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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.133 )
日時: 2016/09/23 23:32
名前: ロード (ID: sFi8OMZI)

第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」


「さて……やっと俺の番か」

観客席にて、岩ノ井と一緒にいた鏡山がそう呟く。

「や、やややっと……鏡山の番ッススススね……」

「おい岩ノ井……大丈夫か? 声が震えているぞ?」

「あ、ああ……流石に、あのアキラと戦うって思うと、少し……緊張するッス」

「そうか……そうなのか」

「あ、あれ……鏡山、意外とあっさりしてるッスね?」

「ああ。お前がアイツに勝てる確率は殆ど無い。せめて俺が仇を討ってやるやるから、安心して玉砕して来い!」

「ひ、酷いッス! お前はそんなこと思ってたッスか!?」

「さっきの試合だってアップアップだったお前が言えることか!」

思わずケンカになってしまう鏡山と岩ノ井。無理もない。鏡山の言い方には少し棘があったから。

互いに掴みかかる岩ノ井と鏡山。すると、横から菊姫が現れた。

「お前ら、さっき変なこと言ってなかったか?」

「え?」

「仇は討ってやるとか、お前らも強くなったもんだなあ」

「あ、アネゴ! いつからそこに!?」

「さっきからずっといたけど?」

「あ、アネゴ……」

「鏡山……お前岩ノ井に仇を討つとか言ってたが、お前もアキラに勝てると思っているのかよ?」

「う……そ、それは……」

「お前だってあの時ボコボコにされたじゃねえか! それなのにああだのこうだの言いやがって……」

「うう……えらいすいません、アネゴ」

「まあ心配するな。岩ノ井も鏡山も負けた時は、アタシが骨を拾ってやるからな。お前らはアタシに繋げる意味も込めて、思い切りぶつかってこい」

「は、はい……」

「まあ、それは良いとして……鏡山、お前まだアキラの先に戦う相手がいるっていうのに、随分と余裕そうだな」

「う……それは……」

「ホラ、さっさと行って相手倒して来い!」

「は、はい〜っ!」

菊姫にそう言われて、鏡山は逃げるようにデュエルリングに行った。

「フゥ……一先ずは行ったか」

「でも大丈夫なんですか? 鏡山さん、結構ビビッてましたけど……」

「心配するな真薄。ああ見えて鏡山は意外とやる男だからな」

「そ、そうなんですか」

「でも、鏡山君がデュエルしたところ、あんまり見た事ないんだけど……」

「だから心配するなよ遊太。鏡山はアタシやお前達より劣るが、デュエルはそこそこ良いんだぞ」

「本当かな……?」

すると、デュエルリングが起動する。どうやら、鏡山と対戦相手の志垣とのデュエルが始まるようだ。

「おっ、始まるみたいだな……負けんなよ、鏡山!」

「頑張れ! 鏡山君!」


「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!」」