二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.99 )
- 日時: 2016/07/02 20:49
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
折角のランク7だと言うのに、攻撃力守備力共に貧弱。外野席の菊姫達はというと。
「ランク7だって言うのに…あの攻撃力、絶対何かあるだろ…」
「ええアネゴ、ラッキー・ストライプは、よっぽどの幸運を持ってないと使いこなせないカードなんです」
「知ってるのか、鏡山」
「ええ、その特殊すぎる効果は普通の人には扱いこなせないのです」
そしてデュエルリング。
「ラッキー・ストライプは、エクシーズ素材を1つ取り除き、サイコロを2回振る、大きい目が出たらその出た目×700ポイントの攻撃力を相手エンドフェイズまで上げる、まさにギャンブルカード」
「最大で、4200の攻撃力になるってことか…でも、それじゃあ僕のマグナ達は倒せないよ!」
「まあ見てろって、このラッキー・ストライプは、ある数字を出せば面白いことになるカードだからな」
「面白いこと?」
「その目で確かめてみな!エクシーズ素材を1つ取り除き、ダイスロール!」(木島墓地7→8)
サイコロがソリッドビジョンによって放たれる。コロコロと転がり、出した目は…。
カタッ
「出目は…1ィ!?」
「よし!外した!」
「…もう一回だ!ダイスロール!」
再びサイコロが宙を舞う。落ちたサイコロはコロコロと転がる。
「頼む〜…良いカードが出てくれ〜!」
木島はよっぽど良い目が出ることを祈るようにサイコロを見つめ、遊太は外れろとサイコロを見つめる。
そして…サイコロが…止まる!
カタッ
「出目は…」
「……うわっ!?」
「よっしゃあああああ!6だあああああ!やったぜええええ!」
まさかの6に大盛り上がりする木島。ついでに会場も凄く盛り上がった!
「まさかここで6かよおおおお!なんて強運だああ!」
「うおおおお!」
「おおおっ!」
「来たーーーッ!」
「ウソでしょ…ここで6とか出す?」
「大きい方の目が適用され、ラッキー・ストライプの攻撃力は4200になる!」
「だけど、マグナは戦闘では破壊されず、効果破壊も守備力を1000下げることでそのターン破壊されなくなる効果を持っているよ、それに他の『ロードナイト』モンスターが攻撃対象にされた時、このモンスターに攻撃対象にすることが出来るんだよ、戦闘では決して負けないからね」
「それがそうじゃないんだよなあ、ラッキー・ストライプは、サイコロを2回振って出た目の合計が7だった時、3つの効果を1つ発揮出来る!」
「えっ!?」
「1つ目はお互いの手札・墓地からモンスターを特殊召喚し、2つ目はデッキから3枚ドローして2枚捨てる、そして最後の効果は…フィールドのこのモンスター以外のカードを全て墓地へ送る!」
「えっ!?墓地へ……!?」
「ラッキー・ストライプの効果で、ラッキー・ストライプ以外のフィールドのカード全て墓地送り!ラッキー・コイン・フルード!」
ラッキー・ストライプが飛び上がると、奥からコインの大洪水が発生する!大洪水に飲み込まれたマグナ・クレス・ジュリアスとその他諸々が押し流されて行った…。
「クッ…マグナはあくまで破壊されないのであって、直接墓地へ送るのは…駄目だ!」(遊太墓地9→13)(木島墓地8→9)
「行くぞ!ラッキー・ストライプで、ダイレクトアタック!スーパー・ラッキー・ノヴァ!」
「うわあああっ!」
天高くより降り注いだ大量のサイコロとコインが、遊太に直撃!大ダメージだ!
