二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.175 )
- 日時: 2016/11/25 14:13
- 名前: ロード (ID: sz87LS1t)
1・遊太のターン
「僕のターン。僕は手札を1枚捨てることで、手札から『ロードナイト・ナイトメア』を、守備表示で特殊召喚する!」(遊太手札5→3)(遊太墓地0→1)
黒き鎧に身を包んだ、禍々しい騎士が召喚される。守備力は1400と、中途半端。
「さらに僕は、ライフを500支払うことで、手札から『ロードナイト・ウェイカー』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太ライフ8000→7500)(遊太手札3→2)
今度は岩の鎧の騎士が現れる。そして、そのウェイカーは地面を叩き、地面を割る。
「ウェイカーは自身をリリースすることで、墓地のレベル4以下の『ロードナイト』を1体特殊召喚できる。さっき手札から墓地へ送ったのは……『ロードナイト・ルナ』。このモンスターは特殊召喚された時、デッキから『英雄騎士』と名のついた魔法・罠カードを手札に加えられる。僕はデッキから、『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札2→3)
「そして速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! このカードはフィールドの『ロードナイト』モンスターを1体墓地へ送ることで、墓地へ送ったモンスターと同じ属性の『イクスロードナイト』をエクストラデッキから特殊召喚する!」
(何を特殊召喚するつもりだ……?)
「僕は闇属性のナイトメアをリリースして、エクストラデッキから闇属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚!」
「古より伝わりし魔導に触れし黒き騎士よ、その力を今こそ戦場で現出せよ!」
「魔法進化召喚! 現れろ『イクスロードナイト・アルファ』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地1→3)
召喚されたのは、あの時フィニッシャーとなった黒き『イクスロードナイト』。攻撃力2500のモンスターだが、これを見て、菊姫は言う。
「1ターンからあのモンスターを出すか……けど、今の状況で墓地から加えたい魔法カードは覚醒のみ……しかも墓地リソースまで失うから、得策とは言えない……が、遊太はどうするのかね」
心配する菊姫をよそに、遊太はちゃんと考えていた。
「墓地へ送られたナイトメアの効果発動! 1ターンに1度、このカードが『英雄騎士』と名のついた魔法・罠の効果で墓地へ送られた時、ナイトメアに使用した魔法・罠を墓地から手札に加えられる。『英雄騎士への覚醒』を、また手札に加えるよ」(遊太手札2→3)(遊太墓地3→2)
「そうか、遊太の奴これを狙って……!」
「そしてもう一度、手札から 『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドのルナを墓地へ送って、光属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚!」
「黄金の鎧纏いし英雄騎士よ、今こそその絶対守護の力で仲間を守れ!」
「魔法進化召喚! 光来せよ、『イクスロードナイト・マグナ』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地2→4)
今度は黄金の鎧を身につけた『イクスロードナイト』が召喚される。その守備力は3000と、非常に高い。
たった1ターンでここまでのことをやってのけた遊太に、菊姫は感嘆の意を覚える。
「流石だぜ……まだ先攻だって言うのに、ここまでやるか? 普通」
「そして僕は、永続魔法『英雄騎士の連合軍』を発動。このカードがフィールドに表側表示である限り、 僕のフィールドの『ロードナイト』モンスターの攻撃力は僕のフィールドにいる『ロードナイト』の数×500ポイントアップする。これでターンエンド!」(遊太手札2→1)(アルファ攻撃力2500→3500)
遊太
ライフポイント7500
手札枚数1枚
モンスター2体『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示) 『イクスロードナイト・マグナ』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚「英雄騎士の連合軍」
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
たった1ターンでここまでのことをやってのけた遊太に、星野は心の中で素直に認める。
(流石だね。先攻でここまでできるとは……攻撃抑制と魔法回収を同時にやってくるなんて、そう簡単にできることじゃない)
しかし、心の中でそう思っただけで、口には出さない。そして言う。
「もう終わりかい? その程度で終わりなら、こっちはこう行かせてもらうよ」
その言葉に、遊太は身構える。
(一体、どんな展開をしてくるんだ?)
