二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.131 )
- 日時: 2016/09/23 15:56
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
観客席から、この一部始終を見ていた遊太と龍矢。そして、遊太が龍矢に話しかける。
「ねえ、ここから龍奈ちゃんはレインボー・ドラゴンを引けるのかな……」
「大丈夫だよ。龍奈は絶対に引いてみせるさ」
「その根拠は?」
「龍奈は俺よりもデュエルの腕前が良いんだ、絶対に引いてみせる」
「そうか……なら、その言葉を信じて、龍奈ちゃんの引きにかけてみようかな」
「おうっ! その意気だぜ、遊太!」
9・花咲のターン
「俺のターン、ドロー!」(花咲手札0→1)
「俺は『デス・ラクーダ』を反転召喚! カードを1枚ドロー! 更に、エクゾードの効果で1000ダメージ!」(花咲手札1→2)
「うう……」(龍奈ライフ2400→1400)
「更に俺は、『メデューサ・ワーム』を反転召喚! その効果で、サファイア・ペガサスを破壊! そして1000ダメージ!」
「くう……サファイア・ペガサスは、このまま墓地へ送るわ!」(龍奈ライフ1400→400)(龍奈墓地6→7)
「よし……俺はモンスターを1体セットして、リバースカードを1枚セットしてターンエンド!」(花咲手札2→0)
(フフフ……このモンスターカードは、反転召喚に成功した時に1000のダメージを与える『ステルスバード』! そして、伏せカードは攻撃宣言をした時に、相手モンスターを破壊する『聖なるバリア −ミラーフォース−』! よっぽどの事が無い限り、俺は負けるはずがない!)
(さあ、何かしてこいよ……どっちにしろ、次の俺のターンで終わりだけどな!)
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『ステルスバード』
レベル3
闇属性
鳥獣族 効果モンスター
攻撃力・700 守備力・1700
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
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『聖なるバリア −ミラーフォース−』
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。
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花咲
ライフポイント3900
手札枚数0枚
モンスター3体『守護神エクゾード』(守備表示) 『メデューサ・ワーム』(裏守備表示) 『ステルス・バード』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚(威嚇する咆哮)
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
余裕そうな笑みを浮かべる花咲に対して、観客席から菊姫と岩ノ井達が感づく。
「アネゴ……あの伏せカード、どうみても相手を妨害するような効果ッスよね……」
「ああ。岩ノ井の言う通り恐らくは、バトルフェイズを妨害するようなカードだろう」
「大丈夫ですかね……ここで決められず、レインボー・ドラゴンも引けなければ……」
「心配するな。龍奈はここで決める……」
「アネゴのその根拠はどこから?」
「アタシの勘だ」
「……まあ、アネゴがそう言うなら、そういうことにしてきましょう」
そして、龍矢と真薄、遊太はというと。
「なんか……追い詰められてしまいましたね」
「大丈夫だって! 龍奈はここから逆転するに決まってる!」
「龍矢君のその根拠は?」
「だって……龍奈は俺よりデュエルが上手いんだ。そんな龍奈がここで負けるはずない!」
「なら、信じてあげようよ真薄君。龍矢君は心の底から信じているんだ・龍奈ちゃんはここから逆転するって」
「……遊太君がそう言うなら、信じます」
「ありがとよ。信じてくれて」
10・龍奈のターン
「私のターン……」
デッキからカードをドローしようとする龍奈。しかし、カードをドローするのに、躊躇いが生まれていた。
(ここでレインボー・ドラゴンを引かなくても……一気に勝負を決められるかもしれない……! けれど、思わぬ形で逆転されるかもしれない……!)
(もし、相手のカードの発動を許してしまったら……)
カードを引くことが出来ず、思い悩む龍奈。
すると。龍奈の耳元に、声が聞こえた。
(恐れないで)
(えっ……?)
(あなたはこんなことで立ち止まる女の子じゃない。ここで決められるわ)
(えっ……あなたは誰?)
