二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.47 )
- 日時: 2016/04/16 15:11
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
10・龍奈のターン
「私のターン…ドロー!」(龍奈手札2→3)
「このカードは…瓜生さん、一つ言っておくわ、このターンで、あなたは終わりってことを!」
「何だと!この鉄壁布陣を越えられるカードを引いたのか!?」
「私はレインボー・ドラゴンの効果発動!自分の墓地の宝玉獣を全て除外することで、フィールドのカードを全てデッキに戻すわ!」(龍奈手札3→2)(龍奈墓地8→3)
「な、何ィ〜!?」
レインボー・ドラゴンが七色の光を放つと、全てのフィールドのモンスターが全て戻された!
「お、俺の超レアドラゴン達が…!けど、お前のレインボー・ドラゴンもデッキに戻る!振り出しに戻っただけだ!」
「私は言ったわ、このターンで決着を着けるって…手札から速攻魔法『オーバー・ザ・レインボー』を発動!レインボー・ドラゴンの効果が発動されたターンに発動可能!デッキから任意の数だけ『宝玉獣』を特殊召喚するわ!」
「何だとォーッ!?」
「私はサファイア・ペガサスを1体、アンバー・マンモスを1体、トパーズ・タイガー1体、コバルト・イーグルを1体、アメジスト・キャットを1体を特殊召喚するわ!」
「ご、合計5体の宝玉獣…!この攻撃力を全て足すと…!」
「合計7700!このカードの総攻撃!レインボー・フラッシュ!」
宝玉獣の一斉攻撃が瓜生を襲う!大量除去されてしまった為、瓜生は攻撃を受けるしか無かった…。
「のわぁ〜っ!」(瓜生ライフ7200→0)
「…勝ったわ!やったー!これでレインボー・ドラゴンが私の物に!」
『オーバー・ザ・レインボー』
速攻魔法
(1):自分フィールドの、元々のカード名が「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」または
「究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン」となるモンスターが効果を発動したターンに発動できる。
デッキから「宝玉獣」モンスターを任意の数だけ特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
「凄いぜ龍奈!滅茶苦茶びっくりしたぜ〜!」
「凄いね…あの魔法カードで一気に逆転するなんて!さあ、約束通りレインボー・ドラゴンは龍奈ちゃんの物だぞ!」
「ち、チクショウ…覚えていろ〜っ!」
瓜生はデュエルに負けた為、逃げるように帰ってしまった。
「ふーっ…一時はどうなる事かと思ったぜ…」
「でも…これで2枚目のレインボー・ドラゴンが手に入ったわ…嬉しい」
「あ、そう言えばさっき、龍奈ちゃんレインボー・ドラゴンを思い出のカードって言ってたけど、それはどうして?」
「だって…これは龍矢が私にプレゼントしてくれた、思い出のカードだもの…」
時は数年前にさかのぼる。龍矢がデュエルを始めて二週間が経った頃であった。
「え?龍奈もデュエルしたいの?」
「うん、だって龍矢があんなに夢中になってカードを集めてたら、私もやりたくなっちゃったの」
「じゃあコレあげるよ、『宝玉獣』って言う、綺麗なモンスター達だぜ!」
「わぁ、綺麗…そして愛らしいわ…」
「パック買ってたら余分に当たっちゃって…でも、龍奈なら気に入るって思ったからね」
「ありがとう龍矢、私、コレ大事にするね」
「へへっ、そう言ってくれると嬉しいぜ…あっそうだ!明日宝玉獣の凄いカードが発売されるんだ!それを買って来てやるぜ!」
「えっ、別に良いよ…」
「良いんだよ!どうせ龍奈にあげるんだから!」
そして、龍矢は翌日にゲームショップへ行ってカードを買った…が!
「うわあーっ!カード返せコノヤロー!」
「へへーん!コイツは貰ってくぜ!」
途中で持っていたカードをひったくられた龍矢。
限定販売のカードとなれば、カードを強奪しようとする不届きな輩がいて当然である。
そして、何とか追いついた龍矢であったが、カードを巡って取っ組み合いとなってしまう。
「コノヤロー!カード返せコノヤロー!」
「しつこいぞお前!コイツ〜!」
お互いに殴り合い、蹴り合う二人。
そして、とうとう…。
「クッソー!もうこんなのいらねえ!帰る!」
龍矢からカードを盗んだ輩は、龍矢の意地に諦めてカードを龍矢に返し、逃げて行った。
「へへ…なんとか守れたな…」
龍矢はケンカをしてボロボロになってしまった。しかし、レインボー・ドラゴンのカードは無傷であった。
そして、家に帰ってきた龍矢はというと。
「どうしたの龍矢!?」
「へへへ…ちょーっとカードの事で取っ組み合いになっちゃってねぇ…けど、カードはこんな風に無傷だぜ!」
「龍矢…私の為にこんなになってまで…」
「この『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』を龍奈にプレゼントするぜ、俺と龍奈の、絆のカードさ」
「りゅ、龍矢…!」
これが、レインボー・ドラゴンと龍矢、龍奈の思い出だった。
そういう事を聞いた影沼店長は、なんだかほっこりした。
「そうだったのか…」
「だからさ、俺と龍奈は、このカードで繋がってるって事なのさ」
「うん、だからこのカードは…私の思い出なの、それで、思い出が詰まったこのカードで私は勝ちたい!」
「そうか…君の思い出、それで勝ちたいって思ってたんだね…」
「ああ!龍奈も俺も、お互いのお気に入りのデッキで勝ちたいんだ!だから、龍奈はこれで、レインボー・ドラゴンがもう1枚欲しかったんだよ!」
「そうか、君達も信念を持ってデュエルしてるのか…結構結構!それじゃあ大会に向けて頑張ってね!」
「うん!俺も龍奈も、自分のカードで強くなって、勝つぜ!龍奈、家帰ったら早速デュエルな!」
「うん!分かったわ!」
こうして龍奈と龍矢は自分の家に帰って行った。
そして、龍奈はある思いを抱いていた。
(このレインボー・ドラゴンは、私が地力で手に入れた2枚目…龍矢の1枚と私の1枚、二人の思いが詰まったレインボー・ドラゴンで、私勝つわ!)
第八話。終わり