二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.31 )
日時: 2016/03/25 15:30
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

「ふふ、先攻は譲ってやるぜ」

「見せてやるさ、僕のデュエルを!」


1・遊太のターン

「僕のターン!」

「この手札じゃ…手札から魔法カード『英雄騎士の施し』を発動!手札から『ロードナイト』と名の付くモンスターを2枚デッキに戻してシャッフルして、その後3枚ドローする!」(遊太墓地0→1)

「そして手札から『ロードナイト・ミラージュ』を攻撃表示で召喚!」(遊太5→4)

遊太の『ロードナイト』デッキの展開の要、ミラージュを1ターンから召喚する遊太。それを見てアキラが感づく。

「へぇ、お前何処でそんなの手に入れたんだよ?来週発売される『ロードナイト』のカードを持ってるなんてさ」

「え?『ロードナイト』って、まだ発売してなかったの?」

それを聞いて菊姫や龍矢が驚く。

「「ええ!?『ロードナイト』って、まだ発売されてなかったの!?」」

「『ロードナイト』は、来週発売の新パックで出る新しいカードシリーズ…なんでお前が持ってんの?」

「え…えっと…知らない人から貰った?って感じで…」

「ふーん?何でお前だけ新シリーズを貰えたのかなって疑問に思うけどな」

菊姫達は驚く。そりゃそうだろう、友人がいつも使っているカードが新シリーズの、まだ発売されていないカードだと知ったらそれは驚くだろう。

「知らない人から貰ったって言ってたけど…まさかそんな超レア物だったなんて!」

「そんなことがあって良いのか!?」

菊姫、岩ノ井、鏡山、真薄、龍矢、龍奈が驚いている。驚くのも無理は無いが…。

これを聞いて店長の影沼和希が驚く。

(ロードナイトがまさか新発売のシリーズだったなんて…そして、こんなシリーズを生み出せるカードデザイナーなんて、ミナコ社に一人しか…)

「まぁそれは良いとして…とりあえず、早くデュエルを進めてくれねえか?遊太君?」

「あ、そうだった、そして僕は『ロードナイト・ミラージュ』の効果発動!デッキの一番上から3枚めくってその中に『ロードナイト』モンスターがいた場合、1体特殊召喚出来る!」

「僕は、この中にあった『ロードナイト・サイレ』を守備表示で特殊召喚!」

黒き鎧に身を包んだ騎士が現れる。その鎧には魔法陣が書かれている。

「守備力2000だが攻撃力は0…攻撃力0程厄介な効果を持っている奴が多いんだよなぁ」

「『ロードナイト・サイレ』は召喚された時守備表示になり、『ロードナイト』モンスターが召喚されるごとにこのモンスターにナイトカウンターを1つ置く、そして1ターンに1度、3つ以上カウンターが乗ったこのモンスターをリリースすることで、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』モンスターを2体特殊召喚することが出来る!」

「へえ…中々良いモンスターがいるじゃないか」

「そしてフィールド上に『ロードナイト』モンスターしかいない時、このカードは手札から特殊召喚できる!『ロードナイト・ジュリアス』を守備表示で特殊召喚!」

遊太がロードナイトデッキでモンスターを展開するいつものパターンであった。

「更に…僕は手札から『英雄騎士への覚醒』を発動!『ロードナイト・ミラージュ』をリリースして『イクスロード・マグナ』を守備表示で特殊召喚だ!」(遊太手札4→3)(遊太墓地1→3)

「出た!絶対防御を誇るマグナだ!」

「除外やバウンスには全くの無力だけど…これで防御は固めたわね…」

龍矢と龍奈の解説に耳を貸さず、ひたすらデュエルに集中している遊太。

「僕はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」(遊太手札3→1)


遊太

ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター3体(イクスロードナイト・マグナ)(ロードナイト・ジュリアス)(ロードナイト・サイレ『ナイトカウンター・1』)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚


2・アキラのターン

「俺のターン、ドロー…」(アキラ手札5→6)

「俺は魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動、手札を1枚捨てて、デッキ・手札からレベル1モンスターを特殊召喚する!俺は『伝説の黒石』を特殊召喚する!」(アキラ手札6→4)(アキラ墓地0→2)

「そして『伝説の黒石』をリリースすることで、デッキからレベル7以下の『レッドアイズ』モンスターを1体特殊召喚する!俺は『真紅眼の黒炎竜』を特殊召喚する!」(アキラ墓地2→3)

「更に俺は『金華猫』を召喚する、その効果により、墓地からレベル1のモンスターを特殊召喚する、俺は『伝説の黒石』を特殊召喚!」(アキラ墓地3→2)(アキラ手札4→3)

