二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.81 )
日時: 2016/05/30 12:24
名前: ロード (ID: rHtcSzQu)

ここからジュニアユース選手権編が始まります!

色んなデッキを登場させますので、頑張ります!

第十五話「ジュニアユース開幕!」


波乱に満ちた選考会を終え、五日が経った。

何とか全員選考会を通過した遊太・菊姫・岩ノ井・鏡山・真薄・龍矢・龍奈の七人は、大会への出場権を得ていた。

遊太達は大会会場に向かう為に電車に乗っていた。

お互いに話もせず、黙り込んでデッキを確認している。

電車が目的地を告げる。

「え〜、まもなく東京ミナコワールド前〜、ミナコワールド前〜」

すると、遊太達は一斉にデッキを懐に仕舞う。

そして、電車が止まってドアが開くと、遊太達は言う。

「よし…行こう!」

「うん(ああ)『おう』!」

遊太達は一斉に席から立ち上がり、電車のドアから一斉に出て行った。

駅から出た遊太達。この東京ミナコワールドへと来たのには、大会への参加のためであった。

勿論、ミナコ社が主催する、デュエルモンスターズのジュニアユース選手権へと参加するためであった。

「来たな、お前達」

「はい、俺達がこの大会で大暴れするって決めた大会ッス」

「この大会に出場しているデュエリストは関東地区の勇猛なデュエリストばかり…そう簡単には勝ち上がれそうにないですね」

「でも、そのデュエリストの中に、僕らが入ってるってことですよね?」

「だよな!俺達もその強い中に入ってるんだから、絶対勝とうぜ!」

「うん、皆あの選考会を勝ち上がって来たから、一筋縄じゃいかないとは思うけど、頑張ろうね!」

「じゃあ、行こうか!」

こうして、ミナコワールドのデュエルスペースへと入って行った遊太達。

既にミナコワールドのデュエルスペースには、ジュニアユース選手権参加者がいる。総勢80名だ。

しばらく待っていると、ステージ上に黒服の人が現れ、マイクを持って発言する。

「皆さんようこそ!ミナコ社主催、デュエルモンスターズジュニアユース選手権、関東予選の開催を宣言いたします!」

「うおおおおおっ!」

会場が異常な盛り上がりを見せる!この会場に集まったデュエリストは、余程楽しみにしていたようだ。

「まず大会の説明を行います!選考会を勝ち抜き、選ばれた80名のデュエリストは、これからAとB、2つのグループに分かれてもらいます」

「Aと呼ばれた人はこの会場に残っていただき、Bと呼ばれた人はデュエルスペース2に移動してください」

参加者の点呼が始まる。遊太達七人は、誰がAとBに分かれると考えていたが…。

「んで、なんでアタシら全員がAグループに入ったんだ?」

「凄い偶然だよね、まさか僕ら全員Aグループでデュエルすることになるなんて」

「んまあ、凄い偶然だよな」

なんと、遊太達七人はAグループに配置されてしまった。これには思わず遊太や菊姫も苦笑い。

「でもアネゴ、あの八神アキラもAグループッスよ?大丈夫なんスか?」

「えっ!?アキラ君もAグループなの!?」

岩ノ井にそう言ったのを聞いた遊太は、すかさず辺りを見回す。

すると、緑のキャップと青色のTシャツが見えた。間違いない、アレはアキラだと遊太は確信した。

「アキラ君…」

「見つけたのか遊太」

「うん、菊姫、アキラ君もいたよ」

「勝ちたいのか遊太」

「うん、勝ちたい…勝って、アキラ君に知ってもらいたいんだ、デュエルの楽しさを」

「遊太…」

そんな話をしていると、黒服の人が言う。

「そして、今からAブロックのトーナメント表を公開致します!参加者は全員、モニターに注目してください!」

その言葉で、参加者は全員モニターをじっと見る。

「まず、40名の中から選ばれた、8名のシード選手を公開致します!」

その言葉におお〜!と盛り上がる参加者一堂。何故なら、シード選手はこのグループの最重要選手だからだ。

現れたトーナメント表に、シード選手の名前が次々と表示される。


第1シード 六道遊太

