二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.234 )
日時: 2017/04/05 20:07
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

遊太が熊五郎に苦戦している間、遊太や菊姫を応援に来た真薄や龍矢達はというと、そのデュエルの行方をただひたすら成り行き任せに見ていた。

「うーん……遊太君、どっか苦戦していますよね。やはり全国まで来ると、簡単には勝てないんですかねえ……」

「そうだよな。龍奈が言った通り、やっぱり全国大会に弱い奴が出てくるわけがねーよな」

「ですけど……遊太君なら何とかしちゃいそうな気がする……そんな気がするんです」

「そうなのか……」

そして、何処かへ行っていた岩ノ井と鏡山が戻って来た。

「売店でポップコーンとか買ってきたけど」

「食べるッスか?」

「「食べるー!」」


5・熊五郎のターン

「オラのターン、ドロー!」(熊五郎手札2→3)

「よし……オラは『素早いモモンガ』2体を反転召喚して、手札から魔法カード『鏡写しの宝札』を発動! 自分フィールドに同名モンスターが2体表側表示でいる時のみ発動可能。その2体をリリースして、デッキから2枚ドローする! オラは『素早いモモンガ』2体をリリースして、2枚ドロー!」(熊五郎手札2→4)(熊五郎墓地6→9)

「そしてオラは、手札から魔法カード『魔獣の懐柔』を発動! 自分フィールドにモンスターがいない時、自分のデッキからレベル2以下のカード名が異なる獣族モンスターを3体、特殊召喚するだ。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに自壊するだ。エンドフェイズまで、獣族以外は特殊召喚できねが」

「モンスターを、デッキから3体も!?」

「オラはデッキから、レベル2以下の『コアラッコ』『ラッコアラ』『キーマウス』を、それぞれ守備表示で特殊召喚するだよ!」(熊五郎手札4→3)(熊五郎墓地9→10)

森の中から、ラッコのようなコアラと、コアラのようなラッコ、そして尻尾が鍵のようになっているネズミが出てきた。

(3体も特殊召喚したってことは、何かしてくるはず……)

「オラは『コアラッコ』と『ラッコアラ』をリリースして、手札からレベル7モンスター『百獣王 ベヒーモス』を攻撃表示でアドバンス召喚!」(熊五郎手札3→2)(熊五郎墓地10→12)

2体の生贄で現れたのは、如何にも獣という姿の野獣! 攻撃力は2700と、かなり強い。

「『百獣王 ベヒーモス』の効果発動! このモンスターがアドバンス召喚に成功した時、リリースしたモンスターの数だけ自分の墓地から獣族を手札に加えられる! オラが手札に加えるのは、先程リリースした『コアラッコ』と『ラッコアラ』!」(熊五郎手札2→4)(熊五郎墓地12→10)

リリースしたモンスターを、すかさずサルベージするという無駄のない動き。そして……。

「オラは手札から、魔法カード『融合』を発動! 手札の『コアラッコ』と『ラッコアラ』を融合して、エクストラデッキから『コアラッコアラ』を融合召喚する!」(熊五郎手札4→1)(熊五郎墓地10→13)

融合して現れたモンスターは、コアラとラッコをそれぞれ合わせたような融合モンスター。攻撃力は2800と、かなり高い。

「オラは更に、リバースカードオープン! 罠カード『幻獣の角』を発動! 発動後、このカードは攻撃力800ポイントアップの装備カードとなる! そして、装備モンスターがモンスターを戦闘で破壊して墓地へ送った時、デッキから1枚ドローできる! オラは『百獣王 ベヒーモス』にこのカードを装備する!」

ベヒーモスに生えている角が、更に鋭く猛々しくなる。その攻撃力アップは、わりと馬鹿にできるものではない。

(……)

「更にオラは、フィールド魔法『クローザー・フォレスト』を発動するだ。このフィールド魔法の効果で、自分フィールドの獣族モンスターの攻撃力は、オラの墓地のモンスターの数×100ポイントアップするだ! 今オラの墓地にはモンスターが7体。攻撃力が700ポイントアップするだ。森にいる獣たちの怒りを買うと、恐ろしいことになるだよ」(熊五郎手札1→0)(熊五郎墓地13→14)