「そして、もう一度『伝説の黒石』をリリースすることで、デッキからもう一度『レッドアイズ』モンスターを特殊召喚する!俺は『真紅眼の黒竜』を特殊召喚!」(アキラ墓地2→3)

「『レッドアイズ』モンスターが…2体!」

「おやおや遊太君、俺の展開はまだ終わっちゃいないぜ?」

「えっ!?これ以上まだ展開出来るの!?」

「墓地の『カーボネドン』の効果を発動!このカードを墓地から除外することで、デッキからレベル7以下のドラゴン族・通常モンスターを特殊召喚する!俺はもう一体『真紅眼の黒竜』を特殊召喚する!」(アキラ墓地3→2)(アキラ除外0→1)

「…『レッドアイズ』が、3体…!」

レベル7モンスターが3体並んだことにより、岩ノ井が感づく。

「レベル7が3体!これはもしかして、エクシーズ召喚ッスか!?」

「俺は2体のレベル7モンスターでエクシーズ召喚!『No.11 ビッグアイ』を特殊召喚する!」

黒炎竜と黒竜が二体重なり、三角錐の中に巨大な瞳を持つ妙なモンスターが召喚される。

「アレは!禁止カードとなっている『心変わり』や『強奪』よりも強いコントロール奪取能力を持つエクシーズモンスターッスよ!」

「ああ!あれに何度も苦しめられたアタシがいるぜ!」

「菊姫さん、アレのどこが凄いのですか?」

疑問形で質問する真薄に、菊姫は凄い形相で答える。

「何言ってるんだ真薄!アレは効果を発動した時相手モンスターを無条件で奪い取り、しかもビッグアイだけが攻撃できないという、ほぼノーデメリットな効果を持つ恐ろしいモンスターなんだぞ!」

「そ、そんな恐ろしい効果を持ってるのですか!?」

「ああ、禁止カードの『心変わり』や『強奪』も真っ青の威力だぜ…」

真薄達がワイワイ騒ぐのも気にせず、アキラと遊太はデュエルを続ける。

「行くぜ、エクシーズ素材を1つ取り除き、ビッグアイの効果で『イクスロードナイト・マグナ』のコントロールを俺が得る!」(アキラ墓地2→3)

ビッグアイがその一つ目から赤い光を出すと、マグナの目が光を失い、ふらふらと相手フィールドに行ってしまう。

「ああっ!マグナが!」

「これで、お前の守りの要は俺が奪ったぜ」

「く、くそ…」

すると、遊太の脳内にまた謎の声が響く。

(おのれ!よくも我が同志のマグナを…許さん!)

(頭が…クラクラする…お願い、助けて…)

(マグナ、心奪われたなら我らが手で今すぐ楽にしてやる…)

(今は、そのままそうしていてくれ…)

(また、謎の声…)

「どうした?何ボーっとしてやがる!まだ俺のターンは終わって無いぜ!」

「ハッ!」

「魔法カード『黒炎弾』を発動!このターン『真紅眼の黒竜』の攻撃を封じる代わりに、相手に『真紅眼の黒竜』の元々の攻撃力分のダメージを与える!…最も、残しておいたレッドアイズは、守備表示のまんまだから攻撃出来ないんだけどな」(アキラ墓地3→4)(アキラ手札3→2)

「つまり…僕は2400のダメージ!?」

「ご明察、行け!『真紅眼の黒竜』!黒炎弾!」

『真紅眼の黒竜』の口から放たれた黒き炎がプレイヤーを直接襲う!まさに大ダメージが遊太を襲う!

「うわああああ!」(遊太ライフ8000→5600)

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド『金華猫』はこの時手札に戻る」(アキラ手札2→1→2)


アキラ

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター3体(真紅眼の黒竜 守備表示)(No.11 ビッグ・アイ 攻撃表示)(イクスロードナイト・マグナ 攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード1枚


(つ、強い!展開も攻撃も、全てが凄い!コントロール奪取、バーン、アフターフォロー、全てが強い!)

「…へへっ」

「…?何を笑ってる?」

「なんかさ、こんなに強い奴と戦ってると、次は何をしてくるのか楽しみになってつい…」

「おやおや、随分余裕だな…だがその余裕も、すぐに消えると思うがな」

これを見て菊姫達は驚く。

「アイツは、遊太はこんな絶望的状況だというのに、楽しんでいられる余裕があるのか!?」

「きっと、無意識にデュエルを楽しんでるんじゃないッスかねぇ?」

「そこだけは見習いたいな」

菊姫、岩ノ井、鏡山の三人が感心すると同時に、真薄、龍矢、龍奈も。

「そうなんだ…遊太君はいつどんな時でも、デュエルを楽しんでいるんだ…」

「そうだよな!やっぱり強い奴と戦うっていうのは楽しいよな!」

「これが、遊太君のエンジョイデュエル…?」