二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.212 )
- 日時: 2017/03/01 17:46
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
4・菊姫のターン
「アタシのターン、ドロー!」(菊姫手札2→3)
「アタシはカードを1枚伏せて、手札から『古代の機械飛竜』を召喚!」(菊姫手札3→1)
現れ出たのは、古めかしい機械によって作られた飛竜。すると、飛竜は何かをサーチする。
「飛竜が召喚・特殊召喚された時、デッキから『古代の機械』カードを手札に加えられる。アタシは手札に、魔法カード『古代の機械射出機』を手札に加える」(菊姫手札1→2)
「更にアタシは、場から永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動! 墓地からモンスターを特殊召喚する。アタシが墓地から呼び戻すのは、『古代の機械猟犬』!」(菊姫墓地3→2)
「場に『古代の機械巨人』と、『古代の機械』モンスターが2体……まさか!」
「行くぜえ! アタシは猟犬の効果で『古代の機械巨人』と2体の『古代の機械』モンスターを融合!」
「その前に、お前は500のダメージだ!」
「それがどうかしたよ! 行くぜ! 古の機械巨人と、その眷属達よ! 今こそ一つとなりてその力を戦場に現せ! 融合召喚! 現れろレベル10『古代の機械究極巨人』!」(菊姫ライフ4100→3600)(菊姫墓地2→5)
3体のモンスターが融合して生まれた、究極の巨人。攻撃力は4400と、並大抵の攻撃力ではない。
これを見て、観客席の取り巻き二人が大いに喜ぶ。
「やった! アネゴの最強モンスターだ!」
「アレを出されたら、相手はたまったもんじゃないッス!」
これには、アキラも苦笑いをする。
「チッ、まさか召喚を許すとは……」
「どうだ、コイツを見て、ちっとは思い出したろう?」
「ああ、そういやそんなこともあったな……」
「行くぜ! アタシは究極巨人で、『真紅眼の鋼炎竜』を攻撃! ギガント・パウンド!」
(チッ! あのモンスターが攻撃する時、俺は魔法と罠を発動できねえ! この伏せカードは『レッドアイズ・バーン』……このカードを採用したのが間違いか……)
究極巨人の重い一撃が、クリーンヒットする! 思わぬダメージを負ってしまったアキラ。
「チッ……やるじゃあねえか」(アキラライフ6600→5000)(アキラ墓地3→6)
「アタシはこれでターンエンド」
菊姫
ライフポイント3600
手札枚数2枚
モンスター1体『古代の機械究極巨人』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
5・アキラのターン
「俺のターン、ドロー」(アキラ手札1→2)
(……攻撃力4400はそう簡単には突破できない。かといって破壊しても、墓地から『古代の機械巨人』が出てくる……全く、あの時は『パワー・ボンド』でアイツが自爆してくれて助かったぜ……)
(だが、こっちはそんなことも対策済みなんだよ)
「俺は、永続罠『真紅眼の凱旋』の効果発動! 『レッドアイズ』が場にいる時、墓地から通常モンスターを特殊召喚する!」(アキラ墓地6→5)
(特殊召喚……アイツの墓地には確か、『真紅眼の黒竜』がいたな……再びエクシーズか? もしかしたら、あの時遊太に見せた『No.11 ビッグアイ』を出すのか?)
「俺は墓地から、レベル1チューナーモンスター『ガード・オブ・フレムベル』を特殊召喚する!」
「何!? チューナーだと!?」
守備力2000のモンスターが現れる。チューナーということを聞いて、菊姫は。
「俺は、レベル7の『真紅眼の黒炎竜』と、レベル1の『ガード・オブ・フレムベル』をチューニング! シンクロ召喚! レベル8『ダークエンド・ドラゴン』をシンクロ召喚!」(アキラ墓地5→7)
シンクロして現れたのは、禍々しい雰囲気をかもしだしている闇の竜。攻撃力は2600と、今一つ頼りないが……?
「『ダークエンド・ドラゴン』の効果発動! 攻撃力・守備力を500ポイント下げることで、相手モンスター1体を墓地へ送る! ダーク・イヴァポレイション!」(ダークエンド・ドラゴン攻撃力2600→2100 守備力2100→1600)
『ダークエンド・ドラゴン』から放たれた、黒い瘴気が究極巨人を飲み込む。究極巨人は墓地へと送られてしまった。
「うっ……これじゃあ究極巨人の効果は発動出来ない! あの効果発動のトリガーは、破壊だからな!」(菊姫墓地5→6)
「続けて俺は、手札から『真紅眼の飛竜』を召喚!」(アキラ手札2→1)
これを見て、観客席の岩ノ井と鏡山が焦る。
「や、ヤバいッスよお! あの2体の攻撃を受けたら、アネゴのライフは……」
「どーするんですか、アネゴお!」
それを見て、遊太が言う。
「そう慌てないの。菊姫、どこか余裕があるみたいだよ?」
「え? マジッスか?」
遊太に言われた通り、リング上の菊姫はまだ慌てている様子はなかった。
「行くぞ、俺はこの2体でダイレクトアタック! これで終わりだ!」
「罠発動! 『聖なるバリア −ミラーフォース−』! 相手の攻撃宣言時、相手の攻撃表示モンスターを破壊する!」(菊姫墓地6→7)
「チッ、そっちはそうきたか!」
攻撃宣言時、菊姫の場にバリアが張られる。すると、そのバリアで反射された攻撃が、モンスターを直撃する!
