二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.233 )
- 日時: 2017/04/03 18:25
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
デュエルが始まると同時に、実況席から声が聞こえる。
「さあ、始まりましたジュニアユース全国大会、1回戦最終試合。実況は私、ロベルト・フランシスと」
「解説の影沼和希でお送りいたします!」
「さあ、まずは熊五郎選手のターンです!」
1・熊五郎のターン
「オラのターン! オラはフィールド魔法『古の森』を発動!」(熊五郎手札5→4)
熊五郎のフィールドが、森に包まれる。だが、普通の森とはどこか違った様子を感じた。
「何だろう……この森の違和感……」
「神様の森で悪さをしたら、罰が当たるだよ。そうばあちゃんが言ってた。オラはモンスターを1体セットして、伏せカードを1枚セットして、ターンエンドだよ」(熊五郎手札4→2)
熊五郎
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体『裏守備表示』
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『古の森』
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚
「熊五郎選手、まずは慎重な立ち上がり。フィールド魔法、裏守備モンスター、伏せカードだけでターンエンドしました」
「まずは、場を固めていくことを優先したんでしょうね。序盤からあまり動くと、警戒されますからねえ」
「さて、次は遊太選手のターンです!」
2・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札5→6)
手札を見る遊太だが、その内容に少し違和感を覚える。
(うーん……ちょっと手札が良くないかな……でも、できないならできないなりに!)
「僕は手札から、『ロードナイト・ヒーティ』を召喚!」(遊太手札6→5)
まるで蝋燭のような炎を宿した『ロードナイト』が現れる。
「そして、僕は手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! この効果で、自分フィールドの『ロードナイト』1体を墓地へ送り、墓地へ送った『ロードナイト』と同じ属性の『イクスロードナイト』をエクストラデッキから特殊召喚する! 僕は、炎属性のヒーティを墓地へ送って、炎属性の『イクスロードナイト・デューク』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札5→4)(遊太墓地0→2)
炎の鎧に紅いマントを身に着けた『ロードナイト・デューク』。攻撃力2800の貫通と連続攻撃持ちは厄介だ。
これには、思わず実況席も盛り上がる。
「おーっと! 遊太選手、いきなり攻撃力2800と貫通持ち、更には連続攻撃の強力モンスターを召喚した!」
「いやねえ、序盤から速攻で行く事を決めたんでしょうねえ」
「行くよ! 僕は、デュークで裏守備モンスターを攻撃! フレイムベル・セイバー!」
デュークの攻撃により、貫かれる裏守備モンスター。その裏守備モンスターは、コアラのようなモンスターであり……。
「デュークのモンスター効果発動! 守備モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を上回っていれば、その分貫通ダメージを与える! デュークの攻撃力は2800! そのモンスターの守備力は……」
「『デス・コアラ』の守備力は1800だ」
「よし! 1000の戦闘ダメージを相手に与える!」
「その前に、『デス・コアラ』のリバース効果発動! このモンスターがリバースした時、相手の手札の枚数×400ポイントダメージを与える! おめえの手札は4枚、よって1600のダメージを与える!」
「えっ、ぐうっ……」(遊太ライフ8000→6400)
「こっちも1000ダメージを受けるだがよ……忘れちゃいねが? オラのフィールドの『古の森』の効果発動。このフィールド魔法が発動している間、攻撃を行ったモンスターは攻撃したバトルフェイズ終了時、破壊される!」(熊五郎ライフ8000→7000)(熊五郎墓地0→1)
「んなっ!?」
森がざわめく。デュークはそのざわめきに迷い惑う。そして、森の奥深くに飲み込まれてしまった。
「デュークが、破壊された!」(遊太墓地2→3)
「言ったろ、森で悪さすると罰が当たるって」
「……僕は、カードを2枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札4→2)
遊太
ライフポイント6400
手札枚数2枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚
「速攻を決めようとした遊太選手でしたが、ここは熊五郎選手が上手く防いだ。フィールド魔法で上手く後続を防ぐことができましたね、影沼さん」
