二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.225 )
- 日時: 2017/03/17 20:59
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
7・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札5→6)
「僕は手札から、『ロードナイト・ウェイカー』を攻撃表示で召喚! そして効果発動! このカードをリリースすることで、墓地より『ロードナイト』を1体特殊召喚できる! 僕は『ロードナイト・テラ』を守備表示で特殊召喚する!」(遊太手札6→5)
「同時にテラのモンスター効果で、デッキから『英雄騎士』魔法カードを手札に加える。僕は手札に、『英雄騎士達の古戦場』を手札に加える!」(遊太手札5→6)
「最後に僕は、手札からフィールド魔法『英雄騎士達の古戦場』を発動する!」(遊太手札6→5)
遊太のフィールドが、『ロードナイト』達の集まる戦場へと変わる。これを見て、アキラは警戒心を強める。
「なんだ……これは……」
「このフィールドでは、僕の『ロードナイト』の攻撃力・守備力が300アップする。そして1ターンに1度、手札を1枚捨てることで、手札・デッキ・墓地から、レベル4以下の『ロードナイト』を1体を特殊召喚できる!」
「あらゆる所から特殊召喚……えげつねえフィールド魔法じゃねえか!」
「その通り、僕は手札を1枚捨てて、デッキより『ロードナイト・ネクロ』を攻撃表示で特殊召喚! そして、ネクロの効果発動! ネクロは特殊召喚に成功した時、墓地より『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えられる! 僕は、『英雄騎士への覚醒』を手札に加える!」
「そして、自分フィールドに『ロードナイト』がいる時、手札からこのモンスターは特殊召喚できる! 『ロードナイト・ジュリアス』を守備表示で特殊召喚!」(遊太手札5→4)
「最後に、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』1体を墓地へ送って、同じ属性の『イクスロードナイト』を1体特殊召喚する! 僕は闇属性のネクロを墓地へ送って、ネクロと同じ闇属性の『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札4→3)(遊太墓地8→10)
闇属性の『イクスロードナイト』、アルファが現れる。戦場に佇む闇の英雄騎士、これは思わず遊太もカッコいいと感じる。
「戦場の闇騎士……これは良い物だ」
すると、遊太のカードに眠る精霊が、遊太に声をかけてくる。
(さあ行くぞ遊太! ここからが戦場の幕開けだ! さあ、私の効果を使え!)
「もちろんさ、僕はここで勝つことを目標としていた。そして、アキラ君にわかってもらいたい。デュエルの楽しさ、そして、強さだけが全てじゃないってことを!」
(行くぞ遊太! 遊太のデュエルを、アキラに見せてみろ!)
「無論さ、アルファのモンスター効果発動! アルファは墓地の『ロードナイト』2体を除外することで、墓地から魔法カード1枚を手札に加えられる! 僕は、墓地のサフィアとスターを除外することで、墓地より魔法カード『英雄騎士への覚醒』を手札に加える!」(遊太墓地10→8)(遊太除外0→2)(遊太手札3→4)
「そして、もう1度魔法カード『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの『ロードナイト』1体を墓地へ送って、同じ属性の『イクスロードナイト』を1体をエクストラデッキから特殊召喚する! 僕がフィールドから墓地へ送るのは、水属性のジュリアス! ジュリアスをリリースすることで生まれる、水属性の『イクスロードナイト』! 現れろレベル8!『イクスロードナイト・アルス』!」(遊太手札4→3)(遊太墓地8→10)
雪の結晶のような意匠が施された鎧の騎士が会現れる。手に持っているのは、氷柱のような槍。攻撃力は2600と、それなりだが。
