二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.65 )
- 日時: 2016/05/16 10:51
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
さっきの岩ノ井の行動に、真薄と影沼店長が反応する。
「うんうん、特訓の成果が現れているな、『古代の機械』に対しては、最善の一手だ」
「あの時しっかり教え込んで良かったですね」
真薄は昨日の特訓を思い出す。あれは、影沼店長が岩ノ井に言った忠告である。
「良いか岩ノ井君、菊姫の主力モンスターである『古代の機械』は、殆どがバトルフェイズの間魔法・罠カードを発動出来ない強力なモンスター群だ」
「じゃ、じゃあどうすれば良いッスか…」
「答えは一つ、バトルフェイズの前に攻撃させなければ良い」
「あくまで『古代の機械』が魔法・罠の発動を封じるのは、バトルフェイズ中のみ…なら、メインフェイズで発動出来る攻撃封じカードを使えば、行動を封じることが出来る、表示形式を変更するカードもそれの代わりとして使える」
「なるほど…!」
それを思い出した真薄は、遊太に言う。
「あれだけ頑張ったんです、かなり良い所まで行ってくれるはずです」
「うん、最初あれだけ酷いデュエルをしていたけど、かなり良くなってる、行けるかもね」
3・岩ノ井のターン
「俺のターン、ドローッス!」(岩ノ井手札2→3)
「このメインフェイズに『竜脚獣ブラキオン』を反転召喚!反転召喚したブラキオンの効果で、『古代の機械巨人』を裏守備表示に変更する!」
ブラキオンがドン!と地面を揺らすと、『古代の機械巨人』はひっくり返って裏守備表示になる。
「まだまだッスよ!魔法カード『テールスイング』を発動!このカードは、自分フィールドのレベル5以上の恐竜族モンスターを対象に発動し、裏表示、もしくは選択した恐竜族のレベル以下モンスターを2体まで選び、それを手札に戻すことが出来るッス!」(岩ノ井手札3→2)(岩ノ井墓地2→3)
「ふぅん…!?」
「『テールスイング』で、裏守備表示の『古代の機械巨人』をアネゴの手札に戻すッス!」
ブラキオンが恐竜族自慢の尻尾を大きく振るうと、『古代の機械巨人』は吹っ飛ばされて菊姫の手札に戻った。
「ふむふむ…結構やるようになったじゃあないか」(菊姫手札1→2)
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『テールスイング』
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する
レベル5以上の恐竜族モンスター1体を選択して発動する。
相手フィールド上に存在する裏側表示モンスター
または選択した恐竜族モンスターのレベル未満のモンスターを
合計2体まで選択し、持ち主の手札に戻す。
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これを見て影沼店長と遊太が話す。
「店長、あのコンボは僕が教えたものですよ」
「ああ、ブラキオンの効果で全て裏守備にしたことで、レベルを気にせずあのカードを使える…よく考えたねえ」
岩ノ井は更に攻め立てる。
「俺は更に『超古代恐獣』を『大進化薬』の効果で召喚ッス!」(岩ノ井手札2→1)
恐竜というよりドラゴンに近い見た目の恐竜が召喚される、攻撃力は2700だ!
「行くッスよアネゴ!『超古代恐獣』で、プレイヤーにダイレクトアタック!」
『超古代恐獣』は口にエネルギーを溜め…それを勢い良くレーザー光線として発射した!
しかし、菊姫はというと。
「フン!対策は出来ても、根本的な戦術は変わってないみたいだね!罠発動!『神風のバリア −エア・フォース−』!」
「し、『神風のバリア −エア・フォース−』!?」
『超古代恐獣』のレーザーが、豪風のバリアによって防がれると、岩ノ井のフィールドに強力な風が吹く!その風が『超古代恐獣』と『竜脚獣ブラキオン』を巻き上げ、手札に吹っ飛ばしてしまった!
