二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.120 )
- 日時: 2016/09/05 21:58
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
8・菊姫のターン
「アタシのターン! ドロー!」(菊姫手札2→3)
ドローしたカードを見てみる菊姫。それは、菊姫が最も信頼するエースカード。『古代の機械巨人』だった。
(来てくれたか『古代の機械巨人』! ちょうど『歯車街』があるし……リリース1体で召喚出来る!)
-------------------
『古代の機械巨人』
レベル8
地属性
機械族 効果モンスター
攻撃力・3000 守備力・3000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
-------------------
しかし、今の状況を見てこれを召喚しても意味が無いことに気が付いた菊姫。
(ああチクショウ、今のままじゃコイツを出した所で何にもなりゃしねえ、しかもアタシのライフは残り500……次のターン『キャッスル・ゲート』の効果を使われたら……終わりだ)
(とりあえず……更にドローしてチャンスを掴むぜ!)
「リバースカードオープン! 『貪欲な瓶』! コイツは墓地に存在するカード5枚を選択し、デッキに戻す。そしてカードを1枚ドローする! 『パワー・ボンド』、『古代の機械箱』2枚、『ダブル・サイクロン』、『トレード・イン』をデッキに戻して、1枚ドロー!」(菊姫墓地9→4→5)
-------------------
『貪欲な瓶』
通常罠
「貪欲な瓶」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「貪欲な瓶」以外の自分の墓地のカード5枚を対象として発動できる。
そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
-------------------
(来い……逆転のカード!)
デッキから1枚ドローする菊姫。すると、カードを見て何か考える。
(このカード……上手く使えれば、あの圧倒的な守備力を何とか出来るぜ!)
「行くぜ! アタシは『歯車街』の効果で『古代の機械』モンスターのリリースを1体少なくする! 『ペアサイクロイド』をリリースして、レベル8の『古代の機械巨人』を攻撃表示でアドバンス召喚!」(菊姫手札4→3)(菊姫墓地5→6)
菊姫のエースカードの、鋼鉄なる機械の巨人が現れる! これに歓喜する岩ノ井と鏡山。
「出たー! アネゴのエースカード! アレを出して負けた試合は、殆ど無いッスよ!」
「アネゴ、いつもの調子に戻って来たな!」
しかし、少し疑問を抱く龍矢。
「アレ? 今の『ペアサイクロイド』は攻撃力3200で巨人の攻撃力を上回っているはず……なのに、なんでそれをリリースして巨人を? 『グリーン・ガジェット』がいる筈なのに……」
「た、確かに……でも、何かあって巨人を出したはずッス! 俺はアネゴを信じるッス!」
そして、フィールドの菊姫。
「アタシは手札から、魔法カード『古代の整備場』を発動! 墓地の『古代の機械』モンスターを手札に加える! アタシは『古代の機械巨竜』を手札に加える!」
-------------------
『古代の整備場』
通常魔法
自分の墓地に存在する「アンティーク・ギア」と名のついた
モンスター1体を手札に戻す。
-------------------
「そうか、わかったぞ!」
「何がわかったんだよ鏡山?」
「リリースだよ、巨竜はガジェットモンスターをリリースすることで異なる効果を得る、グリーンのガジェットは貫通効果を巨竜に与える!」
-------------------
『古代の機械巨竜』
レベル8
地属性
機械族 効果モンスター
攻撃力・3000 守備力・2000
(1):このカードの召喚のためにリリースしたモンスターによって以下の効果を得る。
●グリーン・ガジェット:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
●レッド・ガジェット:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。
相手に400ダメージを与える。
●イエロー・ガジェット:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
相手に600ダメージを与える。
(2):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
-------------------
「アタシはリバースカードを1枚伏せて、ターンエンド」(菊姫手札3→2)
(頼むから来るなよ……モンスターカード!)
菊姫
ライフポイント500
手札枚数2枚
モンスター3体『古代の機械獣』(攻撃表示) 『グリーン・ガジェット』(攻撃表示) 『古代の機械巨人』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『歯車街』(フィールド魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
「菊姫大丈夫かな……モンスターが来たら、そこで終わりなのに……」
「大丈夫ッス、きっとアネゴはやってくれるはずッスよ!」
「ああ! きっと大丈夫だぜ! アネゴはやってくれるはずだ!」
「そうだね、今は菊姫を信じることだ!」
9・中ノ島のターン
「俺のターン! ドロー!」(中ノ島手札0→1)
(攻撃力500以上のモンスターが来れば俺の勝ちだ!)
しかし、手札に来たのはモンスターではなく、罠カードであった。
(チッ、モンスターじゃねえ……だけど、このカードは一気に勝負を決められるカード! 次のアイツのターン、このカードで終わりだ……!)
「俺はカードを1枚伏せて、攻撃表示の『キャッスル・ゲート』を守備表示にして、ターンエンド」(中ノ島手札1→0)
中ノ島
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体『アステカの石像』(守備表示) 『キャッスル・ゲート』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『磁力の指輪』(装備魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
客席の才羽は、この状況を見て微笑む。
「どうやら、流れが菊姫に傾いたようだな」
流れという不確定なものがきたことを不思議がる遊太達。そして真薄が質問する。
「え、才羽さんわかるんですか?」
「ああ、中ノ島はこのターンで『キャッスル・ゲート』の効果で勝利しようと考えていた。だが、罠カードを出すことになった。これがどういうことかわかるか?」
「どういうことかって?」
「中ノ島がここで決め手を欠いてしまったことで、菊姫はしっかり決めに行くことが出来る。」
「で、ですが、今の菊姫さんにアステカの守備力を上回れるモンスターは……!」
「だがどうやら、菊姫は奴を利用しようと考えているようだが?」
「そうなんですか?」
「見ろよ、ニヤニヤしているぞ」
才羽の言う通り、菊姫はニヤニヤしていた。まるで全てことが思い通りに運んだように。
「どうやら、考えているようだな」
その言葉を聞いた途端、遊太達の顔が綻んだ。菊姫の顔を見た途端、不安が無くなったからだ。
菊姫は、さあ来い。こっちは準備万端だぜ。という顔に菊姫はなっていたからだ。