二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.28 )
日時: 2016/03/18 17:49
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

2・石崎のターン

「僕のターン、ドロー!」(石崎手札5→6)

「どうやら君は、このターンで僕の完璧なタクティクスにひれ伏してしまうみたいだ」

「ふーん?じゃあ見せてもらおうじゃないか、この地区最強の実力って奴を…!」

「ああ遠慮せず見せてやるさ!僕は魔法カード『トレード・イン』を発動!このカードの効果で、手札からレベル8のモンスターを墓地へ送って2枚ドローする!」(石崎墓地0→2)

『トレード・イン』
通常魔法
(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

「更にもう一度『トレード・イン』を発動!手札からレベル8のモンスターを1枚墓地へ送り、2枚ドローする!」(石崎墓地2→4)

「そしてもう一度『トレード・イン』を発動!手札からレベル8のモンスターを墓地へ送り、2枚ドロー!」(石崎墓地4→6)

『トレード・イン』三連発を驚いた顔で見つめる観客達。無論遊太達も見入っている。

しかし、対戦相手のアキラは腕組みをした態勢を崩さずそれを見ている。

「更に僕は『魔法石の採掘』を発動!手札のカードを2枚捨てて、墓地にある魔法カードを手札に戻す!僕は『トレード・イン』を墓地から手札に加える!」(石崎手札6→3→4)(石崎墓地6→9→8)

「そしてもう一度『トレード・イン』を発動!手札からレベル8モンスターを捨てて、2枚ドロー!」(石崎墓地8→10)

『魔法石の採掘』
通常魔法
(1):手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(遊戯王カードwikiより)

手札交換を繰り返す石崎に、龍矢と龍奈達は疑問の声を抱く。

「何をやってるんだろうあの石崎って人は?わざわざ手札交換を繰り返して…」

「墓地肥やしをしてるように見えるけど…一体何をしようとしてるの?」

「ただ手札に困ってるんじゃねぇの?」

「いや、これには何も策が無いって訳じゃないでしょ?わざわざ『魔法石の採掘』で『トレード・イン』を使いまわしているんだから」

「う、う〜ん…」

「まあ見てなよ二人とも、デュエルにおいて意味の無い行動なんて、基本無いからな」

菊姫に言われて龍矢と龍奈は大会に向き直る。デュエルがこれからどうなるか確かめる為に。

まだ石崎のメインフェイズ1。それなのに石崎は既に勝ち誇った顔をしている。

「…アンタ何勝ち誇った顔してるんだよ?」

「ふん、僕の墓地にはモンスターが5体いる、これはどういうことかわかるかい?」

「…わからないな、というか早くお前のターンを進めろよ、俺のターンが来る前に明日になっちまうぜ?」

「随分と余裕だね、だがその余裕も、このカード一発で吹き飛ぶ!」

「へぇ?」

「僕は魔法カード『ソウル・チャージ』を発動!このターンバトルを封じる代わり、自分の墓地のモンスターを任意の数だけ選択して、それを可能な限り特殊召喚する!…もっとも特殊召喚した分だけライフを失うんだけど…瞬殺すれば関係無い!」

「出ろ!僕の最強モンスター5体!」

ドオッと会場が沸き立つ!このターンで一気に5体特殊召喚して、その後一気に勝負を決めようという石崎の戦略が見えて勝負が一気に決まると思ったからだ!

「『青氷の白夜龍』!『闇の侯爵ベリアル』!『ブリザード・プリンセス』!『異次元エスパー・スター・ロビン』!『コスモクイーン』!特殊召喚っ!」(石崎手札4→3)(石崎墓地10→5→6)(石崎ライフ8000→3000)

