二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.151 )
- 日時: 2016/11/04 13:46
- 名前: ロード (ID: cvsyGb8i)
1・龍矢のターン
「俺のターン!」
(よし、パワー・ツール・ドラゴンがいきなり呼べるぞ。これはチャンスだ!)
(いや、これなら……あっちのパワー・ツールの方が良いかも?)
「俺は手札から、チューナーモンスター『D・スコープン』を召喚! 更に、もういっちょ! スコープンは攻撃表示の時、手札からレベル4の『ディフォーマー』を1体特殊召喚出来る! 『D・ビデオン』を、守備表示で特殊召喚!」(龍矢手札5→3)
チューナーモンスターと、普通のモンスター。これはやはり。
「レベル4のビデオンに、レベル3のスコープンをチューニング!」(龍矢墓地0→2)
「世界の平和に触れるため、暴竜は戦場へと舞い降りる! シンクロ召喚! 現れろレベル7! 『機械竜 パワー・ツール』!」
パワー・ツール・ドラゴンに似たモンスターだが、体中に黒いラインが入っていて、どこか不気味な雰囲気を漂わせる機械の竜が現れる。攻撃力は2300と、上級にしてはイマイチだが……?
「更に、手札から装備魔法『月鏡の盾』を、機械竜に装備! この装備魔法が装備されたモンスターは、ダメージ計算時に戦闘するモンスターの攻撃力か守備力の内、高い方+100となる!」(龍矢手札3→2)
「ふーん? それで戦闘破壊耐性を持たせようって訳か」
「それだけじゃないぜ! 『機械竜 パワー・ツール』は、装備魔法を装備した時、デッキから1枚ドロー出来る! ドロー!」(龍矢手札2→3)
「ほー……」
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」(龍矢手札3→2)
龍矢
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体『機械竜 パワー・ツール』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『月鏡の盾』
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
2・江崎のターン
「俺のターン、ドロー!」(江崎手札5→6)
(さて……シードのアイツはどんなデュエルを見せるんだ?)
「俺は手札から永続魔法『前線基地』を発動! コイツがフィールドにある限り、1ターンに1度、手札からユニオンモンスターを1体特殊召喚出来る!」(江崎手札6→5)
「ゆ、ユニオン?」
「モンスターに装備出来るモンスターって所かな? そして俺は、手札より魔法カード『予想GUY』を発動! 自分フィールドにモンスターがいない時、デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚出来る! 俺は『X−ヘッド・キャノン』を特殊召喚する!」(江崎手札5→4)(江崎墓地0→1)
両肩にキャノンがついたマシーンモンスターが特殊召喚される。攻撃力は1800と、下級にしては中々高い。
「そして俺は『前線基地』の効果で、手札より『Y−ドラゴン・ヘッド』を特殊召喚する!」(江崎手札4→3)
今度はドラゴンのようなマシーンモンスターが現れる。すると、龍矢は名前から察する。
「X、Y……ってことは!?」
「その通り! XYと来たら……Zだ! 手札より『Z−メタル・キャタピラー』を召喚!」(江崎手札3→2)
今度は、キャタピラーのモンスターが現れる。
Xキャノン。Yヘッド。Zキャタピラー。レベル4の3体のモンスターが並ぶ。
「レベル4が3体……ってことは、エクシーズ召喚か!?」
「いいや、エクシーズじゃない。融合だ!」
「融合……だと……?」
「フィールドのX・Y・Zの3体を除外することで、エクストラから融合モンスターを特殊召喚出来る!」
「融合魔法無しで、融合召喚を行うだって!?」
「フィールドのXYZモンスターを除外することで、合体融合! 出でよ! 『XYZ−ドラゴン・キャノン』!」
それぞれのパーツが分解し、メタル・キャタピラーにドラゴン・ヘッドが、ドラゴン・ヘッドにヘッド・キャノンが乗っかり、分解されたパーツが合体する! そして、その3体が合体したモンスターが現れる! それは、3連主砲がついた、攻撃力2800のモンスターだった!
「どうだ! これが『XYZ−ドラゴン・キャノン』だ!」(江崎除外0→3)
「が、合体モンスターだと……!? う……カッコいい……!」
「XYZの効果発動! 手札を1枚捨てることで、相手フィールドのカードを1枚破壊する! ハイパー・ディストラクション!」(江崎手札2→1)(江崎墓地1→2)
「な、何!?」
3連主砲から放たれたレーザー砲が、機械竜を襲う! その強力な一撃に、機械竜は簡単に破壊されてしまう。
「ううっ! 機械竜が……『月鏡の盾』の効果発動! フィールドに表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、500ポイントライフを支払うことで、デッキの1番上か下に戻すことが出来る! 俺はデッキの1番下に戻す!」(龍矢墓地2→3)(龍矢ライフ8000→7500)
「で? それからどうするの?」
「更に、罠カード発動! 『シャドー・インパルス』! 自分フィールドのシンクロモンスターが戦闘・効果で破壊された時、レベルと種族が同じシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する! 『パワー・ツール・ドラゴン』を守備表示で特殊召喚!」(龍矢墓地2→4)
エクストラデッキから、本物のパワー・ツールが特殊召喚される!
「残念だったな、破壊させてもらうぜ。XYZでパワー・ツールを攻撃! XYZ−ハイパー・キャノン!」
3連主砲が、またしてもパワー・ツールが破壊されてしまう。
「うう……」(龍矢墓地4→5)
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」(江崎手札1→0)
江崎
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体『XYZ−ドラゴン・キャノン』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『前線基地』
墓地の枚数2枚
除外されているカード3枚
「コイツ、やっぱり強い……シードだけはある……」
始まったばかりなのに、いきなりピンチに陥ってしまった龍矢。パワー・ツールを2体も破壊され、しかも自分フィールドのカードを全て破壊されていた。
「簡単には勝てそうにないぞ……というか、普通にやったら勝てそうにないぞ……」
戦ってみて、初めて実感した実力の差。これはもう、長期戦を覚悟しなければならないと悟った。
「これだけ強い奴が目の前にいるんだ、菊姫の言う通り、早く終わらせようなんて考えられるものか! よし、例え何ターンかかっても、絶対に勝ってやるぞ!」
「お、良い目つきになったじゃねえか! これでこそこっちもやりがいがあるってもんだ!」