二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.70 )
日時: 2016/05/22 18:35
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

ここからジュニアユース大会編が始まります!かなりキツイとは思いますが、頑張ります。


第十三話「いざ、選考会」


謎の夢を見た遊太。普通あんな夢を見たら疑問に思うのだが、そんなことお構いなしに、ゲームショップ影沼へと行く。

ゲームショップ影沼にて、皆で待ち合わせをしている。一緒に、ミナコ社が主催する、デュエルモンスターズのジュニアユース選手権の選考会へと行く為だ!

ゲームショップ影沼にの前に辿り着いた遊太。店はまだ開いていないが、皆が集まっていた。

一条寺菊姫、岩ノ井翔太、鏡山大地、広野真薄、榊原龍矢、榊原龍奈。いつもの友達が待っていた。

「遅いぞ遊太!アタシらは集合時間30分前に集合してたって言うのに、お前ときたら…」

「でもアネゴ、アネゴも俺らも緊張して寝れなかっただけッスから…」

「うるさい岩ノ井!そうだよ!そうだからだよ!」

「まあまあ、岩ノ井もアネゴもそれくらいにして、さっさと行きましょうよ」

「ぼ、僕も…早くこのHEROデッキの強さを大会で示してみたいです…!だから、早く行きたいです」

「真薄の言う通りだぜ!早く行かねーと、締め切られるぜ?ああ、早く俺のディフォーマーで大会を蹂躙したい!」

「今回ばかりは龍矢や真薄君の言う通りよ、早く行きましょ?」

皆が皆、ワイワイとはしゃぐ。それだけ大会が楽しみなのである。

そしてようやく、遊太が口を開く。

「じゃあ皆揃ったし、そろそろ行こうよ!早く行って、選考会への出場申請をしよう!」

「遊太の言う通りだ!早く行かないと…それこそ選考会にすら出場出来ないかもしれないんだぞ!」

「ええ行きましょう、今日は大会に出場するための選考会に来たはずですよね!」

「ああ!今日の選考会で選ばれて、絶対に大会に出場出来るようになって、その後優勝して全国大会出場だー!」

「おいおい遊太…優勝出来るのは一人だけだぜ?皆で大会へ出るんだから、その辺は…」

「菊姫さん、一応優勝出来なくても全国大会に出場出来る要素はありますけど…」

「何!?優勝者しか全国には行けないんじゃないのか!?」

「菊姫さん、ちゃんと要項は読みましょうよ…」

「…真薄にそう言われるとは…ともかく!さっさと選考会へ行って、そして出場権を手に入れて、予選への出場権をゲットしに行くぞ!」

「おおー!」

こうして、遊太達はジュニアユース選手権への出場者を決める選考会へと向かって行った。


遊太達は、選考会が行われている東京ミナコワールドへと来た。

ミナコワールドとは、ミナコ社が全国各地に建てた遊園地であり、他の遊園地より割と安い料金で遊べる所である。

そして、勿論デュエルスペースも確保しており、その辺りのゲームショップとは比べ物にならないほど大量に置かれたデュエルデスクが設置されている。

その上、かなりの技術を要するデュエルリングも設置してあり、デュエリストにとってはかなりの設備を誇っているらしい。

全国各地に点在しているその遊園地にて、選考会は行われていた。デュエルデスクが大量に設置してあるため、大量のデュエリストを裁くのには丁度良いのだろう。

選考会に参加するデュエリストは、受付にデッキを見せれば選考会参加者として認められ、入場料を免除される。無論、入って出来る事は選考会でのデュエルだけで、遊園地では遊べないが。