これには実況もハイテンションになってしまう。

「これは何というデュエルタクティクス!なんといきなり5体のモンスターを召喚だー!しかも召喚したのは全て最上級モンスター!」

「このターンはバトルフェイズは行えない、しかし、これを喰らってしまったら1ターンでアキラ選手は負けてしまう!」

「更に!『闇の侯爵ベリアル』の効果でアキラ選手はベリアル以外を攻撃出来ない!その上魔法・罠の対象にも出来ないぞ!」

「更に更に!『青氷の白夜龍』の効果で罠カード等を場に出せば攻撃したとしても白夜竜に攻撃が誘導される!」

「そしてベリアルを消し去っても同じ対象誘導効果を持つ『異次元エスパー・スター・ロビン』がいる!」

「アキラ選手はこの布陣をどうやって掻い潜るのだろうか!?」

このタクティクスを見て遊太達もどよめく。

「凄い!一気に5体のモンスターを召喚した!」

「このターンはバトルフェイズが出来ないとはいえ、次のターン総攻撃を喰らったら終わりですね!」

「こんなことを1ターンでするなんて…凄い!」

「上手く守りきれたとしても、この鉄壁の布陣を掻い潜るのは難しいわ!」

「こんなことをたった1ターンで行うなんて…なんて強さでしょうか…!」

一様に驚く遊太、龍矢、龍奈、真薄。確かに凄いことだが、菊姫と岩ノ井、鏡山はそうとは思ってないような表情を浮かべていた。

「いや遊太、こんなことは誰にだって出来る…アタシだって、岩ノ井だって、アンタたちだって出来る、むしろ1ターンもアキラに猶予を与えたアイツは…馬鹿だ」

「ええ!?」

「まあ見てみろ、このデュエル、すぐに決着が着く」

菊姫にそう言われて4人はデュエルに向き直る。

デュエルはまだ石崎のターンであり、石崎がアキラに挑発を仕掛ける。

「アキラ君、君も中々のデュエリストだったが、所詮僕の敵ではなかったということだね」

「……で?」

「でって?」

「その次は何かあるのかって話さ」

「確かにこのターンバトルは行えない、けどバーンカードで相手ライフを削ることは出来る…僕は手札から魔法カード『デス・メテオ』を発動!1000のダメージを受けて貰う!」(石崎手札4→3)(石崎墓地6→7)

石崎の場から炎を纏った隕石がアキラに襲い掛かり、アキラは1000のダメージを受けてしまう。(アキラライフ8000→7000)

「更に僕は手札から『ミスフォーチュン』を発動!このカードは相手モンスター一体を選択して、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!『真紅眼の黒竜』の攻撃力の半分、1200のダメージを相手に与える!」(石崎手札3→2)(石崎墓地7→8)

カードからシルクハットにマントの男が出現すると、手から波動を出してアキラに攻撃する。(アキラライフ7000→5800)

「おおーっと、攻撃出来ないことを逆手に取って『ミスフォーチュン』のデメリットを回避した!攻撃出来なくても相手にダメージを与える!これは凄いぞ!」


『ミスフォーチュン』
通常魔法
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。


『デス・メテオ』
通常魔法
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
相手ライフが3000ポイント以下の場合このカードは発動できない。
(遊戯王カードwikiより)


「更に僕はカードを2枚伏せてターンエンド」(石崎手札2→0)

「実況の私が推測するに…あの伏せカードは相手を妨害するカードでしょう!そうに違いありません!」

伏せたカードを実況に完璧に推測された石崎は更に勝ち誇った顔をする。

(フフフ…僕の伏せたこの2枚のカードは『拷問車輪』と『昇天の黒角笛』…奴が不穏な動きを見せたならこの二つで妨害してやる…)

「我ながらまさに惚れ惚れする程の鉄壁の布陣だ!」

「クックック…」

「な、何がおかしい!?」

「いやさ、そんな程度で鉄壁の布陣だなんて言うお前に笑ってるのさ、ライフを5000を無駄にしてそんなチンケなコンボで勝った気になってるお前に、笑いが出てるのさ」

「ふん、君こそこの超絶望的な状況で強がりを言える君の根性だけは大したものだね、ターンエンドだよ」

石崎とアキラの舌戦の応酬が続いているが、実況は冷静に状況を判断する。

「流石に地区最強の石崎洋太だけあって、完璧な布陣を作り上げました!笑っているアキラ選手ですが…流石にこの状況は辛いのではないか!?」

『拷問車輪』
永続罠
相手フィールドのモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
対象のモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない。
そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
相手に500ダメージを与える。
この効果は対象のモンスターがモンスターゾーンに存在する場合に発動と処理を行う。

『昇天の黒角笛』
カウンター罠
相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。
(遊戯王カードwikiより)

石崎 

ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター5体(青氷の白夜龍)(闇の侯爵ベリアル)(ブリザード・プリンセス)(異次元エスパー・スター・ロビン)(コスモクイーン)
魔法・罠ゾーンのカード2枚(拷問車輪)(昇天の黒角笛)
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