「……だが俺は、ただではやられねえ。罠発動! 『レッドアイズ・バーン』!」(アキラ墓地7→9)
「し、しまった! そんな伏せカードがあるとは……」
「『レッドアイズ・バーン』は、自分の場の『レッドアイズ』が破壊された時、その攻撃力分のダメージをお互い受ける! 俺も受けるがな」(アキラ墓地9→10)(アキラライフ5000→3200)
「ぐうぅ……」(菊姫ライフ3600→1800)
「俺は、リバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(アキラ手札1→0)
アキラ
ライフポイント3200
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード2枚『竜の渓谷』(フィールド魔法) 『真紅眼の凱旋』
墓地の枚数10枚
除外されているカード1枚
6・菊姫のターン
(リバースカードがあるとはいえ、奴の場ががら空き、畳みかけるチャンスだ!)
「アタシのターン、ドロー!」(菊姫手札2→3)
「……行くぜ、アタシは手札から『貪欲な壺』を発動! 墓地にある猟犬、飛竜、巨人、魔神、究極巨人をデッキに戻して、2枚ドロー!」(菊姫墓地7→2)(菊姫手札2→4)
菊姫は、手札に来たカードを見て、ニヤリとする。
「……行けるぜ、この手札ならな!」
「何?」
「アタシは手札から、フィールド魔法『歯車街』を発動!」(菊姫手札4→3)
菊姫のフィールドが、歯車がむき出しの機械で覆われた街になる。
「そして、アタシは手札から、魔法カード『古代の機械射出機』を発動! アタシの場にある表側表示カードを1枚、破壊する! 『歯車街』を破壊!」
「何!? 自分のフィールド魔法を破壊するだと!?」
菊姫の場に現れたカタパルトが、『歯車街』を破壊した!
「……」(菊姫手札3→2)(菊姫墓地2→4)
「……そういや、『歯車街』には破壊された時手札・デッキ・墓地から『古代の機械』を特殊召喚できる効果だったな……我ながら焦ったぜ」
「それだけじゃない。射出機は自分の表側表示カードを破壊することで、デッキから『古代の機械』モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できる!」
「何!? 召喚条件を無視するだと!?」
「射出機の効果で、デッキから『古代の機械巨人』を特殊召喚! 更に『歯車街』の効果で、デッキから『古代の機械猟犬』を特殊召喚!」
一気に、2体ものモンスターを特殊召喚に成功する菊姫。
観客席の取り巻き二人組も、これにはつい大盛り上がりする。
「やった! これでアネゴの勝ちは確定だ!」
「やっとあの時の屈辱を果たすことが出来るッス〜!」
それに、遊太達も。
「凄い……あのアキラ君相手に、ここまでやるなんて……」
「僕……菊姫さんを改めて、凄い人だと感じました……」
「やるねえ、菊姫!」
「凄いわ……」
感嘆とする遊太達。しかし。
「危ない危ない……そんなことまでやってくるとは、大変だったぜ……」
「なんだと!?」
「罠カード『激流葬』を発動! 召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、フィールドのモンスターを全て破壊する!」
「んなあっ!?」
「残念だったな……折角のモンスターも、無駄に終わっちまったみたいだな」
フィールドに、大津波が巻き起こる。それによって、フィールドのモンスターは全て流されてしまった。
「ぐうっ……」(菊姫墓地4→6)
「まあ幸い、通常召喚は残してあるようだがな……どうする?」
「……ターンエンド!」
「ええっ!? ターンエンド!?」
「召喚できるモンスターが、無かったってことなのか!?」
「それどころか、伏せられるカードも!?」
菊姫のターンが、これだけで終わってしまったことに、驚きを隠せない遊太達。実際菊姫の手札はというと。
(アタシの手札には、『古代の機械合成竜』と『古代の機械獣』だけ……場に出せるカードがねえんだよ!)
菊姫
ライフポイント1800
手札枚数2枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
7・アキラのターン
「……どうやら万策尽きたみたいだな、俺のターン、ドロー!」(アキラ手札0→1)
「俺は手札から、魔法カード『銀龍の轟咆』! 自分の墓地から、ドラゴン族通常モンスターを特殊召喚する! 『真紅眼の黒竜』を、特殊召喚!」(アキラ手札1→0)
(……アタシの、負けか……!)
「俺は『真紅眼の黒竜』で、ダイレクトアタック! ダーク・メガ・フレア!」
真紅眼の攻撃が、菊姫に直接当たる。菊姫のライフは0になり、負けてしまった。
「……」(菊姫ライフ1800→0)