フィールドが怪しげな森に包まれると、ベヒーモスの攻撃力は2700から3400にアップし、『コアラッコアラ』の攻撃力は3500にアップする。

「くっ……攻撃力アップが地味に痛い……」

「更にオラは、伏せカードオープン! 『幻獣の角』! その効果で、このカードを装備カードとしてベヒーモスに装備する。その攻撃力は800アップの4200だ! 行くだよ……ベヒーモスでデュークを攻撃! ビースト・タックル!」

デュークに思いっきり体当たりを仕掛けるベヒーモス。それにより、デュークは倒されてしまう。

「ううっ……」(遊太ライフ6400→5000)(遊太墓地6→7)

「そして、罠カード『幻獣の角』の効果で、デッキから1枚ドローするだ!」(熊五郎手札0→1)

「なら僕も罠カードだ! 罠カード『英雄騎士出撃』! 戦闘・効果で『ロードナイト』が破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚する! 僕は『ロードナイト・ルナ』を守備表示で特殊召喚する! そして、ルナのモンスター効果発動。特殊召喚に成功した時、デッキから『英雄騎士』魔法・罠カードを1枚手札に加える。僕は『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札2→3)(遊太墓地7→9)

「オラは更に攻撃するだ。『コアラッコアラ』で、ルナを攻撃するだ! ブレッド・コナー!」

貝を割るように攻撃する『コアラッコアラ』の攻撃で、ルナは再び破壊される。しかし、遊太は。

「罠カード『英雄騎士の迎撃準備』を発動! 戦闘・効果で『ロードナイト』が破壊された時、デッキから守備表示で『ロードナイト』モンスターを特殊召喚できる! 僕は、デッキから『ロードナイト・ボルカ』を特殊召喚する! そして、ボルカの効果発動! 特殊召喚に成功した時、相手モンスターを1体破壊して、相手に1000ポイントダメージを与える! 僕が破壊するのは、『百獣王 ベヒーモス』!」(遊太墓地9→10)

ボルカの効果で、ベヒーモスは炎に包まれ破壊される。そして、ダメージを受ける。

「ぐうう……ただではやられないだな」(熊五郎ライフ8000→7000)(熊五郎墓地14→16)

「そうだよ。やられるわけにはいかないしね」

「オラは、カードを1枚セットして、ターンエンドだよ。このエンドフェイズ、『魔獣の懐柔』の効果で特殊召喚された『キーマウス』は破壊されるだ。それにより、フィールド魔法『クローザー・フォレスト』の効果で攻撃力が100ポイントアップして、800アップだ」


熊五郎

ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体『コアラッコアラ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『クローザー・フォレスト』(フィールド魔法)
墓地の枚数16枚
除外されているカード0枚


そして、実況席。

「一気にモンスターを展開し、一気に攻めをかけた熊五郎選手。後続も確保するなど、準備に暇がありません」

「そうですねー、ベヒーモスのサルベージと融合で一気に攻めたてている辺り、そこらへんはしっかりしていると思うんですよね〜」

「ですが、遊太君もそう簡単にはやられていませんよ」

「まだまだ、デュエルがどうなるかはわかりませんね」


6・遊太のターン

「僕のターン、ドロー!」(遊太手札3→4)

「僕は手札から、魔法カード『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』、ボルカを墓地へ送って、炎属性の『イクスロードナイト・デュナス』を、攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札4→3)(遊太墓地10→12)

「そして僕は、1000ポイントライフを支払ってデュナスのモンスター効果発動! このカード以外のモンスターを全て破壊して、500ポイントのダメージを相手に与える! ビッグバン・バーストインパクト!」

デュナスが作り出した巨大な火球が、フィールドのモンスターをほとんど破壊する! それにより、ダメージを受ける熊五郎。

「この効果だと、自分のフィールドのモンスターも破壊されるんだけどね……」(遊太ライフ5000→4000)(遊太墓地12→13)

