二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.206 )
- 日時: 2017/02/26 16:40
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
6・真薄のターン
「僕のターン、ドロー!」(真薄手札0→1)
ドローしたカードを見て、まだやれると直感する真薄。
(よし、まだこれならやれる!)
「僕は手札から、魔法カード『HEROの遺産』を発動! 墓地から『HERO』を融合素材とする融合モンスターを2体エクストラデッキに戻した後、デッキから3枚ドローする! 僕は、ネオス・ナイトとグラン・ネオスをデッキに戻して、3枚ドロー!」(真薄手札0→3)(真薄墓地9→8)
一気に手札補充をした後、更なるカードで畳みかける真薄。
「更に僕は、魔法カード『コンバート・コンタクト』を発動。自分フィールドにカードが無い時、手札とデッキから『ネオスペーシアン』を1枚ずつ墓地へ送って、2枚ドローする。僕は、手札から『N・グラン・モール』、デッキから『N・フレア・スカラベ』を墓地へ送って、2枚ドロー!」(真薄墓地8→11)
「そして僕は、手札から魔法カード『ブラック・コア』を発動。手札を1枚捨てて、フィールドのモンスターを1体除外する! 僕は、手札から『N・エア・ハミングバード』を墓地へ送って、ディアナを除外します! ディアナは、破壊された時1000ライフを回復する厄介なモンスターですしね」(真薄手札3→1)(真薄墓地11→13)
黒い球体がディアナの上から降ってくると、その球体に飲み込まれてディアナは消えてしまう。
「くっ、やるね……」(遊太除外0→1)
「ええ、そして僕は、墓地のネクロダークマンの効果発動。このモンスターが墓地にいる時、1度だけリリース無しで召喚出来る! 僕は手札から、ネオスを攻撃表示で召喚!」(真薄手札1→0)
そして再び現れる、真薄の1番好きな『E・HERO』。何度目の召喚だろうか。
「そして僕は、ネオスでダイレクトアタック! ラス・オブ・ネオス!」
ネオスの必殺チョップが、遊太に襲い掛かる! 大ダメージを、遊太は喰らうが……。
「うう……けど、僕はリバースカードオープン! 罠カード『ダメージ・コンデンサー』! 戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて、受けたダメージ以下の攻撃力を持つモンスターを、攻撃表示で特殊召喚する! 僕は、デッキから攻撃力1900の『ロードナイト・ネロ』を攻撃表示で特殊召喚する! そして僕は、ネロの効果で墓地から『英雄騎士』魔法カード『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太ライフ6000→3500)(遊太墓地9→10)(遊太手札1→0→1)
「やりますね……ターンエンドです」
真薄
ライフポイント4300
手札枚数0枚
モンスター1体『E・HERO ネオス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数13枚
除外されているカード0枚
7・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札1→2)
「僕は、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動!」
「また、『イクスロードナイト』を呼ぶ気ですか?」
「そう、この場で、新しい『イクスロードナイト』を呼ぶのさ! 僕は、闇属性のネロをリリースして、新たな『イクスロードナイト』、『イクスロードナイト・ドゥフト』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札2→1)(遊太墓地10→11)
狼の鎧を身に着けた、レイピアの騎士が現れる。黒い狼の騎士は、攻撃力2600と中々高い。
(やっと……私も決闘デビューか)
(あ、君も精霊として凄い凄い思いをしているんだね)
(ああ、私の湧き出る智謀によって、戦場を大きく変えて見せよう!)
「そして、ドゥフトの効果発動! 1ターンに1度、デッキからカードを5枚めくり、その中に罠カードがあった場合、フィールドにセットできるのさ!」
「罠カードを、デッキから直接セットするなんて……」
「トラップ・プラン! デッキからカードを5枚めくる……」
カードを5枚めくると、その中に1枚の罠カードを発見する。それは、起死回生をかけられるカードだった!
(このカードなら……行けるぞ!)
「僕は、カードを1枚場に伏せる」
(罠カードと分かっているなら、それを除去できれば問題は無いはず……けれど……僕には手札が無い)
「そして、僕は魔法カード『突進』を発動! 攻撃力は700アップ! そしてドゥフトで攻撃! プラトニック・ディサイシブ!」(遊太手札1→0)(遊太墓地11→12)
レイピアの攻撃によって、一瞬にして倒されるネオス。ダメージは800だが、それでも痛い。
「うう……」(真薄ライフ4300→3500)(真薄墓地13→14)
「僕はこれで、ターンエンド!」
遊太
ライフポイント3500
手札枚数0枚
モンスター1体『イクスロードナイト・ドゥフト』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『英雄騎士の防衛拠点』
墓地の枚数12枚
除外されているカード1枚
8・真薄のターン
「僕のターン……」
(相手の場には、攻撃力2600のモンスターと、守備力を増強する永続魔法……そして、罠カードと分かっている伏せカード……)
(そして、僕には場にも手札もカードが0……)
(だけど……僕はこんな状況も楽しめている……!)