「モンスター効果発動! アルスは特殊召喚に成功した時、このターンの終了時まで、相手の魔法・罠の発動を封じる! これで君が伏せたカードの発動はできなくなった!」
「だが、その効果にチェーンすることは出来る。リバースカードオープン!罠カード『和睦の使者』を発動! そしてそれにチェーンして罠カード『真紅眼の凱旋』を発動!」
「……やっぱりそう来るよね〜!」
「凱旋の効果で、俺は墓地の『真紅眼の黒炎竜』を守備表示で特殊召喚する! そして、『和睦の使者』の効果で、このターン俺が受ける戦闘ダメージは0になり、戦闘でモンスターは破壊されない!」
「なら、こうするまでさ。魔法カード『ライトニング・ボルテックス』発動! 手札を1枚捨てることで、相手の表側表示モンスターを全て破壊する!」(遊太手札3→1)(遊太墓地10→12)
アキラのフィールドのドラゴンが、雷撃によって一網打尽に破壊される。しかし、アキラはこの程度ではやられない。
「手札より『真紅眼の遡刻竜』の効果発動! 自分フィールドの、レベル7以下の『レッドアイズ』が相手モンスターの攻撃・効果で破壊された時、このカードを手札から特殊召喚して、破壊された『レッドアイズ』を、破壊された時の表示形式で可能な限り特殊召喚する! フィールドに戻れ、『真紅眼』達!」(アキラ手札3→2)
『レッドアイズ』は破壊されたが、遡刻竜の効果でアキラのフィールドは元通りになる。それもきれいさっぱり。
「ぐう……僕は、カードを1枚セットして、ターンエンド……」(遊太手札1→0)
遊太
ライフポイント6000
手札枚数0枚
モンスター3体『ロードナイト・ボルカ』(守備表示) 『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示) 『イクスロードナイト・アルス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『英雄騎士達の古戦場』(フィールド魔法)
墓地の枚数12枚
除外されているカード2枚
8・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札2→3)
「俺は手札から、魔法カード『融合』を発動! 手札の『メテオ・ドラゴン』と、フィールドの『真紅眼の黒竜』を融合させる!」
「鏡山君との対戦で呼んだ、レベル8の『メテオ・ブラック・ドラゴン』を呼ぶ気かい?」
「いいや、それじゃあお前を叩き潰せない。本当は全国まで取っておくはずだったが、お前とやり合うためにはコイツを出すしかねえ! 天より落ちし流星よ、紅き目の竜と一つとなりて、天空より敵を穿て! 融合召喚! 現れろレベル8『流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン』!」(アキラ手札3→1)(アキラ墓地9→12)
同じ『メテオ・ブラック・ドラゴン』だが、どこか荒々しい炎を纏っているドラゴン。攻撃力も3500と、元のモンスターと同じである。
「流星竜……?」
「流星竜のモンスター効果発動。融合召喚に成功した時、手札・デッキより『レッドアイズ』モンスターを墓地へ送ることで、墓地へ送ったモンスターの半分の攻撃力分のダメージを、相手に与える。俺はデッキより『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を墓地へ送って、その攻撃力の半分、1400のダメージをお前に与える! メテオ・フレイム!」(アキラ墓地12→13)
流星竜のバーンが、遊太に襲い掛かる! このダメージレースを征しなければいけないこの状況で、このダメージは痛い。
「ぐうっ……」(遊太ライフ6000→4600)
「そして俺は、手札より『黒鋼竜』のモンスター効果発動! 手札・フィールドからこのモンスターを『レッドアイズ』の装備カードとすることで、そのモンスターの攻撃力を600アップさせられる! 俺は『真紅眼の黒炎竜』に装備! そして攻撃表示に変更して、再度召喚!」(アキラ手札1→0)
「攻撃力が3000になった上に、バーンのおまけつきだって!?」
「そして俺は、凱旋の効果で『真紅眼の黒竜』を特殊召喚! そして、遡刻竜を攻撃表示に変更する」(アキラ墓地13→12)
