二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.38 )
- 日時: 2016/04/10 15:00
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
第七話「EとD、二つのHERO」
ミナコ社が主催する、ジュニアユースの大会の参加を決意した遊太達。
迫る選考会の日に備え、各自帰ってデッキの確認をしてその日を終えた遊太達。
そして三日後。『ロードナイト』のカードが発売されて3日経てば、『ロードナイト』の存在が多くのデュエリストに認知されるようになり、使用するデュエリストも現れた。
『ロードナイト』シリーズは既存のデュエリストからの評価は中々良く、久々の良カード扱いされていた。
そんなこと気にせず『ロードナイト』を使う遊太。そして遊太は再びゲームショップ影沼に来た。
遊太は誰よりも先に来て、店長である影沼和希に昨日の事を話した。
「そうか…遊太君が貰ったその『ロードナイト』は、あのカードデザイナーのロベルトが作った、世界で一つのオリジナルだったのか…」
「それで、動機が不純かもしれないけど何故ロベルトさんが僕にこの『ロードナイト』を渡したのか知りたいからあのジュニアユースの大会に出場するということになりまして…」
「へえ、大会に出場する動機が出来て良かったじゃないか、そのことは、きっと良い経験になると思うよ」
「うん、大会に出場するからには、ロベルトさんの言った通り、良いデュエルをして帰ってくるよ!」
そう影沼に伝えた遊太。すると。
「おっ、友達が来たみたいだよ?」
「こんちゃーす!」
店長である和希がそう言った時に扉が開き、菊姫達が入ってきた。
「あ、やっと来た、じゃあ僕菊姫達の所行きますね」
「ああ、大会に向けて思う存分デュエルすると良い」
遊太が菊姫の所に行った後、店長の影沼和希はこう呟く。
「ったく、ロベルトも人が悪いな…カードを作ったのも、それを遊太君に渡したのも僕に言わないで…」
「さて、今日も皆と一緒にここでデュエル…」
「ちょっと待て遊太」
「何さ菊姫」
「身内で戦っててもデュエルタクティクスを高めることは出来ないからさ、今日は違う所行かね?」
「何処へ?」
「中々のデュエルの腕前を持つデュエリストがいる所!」
そうして、菊姫は皆をとある場所に連れて行った。その場所とは…。
「ここは『バトルアリーナ』!?」
そこは以前行った事のある『バトルアリーナ』であった。
「以前来たことあるだろ?そして、ここに来るデュエリストはレベルの高い奴らばっかりだ」
「いきなりハイレベルなデュエリスト達と戦わなきゃいけないのですか?」
「おう真薄、確かにいきなりレベルの高いデュエリストと戦うのはキツイが、全国規模の大会となると強いデュエリストが山ほどいるってことだ」
「それに戦術もえげつない、かなり高度な戦術を持ってる奴が大半だから、ここにいる奴もかなりの腕前だし慣れさせても良いかなって思ってさ」
「なるほど、まず高度な戦術を見て、自分のデッキに何が足りないのか自覚してから再びデッキを組み直す…といった所かな?」
「その通りだぜ遊太、各自散り散りになってデュエリストとデュエルしろ!出来れば強そうな奴とやった方が良い、勝つこと、負けることも自分を成長させるきっかけだからさ」
「よし!早速デュエルしに行こう!」
各自強いデュエリストとのデュエルを求めて散り散りになる。すると、真薄が菊姫の所に寄ってくる。
「あの…菊姫さん」
「なんだ真薄?」
「僕はあなたとデュエルしてから、デュエルを沢山勉強してきました、そして昨日ようやく『HERO』と『ネオス』の両方のデッキが一応完成しました、そして今ここで、僕の『HERO』がどこまで通用するか、試してみたいです!出来れば…その…その雄姿を見てもらいたいというか…」
「…良いぜ、それならとっておきの相手を用意してやるよ」
「えっ、誰ですか!?」
「アタシの友達であり、大会で何度も当たってる相手だ」
そうして、真薄は菊姫に連れられ誰かを探していた。
「これからはかなりやり手でな、アタシと大会でベスト8を争った経験があった程なんだぜ?」
「そんな強い人と、僕はデュエルするのですか…?」
「相手にとって不足はないだろう?強い奴とデュエルするっていうことは、それだけデュエルタクティクスの向上が見込めるってことだからさ…ああいた!おーい!カズヒロー!」
菊姫の呼びかけに応じてこっちに来た男の子。ソイツは菊姫よりちょっと背の高い奴で、優しそうな外見をしている人だった。
「相変わらず調子良いみたいだな、カズヒロ」
「ああ、調子は抜群さ、あれ、その子って…この間話してた真薄君?」
「は、初めまして、広野真薄です」
「早速で悪いんだが、真薄とデュエルしてくれないか?」
「ああ良いよ、こっちも大会に向けてデッキの調整をしたいからね」
「そ、それじゃあ…よろしくお願いします!」
「お手柔らかに、真薄君」
「「デュエルッ!」」
「僕のデュエルは少しガチ目だけど、それを越えて行け、真薄君!」