二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.224 )
日時: 2017/03/14 23:59
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

菊姫達は、観客席でひたすら行く末を見守っている。

「折角ライフに大きな差をつけたって言うのに……あっという間に殆ど元に戻りやがった」

「それ程、彼の実力が優れているってことッスかねえアネゴ」

「いや、まだどうなるかはわからん。何しろ始まったばかりだからな」

「そうだな、まずは行く末を見届けねえとな!」


5・遊太のターン

「僕のターン、ドロー」(遊太手札0→1)

「僕は、ディアナで『真紅眼の黒竜』を攻撃! グッドナイト・クレッセントムーン!」

「罠カード発動! 『強制脱出装置』! モンスター1体を手札に戻す!」(アキラ墓地7→8)

「ぐっ……ってことはディアナはエクストラデッキに戻る!」

「そ、お前のディアナは破壊しなきゃ怖くねえ」

「なら、僕はモンスターを1体、裏守備表示でセットして、ターンエンド!」(遊太手札1→0)


遊太

ライフポイント8400
手札枚数0枚
モンスター1体『ロードナイト・テラ』(守備表示) 『?』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚


6・アキラのターン

「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札0→1)

「俺は速攻魔法『銀龍の咆哮』を発動! 墓地のドラゴン族通常モンスターを1体、特殊召喚する。俺は、墓地で通常モンスター扱いとなっている『真紅眼の黒炎竜』を、攻撃表示で特殊召喚する!」

「そして俺は、フィールドの黒炎竜を再度召喚し、効果モンスターとして扱う! このモンスターの効果は、当然わかっているよな?」

「うん……」

「なら行くぞ! 俺は『真紅眼の黒竜』で、裏守備モンスターを攻撃! ダーク・メガ・フレア!」

レッドアイズが黒き炎を裏守備モンスターにぶち当てる。が、そのモンスターは壺に隠れたモンスター。

「『メタモルポット』のリバース効果発動! このカードがリバースに成功した時、互いのプレイヤーは手札を全て捨てて、手札が5枚になるようにドローする! さあ、ドローしなよ」(遊太手札0→5)(遊太墓地6→7)

「……」(アキラ手札0→5)

(僕の手札も増えたけど、アキラ君の手札も増えた。まだ油断できない!)

「……そして俺は、『真紅眼の黒炎竜』でテラを攻撃! ダーク・ヘル・フレア!」

テラは破壊されるも、その効果でモンスターを残す。

「テラのモンスター効果発動! 戦闘で破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』1体を攻撃表示で特殊召喚できる! 僕は、『ロードナイト・ルナ』を攻撃表示で特殊召喚! そして、ルナが特殊召喚に成功した時、デッキから『英雄騎士』と名の付いた魔法・罠1枚を手札に加えられる! 僕は、『英雄騎士への覚醒』を手札に加える!」(遊太手札5→6)(遊太墓地7→8)

「だが、このバトルフェイズ終了時、黒炎竜の効果でお前は黒炎竜の元々の攻撃力分のダメージを与える!」

「ぐうっ……だけど、僕は手札から『ロードナイト・ボルカ』のモンスター効果発動! 戦闘・効果でダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚出来る。僕はボルカを、守備表示で特殊召喚! そして、特殊召喚に成功した時、効果発動。相手モンスター1体を対象にモンスター1体を破壊し、相手に1000ポイントダメージを与える! 僕が対象に選ぶのは、黒炎竜!」(遊太ライフ8400→6000)(遊太手札6→5)

ボルカの炎で、黒炎竜は燃やし尽くされる。何気に痛いダメージが加わる。

「チッ、全くどこからでもモンスター出してきやがって……」(アキラライフ7000→6000)(アキラ墓地8→9)

「この展開力は、誰にも真似できやしない……でも、これでライフは互角……」

「ダメージレースなら、誰にも負けねえ自信がある。でも、手札増やしてくれてありがとうよ。俺はカードを2枚セットして、ターンエンド」(アキラ手札5→3)


アキラ

ライフポイント6000
手札枚数3枚
モンスター1体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード1枚


観客席の菊姫達は、この接戦をくまなく見ていた。

「実力が拮抗していると、どうもデュエルが長引きやすいって言うが、こりゃあ結構長引きそうだな。少なくとも10ターン越えは確実だぜ」

「でも、お互いに拮抗しているなら、どっちも勝つ可能性があって、どっちにも負ける可能性があるってこと?」

「そうだ龍矢、確かにお互いに実力派だが、お互いに実力が同じなら、引きやその他諸々で、戦局が左右されることも少なくないからな」

「でも、このデュエルにおいて……なんか、遊太君、楽しそうにやってるように思うわ」

「それはどうしてだ? 龍奈」

「なんか、そんな気がするのよ」

実は、龍奈には聞こえていた。精霊の声が。レインボー・ドラゴンと、サフィラの声が。

(あの遊太君は、そのこの状況だろうと楽しめる強かさを持っている。その強かさが、強さの秘訣になる)

(顔には出していないけど、心の奥底では、どこかで楽しんでいるはずよ)

(そうなのかな……?)