二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.88 )
- 日時: 2016/06/06 12:09
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
十七話「浸食!グレイドルの罠」
真薄が見事1回戦を突破したことで、盛り上がる遊太達。
そして、1回戦も大分消化していく…1回戦だと言うのに、熱戦が繰り広げられていた。
一方、1回戦の第8試合を控えている岩ノ井はというと…。
「デッキは万全!いつもの俺の、ダイナソーパワーデッキがあるッス!」
「岩ノ井、お前随分気合入ってるじゃねえか、真薄が勝利したものだから、それに乗せられたのか?」
「俺だって、遅れを取る訳にはいかないッスからね!それに、これに勝てば…あのアキラと戦えるッスからね…」
「ともかくあのアキラと戦うには…目の前の敵を倒さなきゃいけない、それをわかってるな?」
「は、はいッス!」
岩ノ井のその言葉に、心配はいらないと感じた菊姫。そして、1回戦第7試合を見る菊姫。
1回戦第7試合は、瓜生健二と石川五郎のデュエルである。
その瓜生という奴を見て、龍矢の隣で見ている龍奈は思い出した。
「龍矢…あの瓜生って人…以前私と戦った人じゃない?」
「あっ、本当だ!アイツ、生意気にこの大会に出てたのかよー!」
「何だ龍矢に龍奈、アイツと知り合いか?」
「知り合いじゃねえ!アイツはコレクターとは名ばかり、最低野郎だ!」
「へ?」
「あの人は、私からレインボー・ドラゴンを奪おうとした最低な人です!」
「ああ、そうなのか…」
「私はその時何とか勝てたけど…まさかこの大会に出場出来る実力者だったなんて…」
「ほれ見ろよ、デュエルはアイツの優勢だぜ」
そう言って菊姫はデュエルリングを指差す。
ライフポイントは瓜生が4700、石川が3400と、瓜生が若干有利な状況であった。
石川のフィールドには攻撃表示の『お注射天使リリー』と『踊る妖精』の2体、伏せカードが1枚。瓜生のフィールドには『ダークストーム・ドラゴン』と、伏せカードが2枚あった。
「俺のターン!ドロー!」(瓜生手札1→2)
「俺は場より、罠カード『バーストブレス』を発動!ドラゴン族1体をリリースして、そのリリースしたモンスターの攻撃力を以下の守備力のモンスターを全て破壊する!」
「『ダークストーム・ドラゴン』は攻撃力2700、よってフィールドのモンスターは全て破壊される!」
黒き竜がいきなりブレスを吐くと、フィールドのモンスターは全て破壊されてしまった!そして、自分を巻き込んでしまった。
「そして、手札から魔法カード『サイクロン』を発動!お前の伏せカードを破壊する!」(瓜生手札2→1)
「くっ…けど、お前の場にはモンスターがいないぞ!」
「こうすれば問題無いだろ、手札から『死者蘇生』を発動!墓地の『ダークストーム・ドラゴン』を蘇生する!」(瓜生手札1→0)
「そのまま攻撃しようにも、それだと俺のライフは削り切れないぜ!」
「慌てるんじゃねえぜ!場より速攻魔法『突進』を発動!フィールドの表側表示モンスターの攻撃力を700上げる!」
「『ダークストーム・ドラゴン』の攻撃力は2700、それに700をプラスすることで、丁度3400…!」
「『ダークストーム・ドラゴン』で、ダイレクトアタック!」
「うわあああ!」
「やっりー!1回戦突破だぜ!」
瓜生がまさかの1回戦突破に、驚く龍矢と龍奈。菊姫はいたって冷静である。
「あれま、勝っちゃったよアイツ」
「…実はかなりのやり手だったんだな、アイツ…」
「うん、あの時勝てたのは、もしかしたら運が良かったからかも…」
「別に、あの時勝ったのはお前の実力だ、運じゃない」
「…そうなんですか?」
「ああ、アタシが保障する」
「ありがとうございます、菊姫さん」
菊姫に慰められる龍奈、そして、その話を聞いていた岩ノ井も。
「じゃあ、俺も皆と一緒に、勝ち進むッス!」
「おう!頑張れ岩ノ井!」
「頑張れよ!試合はもうすぐだから…張り切っていけよ!」
「ハイッス!」
その時、アナウンスが鳴った。
「準備が完了いたしました、1回戦第8試合、岩ノ井翔太対志島六輔のデュエルを始めたいと思います!岩ノ井君、志島君、デュエルリングまで来てください!」
この言葉に、岩ノ井は立ち上がる!
「よし!とうとう俺の出番が来たッスよ!」
「頑張れよ!岩ノ井!」
「はいっ!行ってくるッス!」
「絶対勝って、アキラと戦うんだぜ!」
「おうッス!」
そして岩ノ井は、堂々とデュエルリングへと向かって行った。
デュエルリングにつくと、キャップを被った男の子が待っていた。
「岩ノ井翔太君ですね?志島六輔君もようやく来てくれたようですので、お互いにデッキをシャッフルしてください!」
そう言われて、岩ノ井は志島にデッキを渡す。志島も岩ノ井にデッキを渡す。
お互いによくシャッフルしている最中に、審判がルールを説明する。
「ルールはマスタールール3、お互いのライフポイントは8000、良いですね?」
「はい」
「それでは、シャッフルが終わり次第、デッキを持ち主に返して、先攻後攻を決めるじゃんけんをしてください」
「分かったッス、はいッス」
「うん、じゃあこれ」
「「それじゃあ…じゃん・けん・ポンっ!」」
岩ノ井がチョキ、志島がパーであった。岩ノ井の勝ちである。
「岩ノ井選手の勝ちですね、では、先攻後攻を選んでください」
「後攻を選ぶッス」
「では、志島選手先攻、岩ノ井選手後攻でよろしいですね?」
「「はい」」
「では、双方デュエルリングに上がってください」
そう言われて上がろうとする岩ノ井、すると、志島が妙なことを言う。
「君、バトルは好きかな?」
「ええ、好きッスよ?」
「でも、僕のデッキと戦う以上、バトルが嫌いになってしまうかもしれないからね…」
「???」
そう言い残して志島はリングに上がって行った。
「何だったッスか?アイツ…」
岩ノ井もリングへ上がって行った。
「双方、用意は出来ましたね!それでは、デッキをセットしてください!」
「「セットしました!」」
「セットしましたね!それでは…」
「「ルールはマスタールール3、ライフポイントは8000!デュエル開始ィィィ!」」
デュエルがはじまり、臨戦態勢に入る岩ノ井と志島!
「頑張れ岩ノ井!アタシの取り巻きなら、勝ちやがれ!」
「頑張れー!」
(言われなくても分かってるッス、このデュエル…勝って見せるッス!)