2・星野のターン
「僕のターン、ドロー」(星野手札5→6)
「君が英雄の騎士なら、僕は星の輝きを持つ騎士で戦おう。その眩しさに、目が眩まないでくれよ?」
「う、うん?」
「僕は、手札から『星因士 ウヌク』を攻撃表示で召喚!」(星野手札6→5)
輝く鎧を身につけた、騎士のようなモンスターが召喚される。その姿は、どことなく蛇を思わせる。攻撃力は1800と中々。
「モンスター効果発動。ウヌクが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから『テラナイト』と名のついたカードを1枚墓地へ送る。僕は『星因士 ベガ』を墓地へ送る」(星野墓地0→1)
「更に僕は、手札から速攻魔法『天架ける星因士』を発動。自分フィールドの『テラナイト』モンスターを1体選択して、デッキから違う『テラナイト』を特殊召喚する。そして選択したモンスターはデッキに 戻り、この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドにいる限り、僕は『テラナイト』以外のモンスターはフィールドに出せない。僕はウヌクを選択して、デッキから新たな『テラナイト』モンスター、『星因士 アルタイル』を攻撃表示で特殊召喚」(星野手札5→4)(星野墓地1→2)
今度は大鷲を思わせる騎士が現れる。そして、ウヌクはデッキに引っ込んでしまうが、アルタイルは効果を発動させる。
「アルタイルの効果発動。このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、墓地より『テラナイト』モンスターを1体守備表示で特殊召喚できる。先程墓地へ送ったベガを特殊召喚」(星野墓地2→1)
今度は琴を連想させる女騎士が召喚される。そしてその女騎士が音をつむぐと、手札のカードが光る。
「ベガの効果発動。召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、手札から『テラナイト』を1体特殊召喚できる。手札から、『星因士 デネブ』を守備表示で特殊召喚する」(星野手札4→3)
今度は白鳥のような女騎士が召喚される。そして、その歌声から、またしても効果が発動する。
「デネブの効果発動。召喚・反転召喚・特殊召喚された時、デッキから『テラナイト』モンスターを手札に加える。僕は『星因士 シャム』を手札に加える」(星野手札3→4)
殆ど手札を減らさずここまで展開してみせた星野に、遊太は思わず。
「わぁ〜! 凄いよ星野君! 僕と違って ここまでやるとは……」
「まだまだ、ここからが本当のお楽しみさ。レベル4を3体並べたってことは、わかるよね?」
「レベル4が3体……エクシーズ召喚か!」
「その通り、僕はこの3体のモンスターで、エクシーズ召喚!」
「宇宙に輝く星々の騎士達よ、その力を重ね合わせ、宇宙を光に包み込む大三角形となれ! エクシーズ召喚! 現れろ、ランク4『星輝士 デルタテロス』!」
神々しく輝く光の中から現れたのは、右手に剣を、左手に三角形の盾を持った光の騎士。攻撃力は2500と、アルファと同じだ。
「こ、これは……」
「デルタテロスがフィールドにある限り、僕の場にモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時には、相手はカードの効果を発動できない」
「つまり……召喚にはチェーンできないってことか」
「更に1ターンに1度、エクシーズ素材を1つ取り除くことで、フィールドのカードを1枚破壊できる」
「ま、まさか!」
「そう、君のアルファを破壊させてもらおうか。そのモンスターは墓地のモンスターを除外することで魔法カードをサルベージする意外に厄介なカードで、永続魔法のせいで攻撃力が3500もあるからね。厄介なカードには早々に消えてもらう! デルタテロスのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールドのカードを1枚破壊する! サテラナイト・レイ!」(星野墓地1→2)
三角形の盾から放たれた光線が、アルファを破壊する。
「ぐ……だけど、永続魔法『英雄騎士の連合軍』の効果発動! 1ターンに1度、自分フィールドの『ロードナイト』モンスターが戦闘・効果で破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 『ロードナイト・クレス』を守備表示で特殊召喚する! そしてクレスは特殊召喚された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を手札に加えられる。『ロードナイト・ボルカ』を手札に加える」(遊太墓地4→5)(遊太手札1→2)
「マグナは守備力3000。その上戦闘と効果では破壊されない無敵能力を兼ね備えている。それにクレスも戦闘では1度だけ破壊されない……」
相手ターンだと言うのに、ここまで動いた遊太に、星野はフゥと息を吐いて言う。
「流石だよ遊太君。 君はやはり、かなりの実力者だと僕は睨んでいたよ」
「いや、それほどでも……」
「けど、僕は君に勝つよ。だって、僕は、君のデュエルをずっと見ていたもの。 対策ぐらい、こうして練って来たのさ」
「対策? 一体何を……?」
「それはやってからのお楽しみ。ここはカードを3枚セットして、ターンエンドかな」(星野手札4→3)
星野
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体『星輝士 デルタテロス』(攻撃表示)「素材2つ」
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