「ぐっ……だけど、罠カード『魂の綱』を発動! 自分のモンスターがカード効果で破壊された時、1000ライフを支払うことで、デッキからレベル4以下のモンスターを、特殊召喚できるだよ! オラは、デッキからレベル3の『ユーカリ・モール』を守備表示で特殊召喚するだ!」(熊五郎ライフ7000→6000→5000)(熊五郎墓地16→18)

「でも、僕は攻撃を続ける! 僕は、デュナスで『ユーカリ・モール』を攻撃! ドラゴンズ・ロア!」

デュナスが放った炎の竜が、『ユーカリ・モール』を破壊する。が。

「このままでは終わらねえだよ! 『ユーカリ・モール』は戦闘で破壊された時、デッキから『コアラ』と名の付くモンスターを1体、特殊召喚できるだよ……! オラは、レベル7の『ビッグ・コアラ』を攻撃表示で特殊召喚!」(熊五郎墓地18→19)

現れ出たのは、見るも巨大なコアラモンスター。攻撃力は2700と強力だが、フィールド魔法『クローザー・フォレスト』の効果で900アップする。

「やるね……僕はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」(遊太手札3→1)


遊太

ライフポイント4000
手札枚数1枚
モンスター1体『イクスロードナイト・デュナス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数13枚
除外されているカード0枚


7・熊五郎のターン

「オラのターン、ドロー!」(熊五郎手札0→1)

「よし、オラは魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地のモンスター5体をデッキに戻して、2枚ドロー! オラは『素早いモモンガ』3体と、『素早いビッグハムスター』、『子狸たんたん』をデッキに戻して2枚ドロー!」(熊五郎手札0→2)(熊五郎墓地19→15)

「これで、『クローザー・フォレスト』の効果は下がって攻撃力400アップになるだがよ……オラは手札から魔法カード『野性解放』を発動! フィールドの獣族・獣戦士族を1体選択! そのモンスターの攻撃力は、そのモンスターの守備力分アップするだ! 『ビッグ・コアラ』の守備力は2000。攻撃力3100から5100にアップするだよ!」(熊五郎手札2→1)(熊五郎墓地15→16)

「……!」

「行くだよ! 『ビッグ・コアラ』でデュナスを攻撃! ユーカリ・ボム!」

『ビッグ・コアラ』の巨体による体当たりが、デュナスにクリーンヒット! 大ダメージが遊太に加わる。

「ぐうっ……リバースカードオープン! 罠カード『道連れ』! 自分のモンスターが戦闘で破壊される、もしくはフィールドから墓地へ送られた時、フィールドのモンスターを1体破壊する! 僕が破壊するのは、君の『ビッグ・コアラ』!」(遊太ライフ4000→1800)(遊太墓地13→15)

デュナスは破壊されてしまうも、デュナスが破壊された場所から、黒い手が現れて『ビッグ・コアラ』を引きずり込んでしまった。(熊五郎墓地16→17)

「……やっぱりやるだね。オラは手札から、魔法カード『命削りの宝札』を発動! 手札を3枚になるようにドローして、エンドフェイズに手札を全て捨てる。このカードを発動して以降、特殊召喚できず、相手の受ける全てのダメージを0になるだ。オラはデッキから3枚ドロー!」(熊五郎手札0→3)(熊五郎墓地17→18)

「破壊されても、すかさず手札補充を重ねてくるか……」

「オラはカードを3枚セットして、ターンエンド!」(熊五郎手札3→0)


熊五郎

ライフポイント5000
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚『クローザー・フォレスト』
墓地の枚数18枚
除外されているカード0枚


そして実況席。

「ふむ……熊五郎選手、強化カードでモンスターを破壊し、手札増強カードで場を固めましたが……」

「とは言っても、『命削りの宝札』でドローしたカードは全て墓地へ送らなくてはならない。その伏せカードが墓地送りのデメリット回避とも思えますよ」

「さあ、これに対し遊太選手はどんな攻めを見せるのか! ライフ差は遊太選手が圧倒的不利! どうやって挽回するのか!」