(今はそんなことどうでも良いでしょう? さあ、カードを引きなさい)
(カードを……引く?)
(今あなたに出来るのは、それだけよ。さあ、カードを引いて、勝利を手にするのよ)
(……! わかったわ)
「ドロー!」(龍奈手札2→3)
ドローしたカードを見てみる龍奈。そのカードはというと……。
「引いたわ!」
「何を?」
「ここから私が勝利へと進むことが出来るカードよ!」
「『宝玉獣』がフィールドと墓地に7種類全て揃った時、このカードは手札から特殊召喚出来るわ!」
「七色の輝きが一つになる時、虹色の竜は今ここに現れる! 『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』を特殊召喚!」(龍奈手札3→2)
龍奈の手札から現れたのは、白き翼を持ち、体に七つの宝玉を持つドラゴン! 龍奈の、切り札だ。
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『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』
レベル10
光属性
ドラゴン族 効果モンスター
攻撃力・4000 守備力・0
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上・墓地に「宝玉獣」と名のついたカードが
7種類存在する場合のみ特殊召喚できる。
このカードを特殊召喚したターン、以下の効果を発動できない。
●自分フィールド上の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全て墓地へ送る事で、
このカードの攻撃力は墓地へ送ったカードの数×1000ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●自分の墓地の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全てゲームから除外する事で、
フィールド上のカードを全て持ち主のデッキに戻す。
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「す、凄い! これが……あのレインボー・ドラゴン!?」
「うわあ……凄く綺麗なモンスターだ!」
「これが……あの女の子のエース!?」
観客席から驚きの声が多く漏れる。相手の花咲も、一瞬驚いたような表情を見せる。
「うう……だけど、俺のモンスターは全て守備! 攻撃は——」
「罠カード発動! 『イタクァの暴風』! このカードは相手の表側表示のモンスターの表示形式を全て変更するわ!」(龍奈墓地7→8)
「何!? 俺の表側表示モンスターは……守備表示のエクゾードだけ! そしてエクゾードの攻撃力は……0! もしこの攻撃を喰らってしまったら……」
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『イタクァの暴風』
通常罠
(1):相手フィールドの全ての表側表示モンスターの表示形式を変更する。
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「行くわよ……レインボー・ドラゴンで、『守護神エクゾード』を攻撃! オーバー・ザ・レインボー!」
レインボー・ドラゴンの、七色の光線がエクゾードを襲う! しかし……。
(危ない、伏せといて良かった!)
「罠発動! 『聖なるバリア −ミラーフォース−』! お前の攻撃表示モンスターを、全て破壊するぜ!」
この状況に、観客席の龍矢は焦る。
「うわあああ! こんな所であんなカードが出てくるなんて! 攻撃表示のレインボー・ドラゴンが破壊されたら、もう龍奈に勝ち目は〜!」
「待って龍矢君! 龍奈ちゃんが手札からカードを発動しようとしてるよ!」
「何!? 本当か遊太!?」
それを聞いた龍矢は、龍奈へ視線を固める。そして、その龍奈が手札から出そうとしていたカードは……。
「速攻魔法発動! 『禁じられた聖槍』! このカードは、モンスター1体の攻撃力を800下げる代わりに、魔法・罠への耐性を付加するわ! 私はレインボー・ドラゴンへ耐性を与えるわ!」
「攻撃力を下げてまで、耐性を与えるのか!」
「いいえ! 私は更に速攻魔法『突進』を発動! モンスター1体の攻撃力を、700ポイントアップさせるわ!」
「な、何!? 700ポイントアップさせて、800ポイントダウンさせたら、攻撃力は……3900!? 俺のライフと同じになる!?」
「そういうことっ」
「うわああああ!」(花咲ライフ3900→0)
「やったわ! 私の勝ちよ!」
「やったー! 龍奈が勝ったーっ!」
龍奈の勝利を一番最初に喜んだのは、観客席にいた龍奈の兄、龍矢だった。
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『禁じられた聖槍』
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が800ダウンし、
このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。
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『突進』
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
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