二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.141 )
日時: 2016/10/20 00:08
名前: ロード (ID: qRt8qnz/)

第二十五話「休憩時間」


2回戦が全て終わった遊太達。すると、アナウンスが流れる。

「2回戦が終了しました。丁度時間ですので休憩時間とさせて頂きます。各自休憩し、この後のデュエルに備えてください」

というアナウンスが流れたので、休憩することにした遊太達。

各自別々の所で休憩兼デッキ調整を行っていた。

まず、遊太は観客席の下でデッキを調整をしていた。

「うーん……もうちょっと汎用を入れた方がいいかな? とはいっても、今のデッキが1番良いような気がしてならないんだけどね」

デッキをいじくり回しながら、ひたすらそんなことを言っていた。

そしてうんうん唸った後。こういう。

「やっぱりこのまんまがいいや! どうせメインもエクストラも同じような物だし! 下手にいじくるとデッキが変な風になりそうだから止めとこうっと!」

そう言ってそのままデッキを片づけて何処かへ行ってしまった。

すると、遊太の事を影から見ていた奴がひょっこり顔を出す。

「プププッ、エクストラを確認しないでデュエルに行くなんて、間抜けというか馬鹿というか……ともかく、これで俺の勝利は決まったみたいな物だな!」

そう言って笑いながら彼も何処かへ行ってしまった。


そして真薄はというと、会場の中の休憩室の机でデッキを再構築していた。

「ま、まさか……デュエルを始めて2週間の僕がこんなに早くシード選手を倒せるなんて……夢を見ているみたいだ……」

そう言って、惚けているのであった。

だが、それも一瞬だけ。

「とは言っても、ここで気を緩めたら一気に負けてしまうかもしれない。だったら、気を引き締めていなきゃ!」

と言って、デッキを確認することにした真薄。

それを、影からこっそり見ている奴がいる。

「む、むむう……相手が才羽じゃなくてアイツになったのは良いけど、よくよく考えてみればアイツも……」

真薄の次の対戦相手、石崎洋太であった。

どうやらコイツ、真薄相手にビビッているようである。それもその筈、第4シードの才羽を破ってみせたからである。

本来なら、才羽を相手に戦う筈だったのだが、真薄という計算外が現れて予定が狂ってしまったのである。

その上、勝利してしまった真薄の実力の不明瞭さから、デュエルをするのを若干恐れていた。

こうなると、才羽の二の舞ではないのかと。

「クッ! どうする!? あの真薄相手にどうやって戦えと言うんだ!? この大会であのアキラと必ず当たってギャフンと言わせる予定だったのに!」

「それなのに反対側のヤグラになって、あまつさえあんな実力不明瞭の奴と戦うことになるなんて! くそぅ、どうしたら良いんだ!」

そう思い悩んでいた石崎。すると。

「うっ!?」

真薄がいきなり腹を抑える。すると、こう言う。

「お腹が痛い……トイレ〜っ!」

そう言って一目散にトイレへ行ってしまった真薄。デッキもそのままにして。

後には真薄のデッキが残されている。それを見て、石崎は良からぬことを考える。

「そ、そうだ……な、何もお上品にデュエルしてやることはない……」


次に龍矢龍奈兄妹はというと。

「まさか俺ら二人がお互いにシードと当たるなんてな〜」

「大丈夫かしら……」

「平気平気! 初戦の要領でやれば、何も問題無しだぜ!」

「そうかな……」

「大丈夫だって! なんとかなるなる!」

「その余裕、一体何処から出てくるの?」

「心の底からさ!」

といった具合に、売り言葉に買い言葉な会話をしていた。



次に、菊姫達はというと。

「うう……まさか俺、遊ばれていたなんて……」

「元気出せよ岩ノ井。お前の意志は必ず俺が継ぐ! 3回戦で俺とアキラは当たる! そして勝つ!」

「あ、ありがとう鏡山……」

「ところで岩ノ井、もし良かったらなんだけど……」

「何ッスか?」

「良ければお前のカード……」

「うん。わかったッス!」

二人がこうしている間に、菊姫は黙々とデッキを再構築していた。

「やはり、アキラと戦うまであの2枚は温存しておきたい……手の内がばれたら、色々大変だからな」



そうして、各々の休憩時間はあっという間に終わり、その時がやってくる。

「3回戦が始まるまで後10分です。第1試合の六道遊太君と、城ケ崎輝夫君は、もうすぐ来てください」

「よーし! 出番だ! デュエルの時間だ〜!」

そう言って、デュエルリングへと向かう遊太。するとその途中。

「おーい遊太〜」

菊姫達仲間と出会う。龍矢、鏡山、岩ノ井、龍奈も一緒だ。

「これからデュエルだろ? 頑張ってデュエルして来いよ!」

「うんっ!」

しかし、ある違和感に気づく。

「アレ? そう言えば真薄君は?」

「あ、そう言えばアイツいねえな。どこ行ったんだ?」

「皆さーん!」

すると、遠くから真薄が遊太達の所に来た。しかも、何やら焦っているような様子だ。

「ねえ真薄君、次の次にデュエルが控えているっていうのに、どこ行ってたのさ?」

「あ、あの……凄く、言いにくいんですが……」

「何?」


「デッキ……無くしちゃいました」

「な、何ィィィッ!?」


デュエルをまえにして、まさかの大ハプニング。

果たして、どうなる!?


第二十五話。終わり。