二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.72 )
- 日時: 2016/05/22 18:38
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
一方、遊太達はというと。
「『暗黒トリケラトプス』で、伏せ守備モンスターを攻撃!」
「ぬおおお!ご、合格だ、君は予選への出場資格を取得した」(試験官ライフ1900→0)
「やったー!か、勝ったッスよアネゴ〜!」
「ふぅ、なんとか勝ったか…ヒヤヒヤさせんじゃねえよ岩ノ井!」
「え、でも勝ちましたよアネゴ…」
「ライフが700とギリギリだったぞ!相手の伏せカードが無かったから良かったものの…下手したらお前負けてたぞ!」
「え、えらいすんませんアネゴ…アネゴは殆どダメージ受けないで勝ってたッスものね」
「鏡山だってライフを4700も残して勝ってたぞ」
「そうだぜ、俺だってライフ5000残しだって言うのに、岩ノ井お前…」
「な、龍矢だって好成績を残しているんだから、予選ではヘマするなよ」
「わ、わかったッス…」
「にしても、龍矢があそこまでやるとはな」
「菊姫さん、龍矢は殆ど力押しだったけど、時々変な罠とか魔法使うから、試験官が戸惑ってたわよ」
「龍奈がそういうデュエルって…何使ったんだよ龍矢?」
「別に…変な罠って言っても普通の罠とか魔法とか使っただけだよ?」
「変な魔法と罠つかってたでしょ、というか、あんなピンポイントな罠と魔法を使うのが驚くわよ、何よ『イクイップ・シュート』に『ドロー・マッスル』って、あんなの滅多に使わないわよ」
「良いじゃん別に、驚きあるカード使うのも良いと思うよ?」
「…まあ、勝てたし良いわよね」
「やれやれ…」
「そういや、龍奈はどうなんだ?勝ったのか?」
「なんとか勝てました、新しく入れた『ダイヤウルフ』や『リヴァイエール』が役に立ちました!」
「ほう…そんなエクシーズモンスターを使うとは、かなりやり手だな龍奈」
「この間龍矢と一緒に買ったモンスターが役に立ったの」
「ほう、戦力を補給するのは良いことだと思うな」
そんな風に会話をしていると、菊姫はあることに気づく。
「そーいや…真薄、お前大会にエントリーしてからずっとデッキとにらめっこしてるが大丈夫か?緊張してるのか?」
「い、いや…そんなこと無いですよ…」
「いや、緊張してるだろお前、手が震えてるぜ?」
「うう…緊張しちゃいけないとはわかっていますが、どうにも…」
緊張しっぱなしの真薄に、遊太はこう言う。
「別に良いじゃん、緊張してても」
「え?」
「緊張するって事は悪い事じゃないさ、現に僕も平静を装ってるけど、内心心臓バクバクだからね」
「そうは見えませんけど…」
「まあ、いつも通りに行こう!って考えれば問題無いと思うよ?」
「そんなものでしょうか…」
「そんなものさ、いつも通りにやれれば問題無いさ!」
遊太のその笑顔を見て、真薄は顔が綻ぶ。
「…遊太君がそんな風に言ってくれるなら、何とかなりそうな気がします!」
「だよね?」
「はいっ!」
すると、アナウンスが響く。
「エントリーナンバー3352番、広野真薄君、2番デュエルデスクに来てください、予選への選考を行います」
「おっ、やっと真薄が呼ばれたぜ!」
「僕はその後だから、頑張ってやってきなよ!」
「は、はいっ!頑張って来ます!」
真薄は既に、緊張が吹っ切れていた。何故なら、遊太の励ましによって緊張が吹っ飛んだからであった。
第十三話。終わり。