「うーん、これはねえ……フィールド魔法『古の森』がある以上、そう簡単に攻撃はできませんよ。破壊耐性持ち以外は、ことごとく破壊されてしまいますからねえ」
「ですが、それは熊五郎選手も同じこと。お互いに影響を及ぼすこのカード、どう料理していくんでしょうか?」
3・熊五郎のターン
「オラのターン、ドロー!」(熊五郎手札2→3)
「オラは、モンスターを1体セットして、ターンエンドだよ」(熊五郎手札3→2)
熊五郎
ライフポイント7000
手札枚数2枚
モンスター1体『裏守備表示』
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『古の森』
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚
4・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
「僕は手札から、魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動! 自分の墓地の『英雄騎士』魔法カード1枚と『ロードナイト』モンスター1体をそれぞれ手札に加える! 僕は手札に、『英雄騎士への覚醒』と『ロードナイト・ヒーティ』を手札に加える」(遊太手札2→4)(遊太墓地3→4)
「更に僕は、手札から『ロードナイト・クリスティ』を召喚! そして、クリスティの効果で、手札から『ロードナイト』を1体特殊召喚できる! 僕は『ロードナイト・クレス』を特殊召喚! そして、クレスの効果でデッキから『ロードナイト』モンスター『ロードナイト・テラ』を手札に加える!」(遊太手札4→2→3)
「そして僕は、『英雄騎士への覚醒』を発動! 水属性のクリスティを墓地へ送って、同じ水属性の『イクスロードナイト』モンスター、『イクスロードナイト・ジエス』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札3→2)(遊太墓地4→6)
関東大会決勝戦でフィニッシャーとなりかけた、氷の騎士が現れる。鋭い三又槍を持っている。
「ジエスが『英雄騎士への覚醒』で特殊召喚に成功した時、墓地から『ロードナイト』モンスターを特殊召喚できる。僕は、墓地のデュークを特殊召喚する!」(遊太墓地6→5)
「そして、ジエス以外のモンスター以外の攻撃を放棄することで、ジエスは自分フィールドの『ロードナイト』モンスターの数だけ、通常の攻撃に加えて攻撃できる! フィールドのモンスターは2体。ジエスは3回攻撃できる!」
「なるほど……モンスター1体の連続攻撃で、『古の森』の効果による破壊を最小限に抑えようという訳だな?」
「その通り、僕はジエスで伏せ守備モンスターを攻撃! アイス・シェイバー!」
伏せ守備モンスターに勢いよく攻撃を仕掛けるジエス。しかし、リバースしたモンスターはデカいハムスターであった。
「『素早いビッグハムスター』のモンスター効果発動! リバースした時、デッキからレベル3以下の獣族モンスターを、裏守備表示で特殊召喚出来るだ! オラは『子狸たんたん』を、裏守備表示で特殊召喚する!」(熊五郎墓地1→2)
「またモンスターを……でも、僕は攻撃を続ける! アイス・シェイバー!」
ジエスの攻撃で、裏守備で特殊召喚されたタヌキは破壊される。しかし……。
「『子狸たんたん』のリバース効果発動! デッキからたんたん以外の獣族・レベル2モンスター1体を特殊召喚する! オラはデッキより、『素早いモモンガ』を特殊召喚する!」(熊五郎墓地2→3)
「また……けれどもう一度攻撃だ!」
遊太はもう一度攻撃するが……。
「『素早いモモンガ』のモンスター効果発動! このモンスターが戦闘で破壊された時、ライフを1000回復するだ!」
「くっ、ライフ回復か……」
「それだけじゃねえだ。『素早いモモンガ』はその後、デッキから同名モンスターを任意の数だけ、裏守備で特殊召喚できるだよ。オラは、2体の『素早いモモンガ』を、裏守備表示で特殊召喚!」(熊五郎ライフ7000→8000)(熊五郎墓地3→4)
「また、モンスターを特殊召喚……」
「森の獣達は、1匹いると思ったら100匹はいると思えと言われただよ。その実、うじゃうじゃと出てくるだからねえ」
「……ターンエンド! このバトルフェイズ終了時、『古の森』の効果でデュークは破壊される……」(遊太墓地5→6)
遊太
ライフポイント6400
手札枚数2枚
モンスター2体『ロードナイト・クレス』(守備表示) 『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
この状況を経て、実況のロベルトと影沼は語る。
「さて、モンスターの状況は遊太選手が有利ですが……どうも上手く攻め込めていませんね雄太選手は」
「フィールド魔法『古の森』は意外に厄介なフィールド魔法ですからね」
「ですが、熊五郎選手の使う獣族には、モンスターを展開するモンスターが多いですからねえ、これは厄介ですよ」
「さっきも、モンスターを減らすはずが、逆にモンスターを更に展開してしまいましたからねえ」
「さあ、どうなるのでしょうか、このデュエル!」
(さあ遊太君……ここからどんな展開を見せてくれる?)