二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.189 )
日時: 2017/01/03 14:47
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

1・菊姫のターン

「アタシのターン。アタシは手札から、『ブリキンギョ』を召喚! そして効果発動。このモンスターが召喚に成功した時、手札からレベル4モンスターを1体特殊召喚できる! アタシは手札から『古代の機械兵士』を特殊召喚!」(菊姫手札5→3)

場にレベル4モンスターが2体揃うと、早速菊姫は。

「アタシはこの2体のレベル4機械族モンスターで、エクシーズ召喚! 現れろ、ランク4! 『ギアギガントX』!」

2体のモンスターが重なり合って生まれたのは、歯車を素体としたアニメに出そうなロボット。攻撃力は2300と、そこそこ。

「『ギアギガントX』の効果発動! エクシーズ素材を1つ取り除くことで、デッキからレベル4以下の機械族モンスターを1体手札に加えられる。アタシは、レベル4の『古代の機械箱』を手札に加える」(菊姫墓地0→1)(菊姫手札3→4)

「そして、手札に加えた『古代の機械箱』の効果発動。このモンスターがドロー以外で手札に加わった時、攻撃力、または守備力が500の地属性機械族モンスターを手札に加えられる。アタシは守備力が500の『古代の機械騎士』を手札に加える」(菊姫手札4→5)

「そして、手札から『古代の機械箱』と『マシンナーズ・フォートレス』を墓地へ捨てることで、墓地から『マシンナーズ・フォートレス』を特殊召喚!」(菊姫手札5→3)(菊姫墓地1→2)

まるで戦車のようなマシーンモンスターが現れる。攻撃力は2500と、レベル7の標準的な攻撃力だ。

このやり方に、客席の龍矢が疑問を抱く。

「アレ? 『マシンナーズ・フォートレス』は確かレベル8以上になるように手札から捨てることで手札と墓地から特殊召喚できるモンスターだろ? それなのに、捨てたモンスターを特殊召喚だなんて……」

それに、岩ノ井が言葉を添える。

「コストとして捨てたフォートレスも、墓地のモンスターとして扱われるんッスよ」

「な、なーる……」

「ホントにわかってるの? 龍矢」

「うー……いじわるするなよ龍奈……」

そして菊姫。

「アタシは、カードを1枚伏せてターンエンド」(菊姫手札3→2)


菊姫

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター2体『ギアギガントX』(攻撃表示) 『マシンナーズ・フォートレス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚


2・天羽のターン

「それがあなたの初手? 悪いけど、単純すぎてつまらないわ」

「んだと!? じゃあアンタはこれ以上のことができるのかよ!」

「じゃあ行くわね、私のターン、ドロー」(天羽手札5→6)

「私は手札から『ヘカテリス』を捨てることで、手札に『神の居城ーヴァルハラ』を加えて、そのまま発動!」(天羽手札6→5)(天羽墓地0→1)

天羽のフィールドが、まるでパルテノン神殿のようなフィールドに包まれる。それは、まるで天使たちの楽園。

「『神の居城ーヴァルハラ』の効果は、1ターンに1度、自分フィールドにモンスターがいない時、手札から天使族モンスターを1体特殊召喚出来る」

「天使族デッキか!」

「ええ、私はヴァルハラの効果で、手札の『アテナ』を攻撃表示で特殊召喚!」(天羽手札5→4)

神々しい白い羽根を持つ天使が現れる。攻撃力は2600と、中々高い。

「『アテナ』は天使族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、相手に600ポイントダメージを与えられるわ。そして私は、手札から『コーリング・ノヴァ』を攻撃表示で召喚! そして600ダメージ!」(天羽手札4→3)

「ぐっ……」(菊姫ライフ8000→7400)

「そして私は、『アテナ』で『ギアギガントX』を攻撃!」

天使が放つ光線に、機械仕掛けのモンスターのロボットは破壊されてしまう。

「チィッ……」(菊姫ライフ7400→7100)(菊姫墓地2→4)

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」(天羽手札3→2)


天羽

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター2体『アテナ』(攻撃表示) 『コーリング・ノヴァ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『神の居城ーヴァルハラ』
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚


