二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.78 )
日時: 2016/05/26 11:11
名前: ロード (ID: rHtcSzQu)

まさかのロベルトの敗北に、一瞬静まり返る会場。

そして、会場が大きく沸き立つ!

「な、なんて奴だああ!」

「あのロベルトさんに…逆転勝利だとおおお!?」

「完全に、ペンデュラムの特性を見抜いての勝利だったぞ!」

「あの人がアイツを選んだのには、これを見抜いていたのかァァ!?」

「凄いぞ!六道遊太ー!」

会場全てから、遊太を褒め称える声が聞こえる。

デュエルリングを降りても、その声は会場を包み込んでいる。

「ふわあ…す、凄い…!」

「遊太君おめでとう、君は晴れてジュニアユースへの出場資格を得た」

「あ、ありがとうございます!」

「そして君は、僕に勝利したという実績から、ジュニアユース予選で第1シードの資格を得た!」

「えっ!?シード!?」

「やっぱり君は僕が見込んだ子供だ、『ロードナイト』達を、あそこまで上手く使いこなすなんてね…」

「あ、はい…」

「それに、君は他の子とは違う何かを持っている」

「え?」

「さあ、君は出場資格を得たから、もうここに長居する必要は無い、お友達も駆けつけてくれたみたいだしね」

「あ、皆…」

ロベルトの言う通り、ロベルトと一緒にいる遊太の所に菊姫達がやって来た。

「凄いぜお前!まさかあのロベルトさんに勝つなんてよ!」

「デザイナーとしても、デュエリストとしても高名なロベルトさん勝つのは凄すぎッスよ!」

「俺も、今のお前は凄くカッコいいと思うぜ!」

「素晴らしいです!」

「今大会のダークホースだな!」

「頑張ってね!」

菊姫・岩ノ井・鏡山・真薄・龍矢・龍奈の六人にもみくちゃにされる遊太。

「じゃあ、ジュニアユース頑張ってね、遊太君!」

そう言ってロベルト・フランシスは去って行った。

遊太は、ロベルトの言っていたことが気になっていたものの、すぐに掻き消えた。

何故なら、皆一緒に大会へ出場出来ることと、ロベルトに褒められたことで嬉しさがいっぱいになっていたからだ。

(今回も変な声が聞こえたり、ロベルトさんといきなりデュエルすることになったりしたけど…まあ良いか!大会に出場出来るようになったし!)

「皆!ジュニアユース選手権頑張ろう!」

「おおーっ!」

そう言って、皆と一緒に帰って行った遊太達。

…一方、アキラはというと。

「…アイツ、ロベルトさんと直々にデュエルして、勝っただと…?」

「その上、ペンデュラムを完璧に見越していた…!」

「アイツは俺が負かした筈なのに…なんでアイツがロベルトさんに勝てるんだ!?」

いかんともしがたい感情がアキラの中に出てくる。

そして、アキラは決意する。

「…なんか、アイツをデュエルで完璧に負かしたくなったぜ、やるしか…ねえな!」

アキラにそんな感情が生まれ、この選考会は幕を閉じた。

そして、ロベルトはというと…。

「やっぱり、六道遊太君は彼らの声を聞くことが出来るようだ…彼らが言う通り、遊太君に『ロードナイト』を渡して正解だったよ…」

第十四話。終わり。