「『神風のバリア −エア・フォース−』は、相手の攻撃宣言時に発動可能!攻撃を無効にし、相手の攻撃表示モンスターを全て相手の手札に戻す!」(菊姫墓地2→3)
「や、やられたッス…!」(岩ノ井手札1→3)
「けど…カードを1枚伏せて、ターンエンドッス!」(岩ノ井手札3→2)
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『超古代恐獣』
レベル8
地属性
恐竜族 効果モンスター
攻撃力・2700 守備力・1400
このカードは恐竜族モンスター1体をリリースして
表側攻撃表示でアドバンス召喚する事ができる。
自分の墓地に存在する恐竜族モンスターが特殊召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。
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『神風のバリア −エア・フォース−』
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主の手札に戻す。
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岩ノ井
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『大進化薬』
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚
4・菊姫のターン
「アタシのターン、ドロー!」(菊姫手札2→3)
(『古代の機械城』に、アドバンス召喚に必要なカウンターはもう乗っている、リリースしたら攻撃力アップは見込めないが…別に、これでも召喚補助には十分だしな)
「『古代の機械城』をリリースして、さっき手札に戻された『古代の機械巨人』を召喚するぜ!」(菊姫手札3→2)(菊姫墓地3→4)
「さっき機械城を破壊していれば、こんなにはならなかったはずだけど?まだまだ甘い所があるな岩ノ井!」
「ううっ…」
「更にアタシは、手札からフィールド魔法『歯車街』を発動!」(菊姫手札2→1)
デスクにフィールドが展開される。そのフィールドは、歯車で動く建物が大量に建っている街。まさに歯車街であった。
そして、そのカードが発動されたことに、危機感を感じる鏡山と岩ノ井。
「そのカードを…出すッスか!?」
「アネゴ、やっぱり本気だ!」
「ああ、本気も本気、マジだ!徹底的に叩き潰してやる…」
『歯車街』を知らない龍矢は、龍奈に質問する。
「なー龍奈、あのフィールド魔法一体何なんだ?」
「いわば『古代の機械』専用のフィールド魔法ね、このカードがある時、『古代の機械』のアドバンス召喚に必要なリリースを一体減らす事が出来るのよ」
「へえ、確かに『古代の機械巨人』とかは特殊召喚出来ないから、展開の補助をしてくれるな」
そういう所に感心する龍矢だったが、龍奈は別の効果を危惧していた。
(それだけじゃないわ、あのフィールド魔法には、もっと恐ろしい効果があった筈よ…)
これには遊太も岩ノ井が負けることを危惧する。
「店長、あのフィールド魔法は…」
「ああ、これはヤバいぞ…!」
「岩ノ井君も除去は入れてたけど…アレが出ている間は下手な除去は使えない…!」
遊太達は危惧している様子を見せているが、菊姫はそんな彼らを無視してデュエルを続ける。
「『古代の機械巨人』は、バトルフェイズの間相手は魔法・罠カードを発動出来ない!『古代の機械巨人』で攻撃をする!」
岩ノ井の場にはモンスターがおらず、伏せカードのみ。そこをついて攻撃をしようとするが。
「ま、待ったッス!攻撃の前に、罠カードを発動するッス!」
「何…?」
「罠カード『破壊輪』!このカードは相手モンスターを一体を対象とするフリーチェーンカード、対象にした表側表示モンスターを破壊して、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを俺が受けるッス、そしてその後、受けたダメージ分のダメージを、相手に与えるッス!」
「チッ、あくまでギアゴーレムが発動制限をかけるのはバトルフェイズの間、その前に発動されちゃあ…」
「良しッス!行け!『破壊輪』!」
手榴弾が大量につけられたリングが『古代の機械巨人』の体に巻き付く。そして、『古代の機械巨人』を爆破する。
「これで、俺は3000ダメージを受けるッスけど、アネゴはモンスターを失って更にダメージを受けるッス!」(岩ノ井ライフ8000→5000)(岩ノ井墓地3→4)
「まあ、受けといてやる…!」(菊姫墓地4→5)(菊姫ライフ8000→5000)
(岩ノ井の奴、かなりメタ張りやがったな?『威嚇する咆哮』といい『破壊輪』といい…殆ど攻撃を介しないカードで攻めて来るな…)
「よし、アタシはカードを一枚伏せてターンエンド!」(菊姫手札1→0)
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『破壊輪』
通常罠(制限カード)
「破壊輪」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、
自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
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菊姫
ライフポイント5000
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『歯車街』(フィールド魔法)
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