二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.190 )
- 日時: 2017/01/07 08:55
- 名前: ロード (ID: WSDTsxV5)
5・菊姫のターン
「アタシのターン、ドロー!」(菊姫手札1→2)
(あの伏せカード……何があるのか知らねえが、『古代の機械』に並大抵の伏せカードは効かねえぜ! ただ、あの儀式モンスター……『緑光の宣告者』は守備表示ではいるが、残しておくとマズイかもしれねえ。ここはまず、あのモンスターを!)
「行くぞ、『古代の機械巨人』で、『神光の宣告者』を攻撃! アルティメットーー」
「そうはいかないわ! 手札から、『オネスト』を捨てて、効果発動! 私の光属性モンスターが戦闘を行う時、そのモンスターの攻撃力は戦う相手モンスターの攻撃力分アップする!」(天羽手札1→0)(天羽墓地6→7)
「んなっ、そんな手が……!」
「あなたのエースである巨人がバトルフェイズに封じるのは、あくまで魔法・罠。モンスター効果は封じれないでしょ?」
「く、クソッ!」
『オネスト』によって強化された攻撃で、『古代の機械巨人』は跡形もなく粉砕される。
「クッ……」(菊姫ライフ7100→5300)(菊姫墓地4→5)
「フフフ、どう?」
「クッ……アタシはカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(菊姫手札2→1)
(……この伏せカードは、罠カード『奈落の落とし穴』……奴がモンスターを更に出してこようものなら、コイツで除外してやるぜ!)
菊姫
ライフポイント5300
手札枚数1枚
モンスター1体『マシンナーズ・フォートレス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
6・天羽のターン
「私のターン、ドロー」(天羽手札0→1)
「魔法カード『貪欲な壺』を発動。墓地のモンスター5体をデッキに戻してシャッフルした後、2枚ドローする。私は『ヘカテリス』『アテナ』『コーリング・ノヴァ』『逆転の女神』『オネスト』をデッキに戻して、2枚ドロー」(天羽手札0→2)(天羽墓地7→3)
「そして私は、『緑光の宣告者』をリリースして、『光神テテュス』をアドバンス召喚!」(天羽手札2→1)(天羽墓地3→4)
再び出された神々しい天使。攻撃力は2400なのを見て、菊姫は早速カードを発動する!
「そうはいかねえぜ! 罠カード『奈落の落とし穴』発動! 攻撃力1500以上のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、そのモンスターを破壊して、除外する! 『光神テテュス』を破壊するぜ!」
しかし……!?
「おバカさんね……やりなさい。宣告者(デクレアラー)」
『神光の宣告者』が突然雷を放出し、『奈落の落とし穴』を破壊してしまった!
「な、何!? 馬鹿な……なんで罠カードが破壊されたんだ!?」
「私が『神光の宣告者』の効果を発動したからよ。このカードは、手札の天使族モンスターを1枚墓地へ送ることで、相手のモンスター効果の発動、魔法・罠の効果発動を無効にして、破壊するわ。さっき私は『朱光の宣告者』を墓地へ送ったから、『奈落の落とし穴』は無効になった訳」(天羽手札1→0)(天羽墓地4→5)
「なん……だと……」(菊姫墓地5→6)
「更に私は、罠カード『強欲な瓶』を発動。デッキから1枚ドローする。この瞬間、『光神テテュス』の効果発動。私がドローした時、そのカードが天使族だったらもう1枚ドローできる。私がドローしたのは『マシュマロン』。よってもう1枚ドロー」(天羽手札0→2)(天羽墓地5→6)
「クッ……」
「そしてドローしたこのカードは『紫光の宣告者』、天使族だからもう1枚ドロー。あら、これは天使族じゃないからここで打ち止め。私はカードを1枚伏せて、『神光の宣告者』を守備表示にして、ターンエンド」(天羽手札3→2)
天羽
ライフポイント6500
手札枚数2枚
モンスター2体『神光の宣告者』(守備表示) 『光神テテュス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『神の居城−ヴァルハラ』
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
7・菊姫のターン
「アタシのターン、ドロー!」(菊姫手札1→2)
(手札1枚切ってカードの無効にするカードとか、凄くやべえじゃねえか……幸い、今わかっているのは、奴の手札には天使族が2枚。最低でも2回無効にされる)
(ただ……それ以上に厄介なのはあの『光神テテュス』! どんなドローでも発動し、手札に天使族を増やされちまう……まずはアレからだ!)
