二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.26 )
- 日時: 2016/03/17 00:58
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
「皆さんお待たせしました!いよいよこの『バトルアリーナ』にて、デュエルモンスターズ公式大会『バトルカップ』の開始を宣言いたします!」
「うおおおお!!!」
司会がこう言い放った瞬間に会場が熱気に包まれる。ゲームショップ影沼でも時々大会はあったが、小規模な身内大会であり、皆で楽しくワイワイやるものであった。
しかし、この会場は今大勢の観客の熱気に包まれている。人数は200人くらいはいるだろうか。
「この大会では事前にエントリーした64名がデュエルを行い、優勝を目指す!そしてこの『バトルカップ』に優勝した人物は、この地区で最も強いデュエリストとして栄誉ある称号を手に入れます!」
「更に!この大会には中々高いレベルのデュエリストが参加いたします!そのデュエリスト達の熱き戦いを、とくとご覧あれ!」
「さあ!能書きはこれくらいにして、早速デュエルと行こうじゃないか!」
「オオオオー!」
「さあ、まずは一回戦!Are You ready!?」
「OK!」
「Three!Two!One!」
『『デュエルッ!』』
掛け声と同時に、大量に設置されたデュエルデスクでデュエルが始まる。
「俺は『終焉の王 デミス』の効果発動!ライフを2000支払ってフィールドのこのカード以外のカードを破壊する!」
「場から『神の通告』を発動!ライフを1500支払いモンスター効果を無効にして、破壊する!」
「墓地の光属性と闇属性を除外して『カオス・ソーサラー』を特殊召喚!」
「永続罠『虚無空間』を発動!お互いに特殊召喚を封じる!」
「速攻魔法『ツインツイスター』を発動!手札を1枚捨てて魔法・罠を2枚破壊!」
「『大革命返し』を発動!フィールドのカードを2枚以上破壊する効果を無効にする!」
1ターン1ターンが非常に長いはずなのに、何故か短く感じる遊太達。それだけデュエルが白熱しているということだ。
「にしても凄いデュエルタクティクスの連発だね、菊姫!ゲームショップ影沼とのデュエルとは大違いだ!」
「だろ遊太?ここでデュエルする奴は中々レベルの高い奴らばかりだからな、アタシもちょくちょく参考にしてるのさ」
「アネゴもこの大会じゃ最大ベスト4が良いとこッスからねえ」
「合ってるが今言う事か岩ノ井?」
そう言いながらゴチンと岩ノ井の頭にゲンコツをかます菊姫なのであった。
「全くお喋りがすぎるなぁ岩ノ井は、けど俺、こんなレベルの高いデュエル初めて見たぞ!やっぱりデュエルは奥が深いぜ!」
「そうよね龍矢、今までこんなハイレベルなデュエル見たことないもの」
「お?龍奈もこのデュエルのレベルの高さが理解できたか!」
一回戦からレベルの高さを見つけられた真薄や遊太は見入る。すると。
「おおっと!?ここで一回戦を一番早く勝ち上がった選手がいるぞ!?その名は…アキラ選手だ!そのアキラ選手にインタビュー!一回戦は強かったですか?」
「別に、相手が勝手に事故っただけさ」
「う、うーん、これはちょっと返答に困る言葉だぞ…」
「まあ、決勝に進むのはこの俺だ、どのみち決まってることさ」
「おおっと!?これはまさかの決勝進出予告!随分と自信たっぷりだ!」
「一回戦、全試合が終わりました!」
「よし!一回戦が終わった所で、間髪入れずに二回戦だ!」
これをギャラリーで見ていた遊太と菊姫はというと。
「凄いねあのアキラって人、一番乗りで勝っちゃったよ」
「ま、別にあれぐらいアイツならやるさ」
「でも、これだけ高いレベルの大会でアキラは決勝に行けるの?」
「ま、アイツなら余裕で行くんじゃないか?」
「そうかな…?」
こうして大会は順調に進んで行き、遂に決勝戦の時がやってきた!
「さて、長かった戦いももうすでに決勝戦!決勝戦はこのデュエルリングにて行います!」
「おおおお!」
「では、決勝戦に進出した二人を紹介するぞ!」
「まず一人目は、彗星の如く現れ多くの大会の優勝を勝ち取ってきた人物!八神アキラだあああ!」
「おおお!」
これを見て遊太と菊姫は言う。
「…ホントに決勝まで来ちゃったね」
「アイツならこれくらい出来て当然だ」
その言葉と同時に岩ノ井が言う。
「アネゴと俺達を完璧に倒しただけのことはあるッスからね」
「うるさい岩ノ井」
「お喋りが過ぎるぞ岩ノ井」
「わ、わかったよ鏡山…」
三人組の言葉を尻目に、真薄、龍矢、龍奈は観戦に夢中だ。
「凄いな!一体どっちが勝つんだろうな真薄!」
「どちらとも予測が着かないですね」
「けど、どっちも決勝まで来た実力者であることに変わりはないから、どっちに転ぶかわからないわよ」
いつもの七人が話していると、アキラの対戦相手の紹介がされる。
「続いてこちらは!頭脳的なプレイングスタイルでこのバトルアリーナのトップに名を連ねている、石崎洋太だ!」
石崎洋太。メガネをかけたいかにも真面目であるということをアピールした奴である。
石崎とアキラは互いに言葉を交わす。
「ふふん、君が決勝まで来るとはおもってなかったよ、ま、運も実力の内だからね」
「…言いたい事はそれだけかよ?」
「ま、僕の頭脳的プレイングで君のタクティクスを完膚なきまで粉砕してやるんですけどね!」
「…くだらない」
「え?」
「いかにも自分が勝つって宣言しているようなその発言がくだらない」
「ふふん、どうせ僕の勝ちなんですから、精々頑張ってみせてくださいよ」
「…じゃあ俺もお前に宣言する」
「何を?」
「このデュエル、アンタは酷い負け方をする」
「…ぶははは!酷い負け方をするのはそっちですよ!」
「クックック、それはどうかな?」
二人の舌戦が終わった所で、ジャッジは試合を始めようとする。
「それでは、両者デッキを置いてください、まもなく決勝戦が始まります!」
「さあ、この地区最強を決める戦い!勝つのはどっちだ!?」
「3!2!1!」
「「デュエル!!」」