二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.145 )
- 日時: 2016/10/28 14:31
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
4・遊太のターン
(なんだ……このモンスターは……)
自分フィールドのアシッド・ゴーレムを見る遊太。アシッド・ゴーレムは、ただひたすら酸を垂れ流している。
(そもそも、僕のエクストラデッキには『イクスロードナイト』14枚しか入ってなかったはず……なのになんで、こんなカードが紛れ込んでいるんだ!?)
「ほらほら〜早く〜君のターンだよ〜、 遅延行為なの〜?」
「あっ、僕のターン! ドロー!」(遊太手札2→3)
城ケ崎に言われ、仕方なく自分のターンにする遊太。その瞬間!
突然、ブシャアアアッとアシッド・ゴーレムの体から酸が大量に放出された!?
「うわあああっ!」(遊太ライフ7700→5700)
突然2000のダメージを受けてしまった遊太。
「な、なんでいきなりダメージを受けたの!?」
「さあね〜、何でだろうね〜」
「ま、まさか!」
急いで自分の場に出ているアシッド・ゴーレムの効果を見てみる遊太。すると、恐るべき効果が書かれてあった。
「こ、これは……!」
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『No.30 破滅のアシッド・ゴーレム』
ランク3
水属性
岩石族 エクシーズ・効果モンスター
攻撃力・3000 守備力・3000
レベル3モンスター×2
自分のスタンバイフェイズ時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くか、
自分は2000ポイントダメージを受ける。
このカードのエクシーズ素材が無い場合、このカードは攻撃できない。
このカードがフィールド上に存在する限り、自分はモンスターを特殊召喚できない。
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エクシーズ素材がないと攻撃が出来ない上に2000ポイントダメージを受け、更には特殊召喚も封じるという極悪モンスターが、そこにはいた。
「こんなのが僕のフィールドにいたら『イクスロードナイト』どころか、マトモに展開することすら出来ない! 迷惑このうえないのに、なんでこんなモンスターが僕のエクストラに入っているんだ!?」
「ふふふ〜なんだよなんだよ〜。そんなの入れてるなんて、ちょっとイケてないんじゃないの〜?」
(よく考えてみるんだ……こんなものが入ってたってことは、絶対入った理由があるはず……入り込んでしまった要因があるはず……)
これまでの行動を思い出してみる遊太。だが、エクストラにこんな異物が入るようなことは一切なかった。
しかし、一つだけエクストラがバラバラになるような事態があったのを思い出す。
(アレ? 確かあの時、誰かとぶつかってエクストラやデッキとかが色々ばらまいちゃったよね? あの時ぶつかった時なら……エクストラに仕込むことは出来るはず……そして、その相手は……)
記憶の底に眠っていた記憶を思い出す遊太。すると……。
(確か、あの時ぶつかった相手は……ああっ!?)
思い出した。あの時遊太とぶつかった相手は……! 今目の前にいるそばかす顔の相手! ということを遊太は思い出した!
「君! 確かあの時僕とぶつかったでしょ!? そして僕のデッキに、このカードをエクストラに仕込んだでしょ!?」
「え〜? なんのこと〜? なんのことだ全然わかんなーい」
あの時ぶつかったことを思い出した遊太。そして、ぶつかった相手は対戦相手の城ケ崎で、あの時デッキをぶちまけた時、エクストラを彼が拾ったことも。
「しらばっくれないでよ! あの時僕のエクストラに、この厄介極まりないモンスターを仕込んだでしょ! なら、あんなピンポイントな魔法を入れているもんか! 相手のデッキに自分に有利になるようなカードを入れるなんて、アニメでも現実でも反則だぞ!」
「君こそ、相手に言いがかりをつけてジャッジキルを狙おうとするなんて、それこそ反則なんじゃないの〜? どっちにしろ、君のエクストラから出てきたものなんだし、君のモンスターなんだよ? 早く続けなよ」
「う、く……とにかく僕のターン!」
(とにかく、このアシッド・ゴーレムをなんとかしないと……攻撃力3000とはいえ、攻撃はできない、フィールドにいたらスタンバイフェイズに2000ダメージ受ける、そして僕のデッキの要である特殊召喚すらできなくなる!)
ともかくドローしたカードを見てみる遊太。そのカードは。
(速攻魔法『神秘の中華鍋』……このカードは自分フィールドのモンスターを1体リリースして、その攻撃力か守備力分のライフを回復出来るカードだ。これでアシッド・ゴーレムをリリースしてしまえば……)
「手札から速攻魔法『神秘の中華鍋』を発動! 自分フィールドのモンスターを1体リリースして、その攻撃力か守備力の数値だけライフを回復出来る! 僕は当然、アシッド・ゴーレムをリリースする!」
「ならそれにチェーンして、罠カード『五稜星の呪縛』を発動! このカードの対象となったモンスターは、リリースすることはできず、更にはシンクロ素材にはできない!」(城ケ崎墓地5→6)
「そ、そんな! これじゃあアシッド・ゴーレムは……くっ、スピーダーをリリースして、攻撃力を1800回復する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地7→8)(遊太ライフ5700→7500)
「……そして僕は、リバースカードを1枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札2→1)
遊太
ライフポイント7500
手札枚数1枚
モンスター2体『NO.30 破滅のアシッド・ゴーレム』(攻撃表示) 『ロードナイト・テラ』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚
5・城ケ崎のターン
「俺のターン、ドロー」(城ケ崎手札1→2)
「優勢になったから、どんどん行くよ! 僕は手札から、速攻魔法『緊急テレポート』を発動! レベル3以下のサイキック族を手札・デッキから特殊召喚する! よって、デッキから、レベル1チューナーモンスターの『リ・バイブル』をデッキから特殊召喚する!」(城ケ崎手札2→1)(城ケ崎墓地6→7)
「更に俺は、手札からレベル4の『サイコウォールド』を召喚!」(城ケ崎手札1→0)
またしても、サイキックモンスターが展開される。そして……。
「チューナー1のチューナーと、レベル4のモンスター……レベル5のシンクロか!」
「その通り! レベル4の『サイコウォールド』に、レベル1の『リ・バイブル』をチューニング! シンクロ召喚! レベル5『マジカル・アンドロイド』!」(城ケ崎墓地7→9)
今度は、魔術師のようなサイキッカーが現れる。攻撃力は2400と、中々だ。
「くそ……またしても展開を……」
「バトル! 『メンタルスフィア・デーモン』で、テラを攻撃! ダーク・バースト!」
またしても、メンタルスフィアで回復しようとする城ケ崎。しかし、そんな簡単にやられる訳にはいかない遊太。
「罠カード発動! 『攻撃の無敵化』! このバトルフェイズ、僕のモンスター1体は戦闘と効果では破壊されなくなるか、戦闘ダメージを0にするかを選ぶ! 僕は当然、テラを戦闘と効果で破壊されなくする方を選ぶ!」(遊太墓地8→9)
「ふーん……そうしちゃうんだ。じゃあこれでターンエンド。そして、このエンドフェイズに『マジカル・アンドロイド』の効果発動。自分フィールドのサイキック族の数×600ポイントライフを回復する。よって、1200回復する!」(城ケ崎ライフ5800→7000)
城ケ崎
ライフポイント7000
手札枚数0枚
モンスター2体『メンタルスフィア・デーモン』(攻撃表示) 『マジカル・アンドロイド』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード1枚