「アタシは、『マシンナーズ・フォートレス』で『光神テテュス』を攻撃!」
フォートレスから放たれた、ミサイルがまたしても天使に襲いかかる! が。
「罠カード発動! 『光子化』! 相手モンスターの攻撃を無効にして、そのモンスターの攻撃力分、自分の光属性モンスターの攻撃力を、自分エンドフェイズまで上げる! 私は、『マシンナーズ・フォートレス』の攻撃を無効にして、その攻撃力分、テテュスの攻撃力を上げる!」
「んなっ!? 伏せカードにそんなカードを……!?」
「フフフ、これで攻撃力4900よ。ありがとうね」(天羽墓地6→7)
「くっ……モンスターを1体セットして、カードを1枚伏せて、ターンエンド……」(菊姫手札2→1)
菊姫
ライフポイント5300
手札枚数0枚
モンスター2体『マシンナーズ・フォートレス』(攻撃表示) (裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚
8・天羽のターン
「私のターン、ドロー」(天羽手札2→3)
「テテュスの効果発動。ドローしたカードは『天空騎士パーシアス』。よってもう1枚ドロー。あら、これ違うじゃない。よってドローはここで打ち止め」(天羽手札3→4)
「私は、テテュスで『マシンナーズ・フォートレス』を攻撃!」
攻撃力の上がったテテュスの前では、フォートレスも全くの無力。簡単に破壊されてしまった。
「ぐっ……だが、『マシンナーズ・フォートレス』の効果発動! 戦闘で破壊された時、相手フィールドのカード1枚を破壊する!」(菊姫ライフ5300→2800)(菊墓地7→8)
「無駄よ。その効果も、無効にさせてもらうわ。『神光の宣告者』の効果で、手札から天使族を墓地へ送って無効!」(天羽手札4→3)(天羽墓地7→8)
「……ならアタシは、罠カード『ブレイクスルー・スキル』を発動! 『神光の宣告者』の効果を無効にする!」(菊姫墓地8→9)
「なら私は、その無効にする効果を無効にするわ」(天羽手札3→2)(天羽墓地8→9)
「クソッ、どうあがいても無効にされちまう!」
「そうよ、『神光の宣告者』は、地上の異なる力を許さない天使。その力には誰もがひれ伏すのよ。私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」(天羽手札2→1)
天羽
ライフポイント6500
手札枚数1枚
モンスター2体『神光の宣告者』(守備表示) 『光神テテュス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『神の居城−ヴァルハラ』
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
9・菊姫のターン
「アタシのターン、ドロー」(菊姫手札0→1)
「モンスターを1体セットして、ターンエンド……」(菊姫手札1→0)
(打つ手はこれだけ……でも、もう、ダメかもしれねえ……)
菊姫の表情には、若干だが諦めの表情が見えていた。無理もない。相手の場には天使族を切ることで、全てを無効化する儀式モンスターと、手札に天使族を増やすモンスター。諦めるのも無理はないだろう。
それを、天羽は感じ取っていた。
(あの子、諦めかけているわね……まあこんな状況だから、無理もないでしょうけど……あなたは本当に、それで良いの?)
菊姫
ライフポイント2800
手札枚数0枚
モンスター2体(裏守備表示) (裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
観客席からずっと見ていた岩ノ井と鏡山はというと。
「はわわわ……アネゴが大ピンチッス……!」
「このままじゃ、アネゴは……!」
「でも、逆転しようにも相手にあんな強力なモンスターがいるんじゃ、どうやったって勝ち目は……」
「でも、大丈夫ッス!」
「え?」
「確かに遊太君の言うとおり、相手には強力なモンスターがいるッス」
「けれど、アネゴはこんな状況でも勝ってくれると、俺達は信じているぜ!」
「だって、アネゴは俺達の……」
「二人とも……」
この二人は、どうしてこんなにも菊姫を信じられるのだろう。と、思った所に、『イクスロードナイト』のアポロが語りかけてくる。
(彼らは、彼女を心の底から慕っているのさ)
(アポロ、それってどういう……)
(彼らは昔、菊姫に助けてもらったみたいな感じがするな)
(そうなんだ)
(でも、今は彼女自身の戦いだ。今はこの戦いの行く末を見届けよう)
(うん)