二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.49 )
日時: 2016/04/23 16:15
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

翌日。学校が終わり、校門前で別れる遊太達。

「じゃ、今日もアリーナでな!」

「それじゃー!」

菊姫三人組、真薄、榊原兄妹と校門で別れて家に帰る遊太。

そして、何事も無く家に戻って来た遊太。すると、郵便受けに一通の紙切れが入っていた。

「何これ…手紙?」

その手紙を見てみると、文章が書かれていた。

『闇に消えたDは、一人の少年に望まれ再び光の中に現れる、君が私を望むなら、私も君とのデュエルを望もう…2丁目の廃工場で待っている Dより』

「…何これ」

キザな文章が書かれたその手紙は、昨日影沼店長が話したDからの手紙であった。

…いかにも怪しい手紙である、だが、店長から聞いた凄腕のデュエリストであるDと対決出来るかもしれないのである。

ウソならさっさとバトルアリーナに行けば良い。それだけのことだ。

自慢のデッキを持って、2丁目の廃工場へ向かって行った遊太。

そして、廃工場に辿り着いた遊太は、中に入っていく。

中に入った遊太を待ち受けていたのは…。

「来たな、六道遊太…」

「あ、あなたは…」

そこにいたのは全身黒ずくめ、黒いマントに身を包み、黒のつばの広い帽子を被った謎の男。更には顔の下半分は黒いマスクで覆っていて、非常に長い黒髪を持っていた。

「私の名はD、六道遊太、私を呼んだのは、お前か?」

「え…僕はただ店長とあなたの話をしていただけですが…」

「だがお前は、私とのデュエルを望んだ、今現在の、自分の位置を知りたがっている」

「え…それも確かに言ったけど…」

「今のお前は、霧の中を彷徨いデュエリストとしての自分を見失っている…全ては、あのアキラとかいう少年に負けて以降…自分のデュエルが、自分の立ち位置がわからなくなったのだろう…?」

「……」

「自分のデュエルがわからない今のお前は、たとえ爆勝ちしようとも納得出来ない…」

「……」

「なら私とデュエルをしろ、お前が望んだ私とのデュエルなら、デュエルを通じて知ることが出来るだろう…」

「デュエルを通じて!?」

「デュエリストとはそういうものだ…さあ、これを受け取れ!」

Dはマントの中から何かを取り出し、遊太に投げつける。遊太はそれを受け取って見ると。

「これ…デュエルディスク!?」

「今この場所にデュエル出来る設備は無い…ならこれでデュエルするしかあるまい」

「でもこれ…凄く高いんじゃないんですか?」

デュエルディスク。いつでもどこでもデュエルが出来る凄いマシンであり、ミナコ社の目玉商品である。

しかし、このディスクは生産費用が意外と高いらしく、売っている値段が高い。その為、子供達にはあまり手が届かないディスクとなっている…。

それを投げてよこした挙句、これを使ってデュエルしろというのは…。

「何を言っている?デュエルをするのに値段は関係ない、さあ、ディスクを腕に着けろ」

「あ、はい…」

そして互いに腕にディスクを着ける。

「ディスクの使い方は分かっているか?」

「え、えーと…デッキスロットにデッキを入れて、モンスターを出すにはこのディスクのモンスターゾーンに置く、そして魔法カードはこのスロットに入れることで発動出来る、普通に発動する時は表向きに入れて、セットする時は裏向きに入れる、そしてセットしたカードを発動するにはスロットのボタンを押す…そしてフィールド魔法は専用のゾーンに入れて、墓地はトラッシュに入れる…除外するカードはトラッシュではなく自分のポケットなどに入れる…だったよね?」

「そうだ、よくわかっているじゃないか…」

「それで、あなたのデッキは…」

「それは、お前が選べ」

Dは自身のマントを翻す。マントの下は黒スーツであり、そのスーツにはデッキケースが6つあった。

「このデッキは、『水』・『炎』・『風』・『地』・『光』・『闇』の6つの属性がある、各属性のトップと言えるデッキだ、お前は、この6つの中からどれを選ぶ…?」

「6つの属性デッキ…よし、僕は『水』のデッキを選ぶ!」

「『水』か…!よし、ではそろそろ始めようか…」

「Dさん」

「なんだ?」

「あなたは、本当は何の為に僕とデュエルを?」

「言っただろう、お前が望んだから私はお前の前に現れたと…」

「…本当に?」

「そして、お前と私がデュエルすることで、お前は何かを得ることが出来る…」

「……」

「さあ、始めるぞ!」


「「ルールはマスタールール3、ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!!」」