「や、ヤバい……」
「喰らえ! 俺は流星竜で、アルファを攻撃! フレア・メテオ・ダイブ!」
流星竜の強烈な一撃が、アルファにクリーンヒットする! 以外にも大きいダメージが、遊太に加わる。
「うっ、く……」(遊太ライフ4600→3900)(遊太墓地12→13)
「そして俺は、再度召喚された黒炎竜で、アルスを攻撃! ダーク・ヘル・フレア!」
「ぐうっ!」(遊太ライフ3900→3800)(遊太墓地13→14)
「最後に俺は、『真紅眼の黒竜』でボルカを攻撃! ダーク・メガ・フレア!」
「ううっ……」
「そして俺は、溯刻竜でダイレクトアタック!」
「ううっ……リバースカードオープン! 罠カード『英雄騎士の魂』! 墓地より『ロードナイト』モンスター1体を特殊召喚する! 僕が蘇生するのは……」
この状況。どれを特殊召喚すればいいのか遊太にはわからない。どのみち次のドローが頼みとなる中、特殊召喚しなければいけない『ロードナイト』モンスターは……。
「僕は、アルファを特殊召喚する!」
「……アルファが特殊召喚に成功したことで、俺はバトルフェイズを終了する。そして、このバトルフェイズ終了時、お前は黒炎竜の効果で2400のダメージを受ける!」
「うわあああーっ!」(遊太ライフ3800→1400)
「どうだ? 今のお前のライフじゃ、俺の前では風前の灯火同然。おまけにお前の手札は0。よほどいいカードが引けなきゃ、俺に勝ち目はないぜ、ターンエンド」
アキラ
ライフポイント6000
手札枚数0枚
モンスター4体『真紅眼の黒竜』(攻撃表示) 『メテオ・ブラック・ドラゴン』(攻撃表示) 『真紅眼の黒炎竜』(攻撃表示) 『真紅眼の遡刻竜』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード2枚『黒鋼竜』 『真紅眼の凱旋』
墓地の枚数12枚
除外されているカード1枚
「うう……」
この状況の遊太を見て、アキラはこう口走る。
「どうする? サレンダーでも認めるか?」
そう言ったが、遊太はというと。
「誰が、サレンダーなんてするもんか。だってさ……なんか楽しいんだよ。この状況が」
「はあ? この状況を楽しんでいるなんて、おかしいんじゃねえかお前?」
「おかしくなんてないさ。なんかさ、こんなどん底なのに、どこか楽しんでいる自分がいるんだよ!」
「……ハァ?」
「なんでかわかんないけど、ドキドキするんだよ! これ、無意識の境地ってやつ? なんでかわかんないのに、楽しくてしょうがないんだよ!」
「……楽しいだと? 勝たなきゃ、楽しくねえだろうがよ」
「勝ち負けで楽しいか楽しくないかが決まるなんて、そんなことはないさ。僕は、この状況をとにかく楽しんでいるんだよ!」
「なら、楽しんで負けろ! それが良い!」
「……ふふっ」
これを、観客席から眺める菊姫たちはというと……。
「……なんか、アキラが優勢だって言うのに、アキラが焦り始めて来てねえか?」
「え、菊姫もそう思うのか? 俺もそんな感じがするなあ」
「龍矢君も、菊姫さんもそう思うんですね」
「真薄君も、そう思うのね」
「遊太の底知れなさに、怖気づいちまったんじゃねーの?」
「そう考えてみると、遊太って凄いんじゃねえか……?」
「遊太君……!」
9・遊太のターン
(そうだ……僕はこの状況が楽しくてしょうがないんだ……!)
(そして、僕は勝つ! この楽しさを、アキラ君にも味わってほしい!)
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
その瞬間、遊太の耳に『イクスロードナイト』達の声が聞こえる。
(その心、しかと受け取ったぞ、遊太)
(アルファ……? いや違う。僕のエクストラデッキや墓地に眠る、『イクスロードナイト』達の声……?)
(頑なに、デュエルを楽しむその心)
(我らはしかと受け取った。その心を、その思いを)
(だからこそ、我々の思いを形に!)
「我々の思いを、今こそ力に!」
「わあっ……!?」
カードが光り輝く。『イクスロードナイト』のカードのテキストが、文字を変えていく。
「テキストが、変わった……!?」
「さあ行け! 遊太よ!」