第2シード 八神アキラ

第3シード 一条寺菊姫

第4シード 才羽亮

第5シード 江崎絶斗

第6シード 天羽天子

第7シード 氷川優斗

第8シード 星野星也


このメンツを見て、参加者達はどよめく。

「おお〜!東京の大会を総なめにした、八神アキラが第2シードか!」

「第7シードの氷川は、茨城の大会で毎回上位に入ってる奴って話だぞ!」

「第5シードの江崎は千葉の大会で毎回優勝候補だって聞くし!」

「第4シードの才羽(サイバ)はその圧倒的な火力で神奈川を征した奴だ!」

「ちょっと待った!第8シードの星野も、群馬の大会では凄い成績だったようだぞ!」

「それに、第6シードの天羽(アマハ)は女の子でありながら、埼玉大会で出場すれば優勝か準優勝かっていうデュエル女子!」

「それに今大会一番の目玉は、選考会であのロベルトさんを倒したって言う、第1シードの六道遊太だ!」

「アイツ、まだ使用者の少ない『ロードナイト』の使い手らしいな…」

「各地の大会での成績は無いって聞くし、謎のデュエリストだな…」

「えーっと…第3シードの一条寺って…誰?」

「東京の方でそこそこ上位に入ってる女だって聞くけど…誰?」

「知らないなあ」

これを聞いた遊太達はというと。

「なんか凄い期待が僕にのしかかってるような気がする…」

「へへっ、凄い期待だなあ遊太!」

「流石、第1シードともなると期待が大きいわね!」

「ハハッ、龍矢と龍奈の言う通り、第1シードって辛いな…」

(ロベルトさんの言ってた事って、間違いじゃなかったな…)

「ぐむむ…なんでシードに入ってるアタシが蚊帳の外なんだよ?」

「そ、それは…他のメンツが余りにも濃いだけで、アネゴの影が薄いだけでは…」

「ああン!?鏡山!それは一体どういうことだ!」

「でも、シードってことは、菊姫さんの実力が認められたって証拠ですよね?」

「と、当然だ!アタシの実力があれば当然だ!」

そうして、全員のざわめきが落ち着いた後、黒服は続ける。

「えー、シードを紹介したため、今度は参加者32名の抽選を行います、呼ばれた方は、ステージに上がってくじを引いてください、引いたくじに書かれた番号があなたの番号です、その番号に乗っ取って、組み合わせを決めます」

「頑張れよ、皆」

「よーし!頑張るぜ!」

「くじでどうやって頑張るって言うのよ龍矢…」

「俺達も」

「出来るだけ良い所を取れるように頑張ろう!」

「僕も…」

岩ノ井・鏡山・真薄・龍矢・龍奈の5人は壇上に上がり、くじを引く。

くじを引いて、得られた番号から得られた組み合わせはというと…。

「やったぜ12番!2回戦からの出場だぜ!対戦相手は東か!」

「私は10番、龍矢と同じく2回戦からの出場ね、対戦相手は…花咲林君ね」

「俺は15番…順調に勝てばアキラと当たるな…相手は志垣浩太か」

「僕は29番…1回戦からの出場だ、そして対戦相手は…星衛君かぁ…そして、勝てば第4シードの才羽君と当たる…!」

「お、俺は31番で、1回戦は志島六輔か…勝てる自信はあるけど、勝った時次当たる奴がまさかのアキラだなんて…!」

「岩ノ井…頑張れよ、勝てないかもしれないが…せめて、ライフをギリギリまで追い詰めてみせろ」

「はい、頑張りますッス!なんとかやってみせるッス!」

「俺も…頑張ってみます!岩ノ井だけじゃなく、次に対戦するの俺も頑張ります」

「よーし!鏡山もやる気になったみたいだし、大会への準備は万端みたいだな!」

「うん!皆でこのジュニアユース選手権に、旋風を巻き起こそう!」

「おおーっ!」

遊太達が決意を固めた瞬間、黒服の人が宣言する!

「それでは参加者の皆さん!ミナコ社主催、デュエルモンスターズのジュニアユース選手権関東地区予選Aブロックの試合を始めます!」

「おおーっ!」

「それではまず1回戦第1試合!木島亀也選手と井原陽太郎選手の試合!両者デュエルリングへと上がってください!」

「は、はい!」

「第1試合!デュエル、スタート!」

白熱したデュエルが始まる!

遊太達の、思いをかけたデュエル!

ジュニアユース選手権関東地区予選、スタート!