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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.116 )
日時: 2016/09/03 11:57
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

今まで出せていませんでしたが、ここからアニメオリジナルカードなどといったオリジナルカードもどんどん出して行こうと思います。


第二十一話「舐められたシード」


真薄が見事、第4シードの才羽亮を破ったことで沸きに沸く遊太達。

皆頑張って戦っていく姿に、頑張ろうとする全員。

「さあ、次はアタシの戦いだ……!」

そして、次は第3シードの菊姫の戦いであった。

シード選手といえば、非常に強いデュエリストであり、周囲から羨望の眼差しを向けられるのだが……。

「一条寺菊姫って誰だ?」

「さあ、知らねえ」

「どっかのローカル大会で優勝した奴じゃね?」

「だよなー」

といった具合に、菊姫は舐められていた。

「くぅ……知名度は無いと思っていたが、まさかここまでとは……!」

「大丈夫ですよアネゴ、勝てば皆、手のひら返して有名になりますから!」

「そうッスよ! 勝てば皆褒め称えますから!」

「だがな……悔しいものは悔しいんだよ!」

「アネゴ……」

露骨に悔しがっていた菊姫を、岩ノ井と鏡山がなだめる。

それを見て、遊太達も慰めようとする。

「菊姫、僕だってこの大会が始まるまで無名だったんだよ」

「僕も、2週間前に始めたばかりで知名度は……」

「俺だって、人口の少ない土地でやっていたから、知名度なんか無いぜ?」

「まあ、元気出してください、勝てればきっと皆も考えを改めますよ」

総出で慰められた菊姫はというと。

「……そう、だよな、認められなきゃ、実力で黙らせるしかねえ! よっしゃあ! 見せてやるぜ、アタシの実力を!」

「その意気込みッスよ! アネゴ!」

そして、アナウンスが鳴る。

「次のデュエルが始まります! 次の選手はデュエルリングに来てください!」

「よっしゃあ! ちょっくら行ってくるぜ!」

慰められた菊姫は、早々に立ち直ってデュエルリングへ向かって行った。

「大丈夫かなあ……菊姫」

「大丈夫ッスよ! アネゴはああ見えてデュエリストとしては一流ッスよ、そんじょそこらのデュエリストには負けないッスよ」

「そうだぜ、俺達が見てきたんだから間違いないぜ」

「た、確かに……菊姫はデュエリストとしては強いけど……」

「ああ強いぜ、派手さは無いけど、堅実な強さがあるからな」

「堅実……?」

「ああ」


そして、デュエルリングに辿り着いた菊姫。そこには、対戦相手の中ノ島利一がいた。

「待たせたな、アタシが第3シードの菊姫だ」

「おお、シードだって言うのに全然話題に上がらないシードさんだったっけ?」

「じゃ、じゃあお前はアタシのこと知ってるのかよ?」

「全然知らねえ」

「だろうな、アタシってばマイナーだからなあ〜」

「マイナーって、実力が無いだけじゃねえの?」

「う、うるせえ! 実力の程は、デュエルをやってから感心しやがれ!」

「そ、それでは……口喧嘩も程々に、互いのデッキのシャッフルを行ってください!」

互いにデッキを交換し、シャッフルする菊姫と中ノ島。菊姫はというと、対戦相手の中ノ島を睨み付けながらシャッフルしていた。

「それでは、シャッフルも十分なので、デッキを持ち主に返してください」

デッキを返すお互い。そして、菊姫はイラつきながら自分のリングに向かって行った。

「さあ! 準備が出来たので、そろそろデュエルを始めてください!」

「じゃあ行くぜ! 中ノ島!」

「迎えさせてもらうぜ!」


「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!」」