二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【おそ松さん】失われてく日々の中で【オリキャラ募集中!!】 ( No.43 )
日時: 2016/03/25 13:25
名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: uoHTZdTU)

第4-1話 『夜空の向こう』

現在、一時間ほど前に大食堂での夕食も終わり、もう少しで8時というところだ。
『天文学』の教師から課題が出されてる場合、8時から生徒が自由に使えるように『天体観測塔』は開放される。

『アンブラー』の寮のとある部屋では、『天文学』用のノートを持ち、出掛けようとする者が居た。


-『アンブラー』寮 212号室-

現在、午後の7:56。

「…カラ松くん、どこか出掛けるのかい?」

同室であるカラ松に声をかけたのは、セミロングの黒髪を後ろで一つ三つ編みにしている少女。

「あぁ、『天文学』の課題をやりにな。時雨もくるか?」

セミロングの黒髪を後ろで一つ三つ編みにしている少女こと、白露時雨。
『トラスト』のトド松が得意な『薬草学』と、カラ松と同じ『天文学』を得意とする。対して占い学が苦手なので、カラ松が教えることも少なくはない。
そして、16歳にして『初級魔法使い』という、年としては後輩で、階級としては先輩だ。
そしてこれから、同室であるカラ松は、先週『天文学』の教師に言われた課題をやりに行くらしい。

「僕はもう終わったから良いよ。行ってらっしゃい」

本に目を向けたまま、時雨はそう言った。
彼女は「【ウォラーレ】」と唱え、少し離れたところに置いてあった飲み物を浮かせた。

「そうか。じゃあ行ってくる」

カラ松はそう言い、部屋の扉を音を立てないようにゆっくりと閉じた。
…出ていく姿を横目で見てから、また彼女は本に目を向けた。