二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.136 )
日時: 2016/10/12 21:08
名前: ロード (ID: qRt8qnz/)

6・鏡山のターン

「さて……俺の、ターン!」(鏡山手札4→5)

カードを見てみる鏡山。すると、ニヤリとする。

「さて、このターンで終わりにするぜ」

「な、なんだと!? そんなことが……」

「俺はフィールドから罠カード『転生の予言』を発動。互いの墓地から2枚までデッキにカードを戻す。俺は『白い忍者』と『機甲忍者アクア』をデッキに戻す」(鏡山墓地29→28)


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『転生の予言』
通常罠
お互いの墓地のカードを合計2枚選択して発動できる。
選択したカードを持ち主のデッキに戻す。
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「そして俺は手札から『死者蘇生』を発動。墓地から『黄昏の忍者ーシンゲツ』を特殊召喚! そして『忍者』モンスターを1体リリースすることで……俺は手札からこのモンスターをアドバンス召喚する!」(鏡山手札5→3)(鏡山墓地28→30)


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『死者蘇生』
通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
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「!?」

「古より伝わりし忍軍の将軍よ! 今こそ戦場に出でてその力を見せよ! 『黄昏の忍者将軍ーゲツガ』をアドバンス召喚!」

背中に旗を纏い、重装たる鎧を身に着けた忍者が現れる!

「ゲツガは将軍の名を持つ通り、忍者たちを統制する力を持つ。攻撃表示のこのモンスターを守備表示に変更することで、墓地より2体『忍者』を特殊召喚出来る!」

「何!? 2体も!?」

「散々墓地へ送ってくれたお陰で、この効果が凄く生かせるぜ」

「う……」


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『黄昏の忍者将軍ーゲツガ』
レベル8
闇属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・2000 守備力・3000
このカードは「忍者」モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
「黄昏の忍者将軍−ゲツガ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドに攻撃表示で存在する場合、
「黄昏の忍者将軍−ゲツガ」以外の自分の墓地の
「忍者」モンスター2体を対象として発動できる。
このカードを守備表示にし、対象のモンスターを特殊召喚する。
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「俺は『黄昏の忍者ーシンゲツ』を2体特殊召喚する! そして俺は、2体のシンゲツで、ランク4のモンスターのエクシーズ素材として、俺のエースを召喚する!」(鏡山墓地30→28)

「影よりいでし忍びよ! その力を持って戦場を平定せよ! エクシーズ召喚! 『機甲忍者ブレード・ハート』!」

忍者刀を両手に持った黒き忍者が現れる! 攻撃力は2200だが……?

「そして俺は、手札から装備魔法『風魔手裏剣』をクリムゾン・シャドーに装備! この装備魔法は『忍者』モンスターのみ装備可能! 攻撃力を700ポイントアップさせる! よってクリムゾン・シャドーの攻撃力は3100になる!」(鏡山手札3→2)

「更に俺は永続罠『忍法 分身の術』を発動! ゲツガをリリースして、デッキからリリースしたモンスターのレベル以下になるようにデッキから攻撃表示、または裏守備表示でモンスターを特殊召喚する! ゲツガのレベルは8! よってさっきデッキに戻した、レベル4の『白い忍者』と『機甲忍者アクア』を攻撃表示で特殊召喚する!」(鏡山墓地28→29)


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『風魔手裏剣』
魔法
「忍者」という名のついたモンスターのみ装備可能。
装備モンスターは攻撃力が700ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
相手ライフに700ポイントダメージを与える。
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『忍法 分身の術』
永続罠
(1):自分フィールドの「忍者」モンスター1体をリリースしてこのカードを発動できる。
レベルの合計がリリースしたモンスターのレベル以下になるように、
デッキから「忍者」モンスターを任意の数だけ表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは全て破壊される。
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鏡山のフィールドに、5体の忍者が現れる! これにより、若干焦る志垣。

「5、5体もモンスターを……だが、俺の場にもモンスターは5体いる。その程度じゃ——」

「ブレード・ハートのエクシーズ素材を一つ取り除いて、効果発動! 『忍者』と名のついたモンスターに、2回攻撃能力を付加する! 俺は、クリムゾン・シャドーに2回攻撃を付与する!」

「何!? 2回攻撃だと!?」


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『機甲忍者ブレード・ハート』
ランク4
風属性
戦士族 エクシーズ・効果モンスター
攻撃力・2200 守備力・1000
戦士族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分フィールド上の「忍者」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
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「そして、俺はモンスターで総攻撃! 行け忍者達! 黄昏の忍者隊、風神の陣!」

「まずはアクアで『ニードルワーム』を攻撃し、そして『白い忍者』で『ウォーム・ワーム』を攻撃し、更にニチリン、ブレード・ハート、クリムゾン・シャドーで『シールド・ワーム』3体を撃破!」

忍者達の総攻撃で、あっという間に壁モンスター達は消え去る。

「うおおおおおお! 俺のモンスターが全滅だあああ!」(志垣墓地7→12)

「そしてラスト! 攻撃力3100となったブレード・ハートで、プレイヤーへダイレクトアタック! 月影紅斬り!」

「ぐああああっ!」(志垣ライフ3000→0)

「フッ、華麗に決めちまったぜ……」

あと一歩のところまで追い詰められるも、そこから逆転してみせた鏡山。中々芸術的な勝利であった。


そして、皆の所へ戻って来た鏡山はというと。

「さて鏡山……ヒヤヒヤさせんじゃねーよ!」

「え、アネゴ……俺勝ちましたけど……」

「あと一歩の所で負けかけてたじゃねえか! それに、相手があそこで皆既日食使ってくれたから繋げられたってだけで、相手のプレミスに助けられたようなもんだぞ!」

「うう……すいませんアネゴ……」

「まあまあ、勝てたんだしそれくらい良いじゃん」

「むう……まあ遊太の言う通り、勝てたからそれで良い。次のデュエルに備えろ」

「へ、へい……んじゃ俺、トイレ行ってきます」

「おう、行って来い」

そう言ってトイレに行った鏡山。すると、菊姫が遊太に言う。

「アレ? そういや岩ノ井の奴どこ行った?」

「岩ノ井君なら、お腹痛いって言ってトイレに行ったよ」

「……連れ戻して来い」

「うん」

「お、俺はここにいるッスよアネゴ!」

いつの間にか後ろにいた岩ノ井。

「相手はあのアキラ君ッスけど、お、俺、なんとかやってみせるッス!」

「……ま、そう簡単には逃げないと思ってたけどな」

「絶対ウソッスよね!? さっき連れ戻して来いって言ってたッスよね!?」

「ああ、言ってたな」

「あの……ホントにアネゴは俺のことを……」

「心配するな。こうして戻って来たんだから、お前は精一杯デュエルすりゃいいんだよ」

「は、はいッス!」

「それと……遊太! アキラのデュエルをよく見とけよ! お前、アキラに勝ちたいんだろ!?」

「うん! 寸分逃さず見てやるよ!」


第二十三話。終わり。