二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.219 )
日時: 2017/03/03 17:35
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

こうして、菊姫は全国出場を決める3位となり、真薄は4位となった。

そして、デュエルリングを降りた二人は。

「菊姫さん、僕……」

「分かってる。アタシをあれだけ追い詰めて、あやうく負けそうになったぐらいだからな。アレは流石にアタシでも焦ったぜ」

「でも、菊姫さんが『融合』で究極巨人を出したことには驚きました。まるで、自分の融合との格の違いを、見せつけるかように……」

「あ、わかった? アレは結構舐めプレイって思われそうだと思ってたけど、これがアタシの実力ってことを、知らしめておきたくてな……」

「菊姫さん、そういう所ありますからねえ。けれど、僕は負けました。これが、菊姫さんと今の違いなのかなって……」

「まあ、あのカードがドローできなかったら、アタシは負けていたかもしれんがな。全く、お前の引きには感心するよ……」

「でも、僕は菊姫さんには負けました。菊姫さんと僕には、こんなにも差があるんだな……と思いました」

「まあ、そう認めてくれてありがとうよ。アタシもこれで、全国へと心置きなく行けるって訳だ」

「はい。僕も、あそこまでやられたら全くたまったものじゃないです」

「ああ、全くだな。ちょっとやりすぎたかもしれんが……」

「アネゴ〜!」

菊姫と真薄がそんな話をしていると、岩ノ井と鏡山が向こうから菊姫を呼ぶ。

「おや、アイツらがアタシを呼んでいるよ。んじゃ、行くか真薄」

「はい」

そう言って、二人は観客席へと戻って行った。

そして、戻って来た菊姫と真薄はというと。

「あ、アネゴ〜! 勝ってくれてありがとうッス〜!」

「あそこで負けたら、示しがつかなかったですよ〜!」

「おいおいお前ら……戦ったのはアタシなのに、なんでお前らが泣きそうになっているんだよ?」

「だって……あやうくアネゴ負けそうになっちゃって……」

取り巻き二人、岩ノ井と鏡山がアネゴと慕う菊姫に取り巻けば。

「お前凄いな真薄! まさか菊姫をあそこまで追い詰めるなんてよお!」

「ホント、やってくれるんだから」

「あ、はい。一生懸命頑張りました。ですから、あの結果になったのではないのかと……」

「相変わらず、真薄君は謙遜するねえ」

龍矢と龍奈、遊太が真薄をほめちぎる。それを見て、菊姫が遊太に言う。

「遊太、次はお前の番だぜ!」

「あっ、そうだね。アキラ君との……決勝戦!」

「アタシは全国でアキラとカタをつける。その前に、お前がアキラをぶっ倒して来い!」

「うん、わかったよ!」


次回、堂々の決勝戦! 

第三十六話。終わり。