二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.101 )
日時: 2016/07/02 20:51
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

「いやあ負けた!凄いな…まさかあの状況でそんなカードを召喚出来るとはな…」

「ある意味ドローもギャンブルみたいなものだからね、仕方ないね」

「いやあ、それを言われちゃお終いよ」

デュエルリングから降り、お互いに握手をして健闘をたたえ合う遊太と木島。

「そういえば、さっきなんで『リボルバー・ドラゴン』と『暴れ牛鬼』の効果使わなかったんですか?ダメージや破壊やら出来たのに…」

「あ、バレた?実は…コイントスを当てる自信が無かったんだよな…それにほら、これを見ろよ『リバース・ダイス』、これはサイコロ効果をやり直せるカードだけど…さっき使ったラッキー・ストライプの効果の時に使う予定だったんだ、常に保険を用意してないとギャンブル出来ない…弱虫ギャンブラーだぜ」

「でも、あの状況で6を出した上に、7となってラッキー・ストライプの効果を発動したんですよ!凄くないですか!?ラッキー・セブンだよ!」

「あの時は凄く痺れたぜ…!保険を用意せず、生きるか死ぬかの一発勝負であんなことになるなんて…凄く気持ち良かったぜ…!」

「うん、そのせいで僕があと一歩って所まで追い詰められてしまったんだけどね…」

「まさか第1シードにあそこまでやれるとは…本当に一か八かのギャンブルだったぜ」

「出来れば、またいつかデュエルしてもらって良い?」

「ああ!また会えればな!」

「それじゃあ!」

対戦相手の木島亀也に別れを告げ、デュエルリングから離れる遊太。迎えるのは、友人一堂である。

「フーッ!ヒヤヒヤさせやがって!まさか初戦からこんなに苦戦するとはよ!」

「うん、相手は完全運任せのデッキだったし、まあ仕方ない面もあったよね」

「だが、そんな相手と戦えてラッキーだったッスね、ある意味出たとこ勝負の奴と戦えるのはあまりいないッスよ」

「むしろ運に頼らないからこそ、どんな相手にも勝つ可能性があるってことだな…カードコレクターの俺個人の意見だがな」

「でも、それに上手くついていった遊太君もお見事ですよ!」

「凄いぜ!多分俺だったらかなりヤバいことになってたと思うぜ」

「ええ、龍矢には出来ないことね」

「る、龍奈〜…」

「アハハハハハ!」

戦いを終えた自分達の希望に、惜しみない言葉をかける友人一堂。それを、遠くから見つめるアキラ。

「……まさか、あんな所であんなカードを出せるとはな……」

「いや、考えすぎか…まあいいや、俺は目の前の敵をぶっ潰すだけだからな」

アキラはそのままジュースを買いに何処かへ行ってしまった。

一方、遊太を見つめる目はもう一つあった。

「う〜ん…あのギャンブル野郎が勝ち上がってくれればまだ何とかなったんだがな…」

「しかし、あのカードとセンスと引きの強さ…普通に戦ったんじゃ絶対勝てないな…」

「ここは、あの作戦で行こうじゃないか!呪いの酸巨人が、相手を自滅に追い込むから、俺は楽してベスト8に上がれるということだ!」

「キッヒッヒッヒ!覚悟しろ!六道遊太!」

第十八話。終わり。