3・菊姫のターン

「随分けったいな事をいう割には、アンタも意外とそれ程でもないじゃん。アタシのターン、ドロー!」(菊姫手札2→3)

ドローしたカードを見てみる菊姫。すると、ニヤッとする。

「そっちがそう来るなら、アタシもやってやろうじゃないか! アタシはフィールド魔法『歯車街』を発動!」(菊姫手札3→2)

重苦しい鋼鉄の歯車で覆われた街に、フィールドが包まれる。

「そしてアタシは、場から永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動! 墓地の『古代の機械箱』を攻撃表示で特殊召喚!」(菊姫墓地4→3)

「更に『歯車街』のフィールド効果発動! 『古代の機械』モンスターのアドバンス召喚に必要なリリースを1体少なく出来る! 箱をリリースして、『古代の機械巨人』をアドバンス召喚!」(菊姫手札2→1)(菊姫墓地3→4)

菊姫のエースモンスター。攻撃力3000の巨人が現れる! どことなく威圧感を感じるそのモンスターは、エースに相応しい。

「行くぞ! 『古代の機械巨人』で『アテナ』を攻撃! アルティメット・パウンド!」

機械巨人の鉄拳が、天使を粉砕する! 

「……」(天羽ライフ8000→7600)(天羽墓地2→3)

「そしてアタシは、『マシンナーズ・フォートレス』で『コーリング・ノヴァ』を攻撃!」

戦車から発射されたミサイル攻撃が、相手を粉砕する。しかし。

「『コーリング・ノヴァ』の効果発動! 戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下の光属性・天使族モンスターを特殊召喚する。私は『緑光の宣告者』を守備表示で特殊召喚するわ」(天羽ライフ7600→6500)(天羽墓地3→4)

「チッ、リクルーターかよ……まあいいや、アタシはこれでターンエンド」


菊姫

ライフポイント7100
手札枚数1枚
モンスター2体『マシンナーズ・フォートレス』(攻撃表示) 『古代の機械巨人』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード2枚『リビングデッドの呼び声』 『歯車街』
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


4・天羽のターン

(……やっぱり、どこか淡泊な攻めね……どうも自分の実力を出し切れてないみたい……やはりこのカードを出して、嫌でも出させるしかないわね)

「私のターン、ドロー!」(天羽手札2→3)

そして、手札に加わったカードを見てみると。

「ふふっ」

「な、何がおかしいんだよ!」

「やっぱり、あなたは実力を出し切れてないってことよ」

「ど、どういうことなんだ?」

「さっきの攻撃、どうも一直線で迫力に欠けるというか……なんかコレジャナイ感があるのよねえ」

「だからなんなんだよ!」

「じゃあ行くわね、私は手札から『高等儀式術』を発動!」

「儀式だと!?」

「そうよ、この『高等儀式術』は、儀式モンスターのリリースをデッキから通常モンスターを儀式モンスターと同じレベルになるように墓地へ送ることで、リリースにできる」

「デッキからだと!?」

「そう。私はデッキからレベル6通常モンスター『逆転の女神』を墓地へ送って、儀式召喚!」

「異なる力を許さぬ天使の化身よ、今こそ天より降臨し、その力を現出せよ! 儀式召喚! 降臨せよ、レベル6『神光の宣告者』!」(天羽手札3→1)(天羽墓地4→6)

天より降臨したのは、天使と小一時間問い詰めたくなるような姿をした天使。攻撃力は1800。守備力は2800だが、何故か攻撃表示で出されている。

これを見て、龍奈がトゥンクと何かを感じた。

「儀式モンスター……」

「どうしたの龍奈ちゃん?」

「いや、なんでもないわ」

そして、菊姫と天羽。

「どう? 私の美しい天使は?」

「たかが攻撃力1800のモンスターをご丁寧に儀式召喚してまで……何をしようっていうんだ?」

「なに、これからよ……フフフ。ターンエンド」


天羽

ライフポイント6500
手札枚数1枚
モンスター2体『神光の宣告者』
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『神の居城ーヴァルハラ』
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