電車やバスを乗り継ぎ、東京ミナコワールドへとやって来た遊太達。

「さて…デュエルに行くぜー!」

「おおー!」

ミナコワールドに入場し、デュエルスペースへと来た遊太達。そこには、沢山のデュエリストがいた。

数多くのデュエリストが、黒服の奴らとデュエルをしていた。

「早速やってるよ!デュエリストがあんなにデュエルしてる!」

「凄いですね、まだ午前10時だって言うのにこんなにもデュエリストが…」

「ジュニアユースに出場するために、関東のあちらこちらからデュエリストが集まってるからな」

「えっ、関東のあちらこちらから!?」

「そうだぜ遊太、東京だけからじゃなく、群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・山梨に神奈川と、関東地区のデュエリストが一堂に集まってる…小中学生だけだけどな」

「そうなんですよ、要項によれば、全国8ブロックに分かれて選考会を行っているそうで、全国各地のミナコワールドで選考会を行っているそうです」

真薄の言う通り、要項には以下の事が書かれてある。

このジュニアユース選手権の予選は、8ブロックに分かれて行われます。

その8つのブロックは、北海道ブロック、東北ブロック、関東ブロック、中部ブロック、近畿ブロック、中国ブロック、四国ブロック、九州・沖縄ブロックに分かれております。

そして、そのブロック予選の出場者を決める選考会は、ブロック内にあるミナコワールドにて行われます。

選考会では、試験官とのデュエルで好成績を収めたデュエリストが予選に参加出来ます。

「といった感じなんです」

「好成績か…ただ勝ってもダメなようだな」

「いかに良いデュエルをするか…それが問題になりそうですね」

「しかし…アレを見ろ真薄、あれじゃあ良いデュエルをするのも難しそうだぞ」

「え?」

真薄と菊姫は、デュエルが行われているデュエルデスクを見る。デュエルが行われているが…。

「『スピアドラゴン』で、ダイレクトアタック!」

「ぐあああ!」(?ライフ1800→0)

「勝負はついた、エントリーナンバー1489番・良太君、君は失格だ」

「く、くそ!俺はジュニアユース選手権に出場すら出来ないのか…!」

どうやら試験官にコテンパンに負かされたらしく、ライフポイントはダメージを受ける前でも5000以上も離れていた。

「関東地区のデュエリストの力量を測るだけあって、試験官の使うデッキも相当強いようだな」

「関東地区からやるということは、地区予選を飛ばしているのと同意義ですからね、簡単には選考会を通過させないという意志が滲みでていますね」

「ま、アタシらも選考会通過して、予選に参加しようぜ」

「ハイッ、アネゴ!」

「その為にもまず…エントリーを済ませるぞ!」

「あ!忘れてた!」

「まずエントリーしなくちゃ始められないッスよね…」

エントリーを忘れていた7人は、早速選考会へのエントリーを受けるのであった。受付へとまっすぐ向かう遊太達。

「君達も、ミナコ社が主催するジュニアユース選手権への選考会へ来たのかしら?」

「はい、選考会へ参加するためにエントリーをしたいのですが、まだ枠は開いてますか?この7人なんですが」

受付嬢と会話する菊姫。大会へ出るのは慣れているらしく、こういうのは菊姫の役目のようだ。

「はい、開いてますよ、後1500人程」

「1500人!?そんなにも空きが!?」

「うふふ、ひょっとしてお嬢ちゃん達は街中の小さな大会しか出た事無かった?全国規模の大会となると、こんなの当たり前よ、7人で良いわよね?ここに一人ずつ名前書いてくれる?」

「はい、わかりました、おいお前ら、ここに名前書けってさ」

「うん」

一人ずつ受付シートに名前を書いた遊太達。これで受付は完了だ。

「名前書いたわね?それじゃあ、今からエントリーナンバーを渡すわね」

受付嬢より、一人ずつ番号が書かれた用紙を貰う遊太達。

「それがお嬢ちゃん達の番号になるわ、登録された番号はこちらから本部に連絡が行くから、後は番号が呼ばれるまで待っててね」

「はい、わかりました」

「本部の皆さーん!選考会に7人参加しました!番号をそれぞれこちらから連絡しまーす!」

受付の人からエントリーナンバーを貰った遊太達は、それぞれベンチに座って名前が呼ばれるのを待つ事にした。