(だって……だって僕は、僕がデュエルを始めたきっかけは……!)
あの時を思い出す真薄。それは、遊太が始めてデュエルをやったあの時、あの時遊太のデュエルを観戦している人がいた。
それは、真薄であった。折角デッキを組んだのに、どうしてもデュエルをする勇気がなかった真薄は、ただただデュエルを眺めることしかできなかった。
その時であった、遊太は、絶対的なピンチだというのに逆転してみせたのだ。
その姿を見て、真薄は不覚にもカッコいいと思ってしまった。
それからだ。真薄があの人と一緒に、デュエルを始めようと思ったのは。
(遊太君……僕は、あなたに憧れてデュエルを始めたんです。あなたは僕の……HEROだから!)
(だから、ここであなたデュエルできて、凄く嬉しいです!)
「ドローッ!」(真薄手札0→1)
ドローカードを見て、まだやれると感じる真薄。
「僕は、魔法カード『逆境の宝札』を発動! 相手フィールドに特殊召喚されたモンスターがいて、自分フィールドにモンスターがいない時、デッキから2枚ドロー出来る!」(真薄手札0→2)(真薄墓地14→15)
そして、ドローしたカードを見てみると、そのカードは……。
「遊太君、僕は、あなたを目指してデュエルをしてきました」
「そ、そうなの? 知らなかった……」
「だから、僕は全力でぶつかりました! そして、この状況でお互いにライフが同じ……ですけど、僕は圧倒的ピンチで、あなたは圧倒的有利……」
「ですから、この状況を絶対に逆転してみせます!」
「そうなんだ、だったらやってみせてよ! その逆転劇を!」
「行きますよ! 僕は魔法カード『ミラクル・コンタクト』を発動! 手札・フィールド・墓地から融合素材をデッキに戻し、そしてデッキに戻した融合素材を素材とする、『E・HERO ネオス』を素材とする融合モンスターを1体、召喚条件を無視してエクストラデッキから特殊召喚する!」
「ここにきて、そのカードを引くなんて!」
「僕は、ネオス、グラン・モール、フレア・スカラベをそれぞれデッキに戻し、『E・HERO マグマ・ネオス』をコンタクト融合召喚!」(真薄手札2→1)(真薄墓地15→13)
ネオス、グラン・モール、フレア・スカラベの3体が宇宙へ飛び立ち、銀河の中へと入っていく。それによって、融合召喚されたモンスターは、攻撃力3000の強力なモンスターであった!
「ここにきて、そんなモンスターを出して来るなんて……」
「更に、マグマ・ネオスの効果発動! マグマ・ネオスは、フィールドのカードの数×400ポイント攻撃力が上がる! 今フィールドにあるカードは4枚! よって攻撃力は4600にアップ!」
「攻撃力が、上昇した……」
「行きますよ、バトル! マグマ・ネオスでドゥフトを攻撃! スーパーヒートメテオ! そして、手札から速攻魔法『決闘融合ーバトル・フュージョン』を発動! これにより、僕の融合モンスターの攻撃力は相手モンスターの攻撃力分アップの7200! 行けえーっ!」
(ドゥフトの効果でセットされ罠を恐れずに、堂々と向かって来るなんて……やっぱり君は、もう初心者なんかじゃない! 誰もが認める、一流のデュエリストだよ! 凄いよ!)
(けれど……僕はその、一直線に向かってくる意志を打ち砕く!)
(ああ、その通りだ遊太! 今こそ、私が伏せた罠を使え!)
(わかった!)
「リバースカードオープン! 罠カード『魔法の筒』! 相手モンスターの攻撃を無効にして、相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える! 合計7200のダメージを!」
「……くっ!」
マグマ・ネオスの熱気攻撃は、現れた筒によって受け止められ、真薄に直接返される! 合計7200のダメージが、真薄を直撃した。
「…………」(真薄ライフ3500→0)
「真薄君」
「僕の……負けです……」
こうして、準決勝第1デュエル六道遊太と広野真薄のデュエルは、遊太の勝利で終わった。