二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.115 )
- 日時: 2016/09/02 20:50
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
見事勝利した真薄だったが、真薄はまだ……。
「……僕はこれで、ターンエンド!」
「……何を言っている、お前の勝ちだぞ、広野」
「えっ……僕勝ったのですか?」
「ああ、その証拠に、俺のライフは0だぞ」
「えっ……!」
電光掲示板を見てみる真薄。すると、自分のライフが2800、才羽のライフが0となっていた。
「あっ、才羽さんのライフが……!」
「そう、お前の勝ちだ、広野」
「ぼ、僕が……勝ってるぅ!?」
一瞬の沈黙。そして、大歓声が真薄の耳に入って来た。
「す、すげえ! まさかあんな奴がシードの才羽を破るなんて!」
「あんな風に大逆転をぶちかますなんて!」
「終わりだと思っていたのが、あんな風に逆転するなんて!」
「うおおおお! 大逆転だああああ!」
そして、真薄への大歓声が響く。
「真薄! 真薄! 真薄!」
「…………」
デュエルリングを降りてもなお、真薄は信じられない様子だった。
まさか、デュエルを初めて2週間の自分が、こんなにも強いデュエリストに勝利出来たことが、未だ信じられなかった。
「えっと……僕……」
「おめでとう、広野君」
「あっ、才羽さん」
「君、俺に勝ったな」
「は、はい……」
「俺はお前に勝った、今回のデュエルに勝利した感触、忘れるなよ……」
そう言って、才羽は去って行った。
「……あ、あれ……? 僕、勝ったの……!?」
「おーい! 真薄ー!」
向こうから遊太と菊姫達が来る。そして、遊太達にもみくちゃにされる真薄。
「凄いよ真薄君! まさかシード相手に勝つことが出来るなんて!」
「凄いな……! まさかこんなにもなるとは……!」
「凄いッス! 大金星ッス!」
「良かったなー、実力差がありながら、こんな風に勝利出来るなんてよ!」
「凄いぜ真薄! 俺も、シードの奴をぶっ倒して上に上がるぜ!」
「真薄君がやれたんだもの、私も頑張るわ!」
皆からもみくちゃにされた真薄は、ようやく勝利を実感した。
(あ……僕、勝ったんだ……!)
そう思いながらもみくちゃにされていた。
それを見ていたアキラはというと。
「全く、大番狂わせかよ、やっぱりデュエルってわからないものだなあ、くっくっく」
そして、石崎洋太はというと。
「ま、まさかあの状況から、逆転出来るなんて……! だけど、これで次のデュエルは楽勝だな……!」
まさかの大番狂わせが起こったジュニアユース関東地区予選。
ここから優勝するのは誰なのか。それは誰にもわからない。
第二十話。終わり。