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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.222 )
日時: 2017/03/04 16:12
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」


見事、全国大会関東予選Aブロックにおいての殆どの試合が終わり、全国出場者3名が選出された。六道遊太、八神アキラ、一条寺菊姫の三人である。

既に出場者が決まっているのに、決勝戦をやる理由はというと。

「なあ、確か決勝に勝って1位でブロックを突破した奴は、全国大会でのシード貰えるんだって?」

「うん、条項に書いてあったけど、全国8ブロックの1ブロックの中で、選考されるのは6名。Bブロックの奴らは既に6名選出されたって話だけど……全国大会にもシードってあるんだなあ」

条項では、予選を通過した3名の中でも、1位・2位・3位のどの順位で通過するかで全国でのシード権が決定される。無論、1位で選出されたプレイヤーにはシード権が与えられ、2位でもシードの候補となる。3位にはシードは与えられないが。

「全国大会へのシードもあるし、何よりアキラはお前に対抗心燃やしているし……遊太はアキラのことを……」

「うん。あの人を見下したようなデュエル……それを変えて欲しくてたまらなかった。僕は、このデュエルで楽しいデュエルを知ってもらいたい」

「そうか……頑張れ遊太。あのアキラは、どういう訳かお前に対抗心燃やしているみたいだし、熱くなってくれりゃあいいが……」

「大丈夫、あの時は全く気にされていなかったのに、今じゃすっかり気にされている……これ、結構嬉しいことなんだよ? あの時は全く気にされていなかったのが、今じゃあんなに気にしてくれて……」

「……真薄が言った通り、お前は本当にデュエリストとして違う物を持っているって話、本当だったな」

「じゃあ、僕行ってくるから、観客席で観戦していなよ」

「おう、行って来い。絶対、勝ってこいよ」

「うんっ!」

菊姫の激を受けて、デュエルリングへと向かって行く遊太。それを、観客席の傍目から見ている人物がいた。ロベルトと影沼さんであった。

「行くみたいだね、遊太君」

「ああ、君が見込んで、彼にしか出来ないことをやれるという……遊太君のデュエルが」

「遊太君の精霊は、遊太君と共にある。けれど、アキラ君の精霊は、カードの奥底に沈んで、彼とは意思疎通ができていない」

「うーん……それどろころか、彼は遊太君のことで頭がいっぱいみたいだね」

「ああ、やっぱり……あの時言ったことを相当根に持っているみたいだね」

「ロベルト……君、アキラ君に何を言ったのさ……」

「いや、ちょっとね……」

そして、デュエルリングにに辿り着いた遊太。そこにはアキラがいた。

「やっと来たか……六道遊太!」

「あ、アキラ君……」

「お前……ロベルトさんに認められているデュエリストだってな」

「え、確かに以前僕はロベルトさんに他とは違うデュエリストって言われたことはあるけど……」

「……気に入らねえな」

「えっ?」

「あの時俺が負かしてやったはずなのに、何故俺がお前より下なのか……それが、気に入らねえ」

「え、僕はただ違う物を持っているって言われただけなんだけど……」

「でも、それも今日までだ。この場で勝って、俺の方が上だってことを、あのロベルトさんに証明してやる!」

「アキラ君……わかった。そう言うなら、僕も全力で戦う!」

「フン、全力のお前を叩きのめさなきゃ、やりがいはねえからな!」

そうして、デッキを交換してシャッフルした後、先攻後攻を決める。遊太が先攻、アキラが後攻だ。

こうして、デュエルリングに上がった二人は、デュエルを開始しようとする。

観客席の菊姫達は、今に始まるデュエルを見て、ワクワクしている。

「さあ、アキラと遊太のデュエルだ。どっちが転んでも全国出場だが、出来るなら勝ちたいよな」

「遊太君も、アキラ君に結構対抗心を燃やしていましたし、このデュエル……どっちに傾くかわからないです」

「ほーんと、全くどっちも強いからな」

「でも、強いということは、どっちにも勝つ可能性があるということ……」

「遊太君!」

「遊太君!」

そして、シードの奴ら、才羽亮、天羽天子、江崎絶斗、星野星也はというと。

「さて、どっちが勝つかな。お互いに実力は拮抗していると思うが……」

「でも、引きに関しては遊太君の方が上……」

「だけど、ダメージレースではアキラの方が上回っているから、速攻でやられそうだよね〜」

「ぐう……できるなら、結晶には俺が立ちたかったぜ……」

「でも、氷川に見てもらいたかったなあ、このデュエル」

「お、そろそろデュエルが始まるぞ」


「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!」」