二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.238 )
日時: 2017/05/17 18:24
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

まめに更新するとは言いましたが、最近は中々更新するのが難しくなってきました。

なので、今後は1週間に1〜2回程度しか更新できないと思うので、そこらへんはご了承ください。

後、第四十話の使用カードについては後々纏めますので、待っていてください。


第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」


1回戦の殆どが終了し、実況席のロベルトは遊太に対して思う所がある様子を見せていた。

(意外とギリギリだったけど……結局は勝ったか。どう思う? アストログラフ)

ロベルトの後ろにいた、星空のようなマントを羽織っているモンスターがロベルトに話しかける。

(そうだな……このままなら何とか決勝戦までは行けそうだが……問題は、あのアキラに勝てるかどうかだが)

(そうだね、今は勝てないかもしれない。けれど、地区予選の頃から彼は進化を繰り返し、かなり強くなっているよ。そう簡単には……やられないと思うな)

(そうか、ロベルトはそう思っているのか……)

(まあ、今は見守っていようじゃないか、遊太君の行く末を)

二人の会話の横では、影沼店長が色々喋りまくっていたようだが、ロベルトは今はそれどころではない。

大事な事を見定めるので、今はちょっと喋ることができないのだ。その後、影沼から色々言われて実況に戻るのであった。

一方、どうにか1回戦を突破した遊太は、賞賛する友達と一通り話をした後、モニターに映る対戦者に目を光らせていた。

アキラ、菊姫のデュエルはまだ先であり、自分の対戦相手となる花街慶次のデュエルはもう終わってしまっており、見る事ができないでいた。

「さて……どうしようかな? 次のデュエルまで時間があるし、どうするかな……」

そう呟いた遊太に対し、『イクスロードナイト・アルファ』が話しかける。

(なら、しばらくデッキを編集していてはどうだ? デッキをもう一度見直して、次のデュエルに備えてはどうだ?)

「う〜ん……でも、今日はあんまりカード持って来てないし、そう編集することはできないなあ……」

(そうか……ならどうするかが問題だな)

そうアルファが言った時だった。

「おう、ここにおったか〜、次の対戦相手、六道遊太!」

後ろから声をかけられ、思わず振り向く遊太。そこには、金髪の気の良さそうな兄ちゃんがいた。

「よお! こんな所で一人で喋って、一体どないしたん? ワイの対戦相手がこんな所で」

「あ、あなたもしかして……僕の2回戦の対戦相手、花街慶次さんですか?」

「ああ、お前の言う通りワイはお前、六道遊太の対戦相手花街慶次!」

「で、何か僕に用ですか?」

「いや、ちょっと……暇なら一緒に遊ばないかって話」

「何をして遊ぶんですか?」

「お前……花札って知っとるか?」

「ええ、確か同じ月の札を揃えて集めて、役を作るカードゲームでしたよね?」

「時間もあるし、相手と交流を深めておいても悪くないと思うてな。んで……やるか?」

「まあ、あの二人ならそう簡単には負けないだろうし……やっても良いかな」

「んじゃ、休憩室のテーブルでやったるで〜」

そして、慶次と遊太は休憩室で花札をしばらくやっていた……が。

「ほいっ! 短冊と猪鹿蝶!」

「かーっ! また上がられた……こういっちゃなんやけど……遊太は引きが強いなあ。ワイも近所のじーちゃんばーちゃんとかと相手して鍛えているはずなのに……手伝いをサボったりして鍛えたはずなのに……」

「何か家の手伝いでもしているの?」

「ああ、ワイの家はお好み焼き屋やっとるから、たまに出前とか手伝わされとる。まあ、たまにサボってデュエルとか花札して、親父からゲンコツ喰らったことなんぼかあるけどな」

「ゲンコツ……」

「まあ、お陰で凄いデュエルの腕前は良くなったんやけどな。こういう引き勝負、ワイは好きになったんや」

「ふーむ……」

すると、アナウンスが鳴る。

「デュエルの準備ができました。2回戦第8試合、六道遊太対花街慶次選手のデュエルを始めますので、選手はデュエルリングに来てください」

「おー来たか。ほいじゃまあ、花札の決着はデュエルでつけることにするでー」

「ええ、負けませんよ!」

デュエルリングに向かう二人、その時、遊太は疑問に思う。何故慶次が花札を自分とやったのか。交流を深める以外にも、何かあるのではないのかと勘ぐってしまうのであった。

そして、デュエルリングに辿り着いた二人はデッキをシャッフルし、ジャンケンをして遊太が先攻、慶次が後攻を取った。

「よし、始めるで!」

「ええ!」

そして、デュエルリングに上がった遊太を見て、龍矢達が歓声を上げる。

「よーし! 頑張れよ遊太ー!」

「そのまま勝ち進んでくださいね!」

「遊太君……」

そして、遊太のデュエルを他の場所で、モニターから眺めている菊姫とアキラ。何はともあれ、遊太のデュエルが気になるようだ。

「それでは、2回戦第8試合、六道遊太選手と花街慶次選手のデュエルを始めます!」

「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!」」