「うう…」(遊太ライフ5800→1600)
「どうだ!目が出れば全てがバラ色!ターン・エンド!」
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『No.7 ラッキー・ストライプ』
ランク7
光属性
天使族 エクシーズ・効果モンスター
攻撃力・700 守備力・700
レベル7モンスター×3
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
サイコロを2回振る。
このカードの攻撃力は、次の相手のエンドフェイズ時まで、
大きい方の出た目×700ポイントになる。
さらに、出た目の合計が7だった場合、以下の効果から1つを選択して適用する。
●このカード以外のフィールド上のカードを全て墓地へ送る。
●手札または自分・相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する。
●デッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選んで捨てる。
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木島
ライフポイント2900
手札枚数0枚
モンスター1体『No.7 ラッキー・ストライプ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード10枚
第1シードの筈の遊太が押されていることに、会場は焦りと動揺が見え隠れする。
「マジかよアイツ…ギャンブル効果によって一気に逆転しやがった!」
「あんなカード、普段はそんな当たらねえのに!」
「こりゃあマジで、あの遊太をぶっ倒すかもしれねえぞ!?」
「木島とかいうアイツが大金星上げちまうんじゃねえか!?」
「わからなくなって来たぜ!」
これには焦りを隠せない外野の菊姫達。
「おいおい…これはヤバいぞ!ヤバいってものじゃあねえぞ!」
「アネゴ!落ち着くッス!」
「これが落ち着いていられるかあああ!折角第1シードだって言うのに、こんな所で負けたら、アイツが目標としていたアキラとの対決と、ロベルトさんの言葉をどうするって言うんだよおおお!」
焦りに焦る菊姫を抑える岩ノ井・鏡山と、これから遊太がどうするのか見守る龍矢・龍奈・真薄。
そして、アキラはというと。
「…フン、よっぽど良いカードを引けなきゃ負けだな…が、この状況を立て直せるカードなんて、早々無いと思うがな」
完璧に遊太を舐め腐っていた。
6・遊太のターン
「僕のターン!」
(ラッキー・ストライプが攻撃力を維持するのは相手エンドフェイズまで、今でも攻撃力はまだ4200…よっぽど強力な『イクスロードナイト』を召喚しない限り、勝てない…)
(今僕の手札には、さっきサーチした『イクスロードナイト』への覚醒をさせる『英雄騎士への覚醒』がある…だけど、手札にあるシャイニーのメイン効果は手札誘発効果、しかも光属性、ディアナで効果の無効化は一応出来るけど…次のターン、除去カードを使われたら…僕の負けだ)
(ここで決めなければ、僕に勝利の二文字は無い!)
「こらあああ!遊太あああ!お前成し遂げたいことがあるんだろ!?だったら、こんな所で負けてんじゃねえええ!」
「アネゴ、いい加減黙りましょうよ!」
「そうッスよ、これ以上騒いでいると審判に…」
「ありがとう菊姫!」
「!?」
騒いでいた菊姫に答えるかのように、遊太は言う。
「君の言っていた通り、僕には成し遂げたいことがある、勝ちたいだけじゃない…」
「お前……」
「だから、僕は勝つよ!勝ってみせるよ!」
「おおおお!それでこそ遊太だぜえ!」
「はいっ!そこまでにしましょうアネゴ!」
「わかったよ鏡山!黙れば良いんだろ黙れば!」
鏡山の一言で、ようやく黙った菊姫。取りあえずうるさい菊姫が黙って安心した龍矢・龍奈・真薄。
「よし!改めて僕のターン!」
この一連のやり取りを外野席で見ていたアキラはというと…。
「ふーん、仲良しだねアイツら…まあ、それで何とかなるんだったら、世の中苦労しねえよ、結局デュエリストは一人で戦うしかねえのよ」
菊姫の言葉を耳に残した遊太は、そのままドローしようとする!
「行くよ!ドローッ!」(遊太手札3→4)
思い切ってドローした遊太。そのドローには、気合と、味方への思いが込められていた!
「引いたカードは…『ロードナイト・スラッシャー』!風属性の『ロードナイト』…けど、シルフィーじゃこの状況逆転は出来ない…」
土壇場に引いたカードが微妙なカードでどうすれば良いのか悩む遊太。
「ここはやっぱり、光属性の『イクスロードナイト・ディアナ』を召喚して効果を…」