められなかった…と」
「え、ええそんなものでして…それでは」
「待ちなさい」
「んん?」
「今日からデュエルを始めようというラッキーボーイには、私からこのカードをあげよう…」
「え、カードくれるんですか?」
「ああもちろん、デュエルモンスターズのカードさ」
その男性は懐から30枚くらいのカードを取り出すと、遊太に手渡した。
「このカード達はこれからデュエルモンスターズを始める君への私からの贈り物だ」
「あ、ありがとうございます!」
「頑張りなよ」
「あの、ありがとうございました!」
謎の人物よりカードを貰った遊太。嬉しかったからか、貰った相手が誰かなのかを深く考えなかった。
遊太は貰ったカードを見てみる。30枚程あったそのカード達には、勇ましくもロボットのような騎士達が描かれていた。
「へぇ…ロードナイトって言うんだ、カッコいい…」
(…おい、これからよろしくな)
「えっ?誰の声…?まあ良いか、早速デッキを組みに行こう!」
遊太はそのカードを持ってゲームショップ影沼へ戻って行った。
「えっ親切な人からカードを貰った?」
「そうなんですよ影沼さん、このカードなんですよ」
遊太は早速謎の人物から貰ったロードナイトのカードを影沼店長に見せる。
「ロードナイト…ねぇ?この系統のカードは見た事無いな…」
「え?じゃあこのカードって使えないのですか?」
「いや?どうやらこのカードはちゃんとゲームでも大会でも使えるカードみたいだよ?」
「じゃあ、普通に使っても問題無いんですね!?」
「ああ、問題は無いね」
「良かった〜、じゃあ、早速このカードでデッキ組んでみます!」
「ああ、そうすると良い」
そう言って遊太は※ストレージボックスからカードを漁りに行った。
※ストレージボックスとは カードが1枚ずつ入っている、ゲームショップでよくあるコーナー。レアの低いカードや古いカード等が埋まっている…らしい。
しかし、遊太の見せたカードに影沼は考えを巡らせていた。
「カードを親切な人から貰った…か、もしかしたらあのカードを作ったのはデュエルモンスターズのカードデザイナー…なのか?」
「出来たー!40枚のデュエルモンスターズデッキ!」
そうこうしている内に、遊太はデッキを完成させていた。
ロードナイトのデッキを完成させた遊太は早速、誰かとデュエルをしようとする。
「誰かいないかなー…初めてデュエルをする相手は…誰が良いかな?」
そう言ってデュエルの相手を探す遊太だが、一向にデュエルの相手は見つからない。
しかし、その遊太に狙いを定めている人物がいた。
遠くから遊太に狙いを定めるその人物は、三人組で気の強そうな女をリーダーとした人物であった。
「アネゴ、やっぱりやめといた方が良いんじゃないですか?」
「馬鹿、ここでガッツリデュエルモンスターズの厳しさを教えてやらないとって意味じゃないか!」
「でも…そういうのって初心者狩りみたいなものじゃあ…」
「良いんだよ!ここでガツンとやらなきゃ何処でやるんだよ!」
「でも最近勝率が落ち込んでるからってそんなことしちゃダメなんじゃ…」
「う、うるさい!アタシはやるよ!」
「あ…あーあ、行っちゃった…」
「おいアンタ、デュエルしたいのかい?」
「え、そうだけど…」
「アタシは一条寺菊姫(いちじょうじきくひめ)、この辺じゃちょっとばかり名の知れたデュエリストでね…」
「ああ、僕は六道遊太です、そんな人がなんで僕に?」
「デュエリストとデュエリストが出会った時、やることは決まってるだろう?」
「まさか…」
「そう!デュエルだよ!」
早速デュエルスペースへと向かった菊姫と遊太。
この世界のデュエルスペースとは、ソリッドビジョンが開発されたことによって結構人の入りが激しいものであった。
デュエルディスクは勿論、デュエルリングもある。そしてゲームショップにはデュエルデスクというデュエルリングを小型化したような物が設置されている。
無論、このゲームショップ影沼にもデュエルスペースは存在し、そこにあるデュエルデスクでデュエルをすることとなった。
「ルールはマスターズルール3!ライフポイントは8000ポイント!ルールはちゃんと覚えてきただろうね?」
「ルールは知っているよ」
(これが僕の…初陣!よーし、初陣を勝利で飾ってみせる!)
「「デュエル!」」