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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【おそ松さん】失われてく日々の中で【オリキャラ募集中!!】 ( No.45 )
- 日時: 2016/03/29 11:32
- 名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: uoHTZdTU)
第4-3話 『夜空の向こう』
「…んで、ルクス。さっき召喚した使い魔」
一松は猫を呼んでから抱きあげ、自分に紹介した。ルクスと呼ばれた猫は「みゃー」と鳴き、一松の肩に乗った。…ん?え、使い魔?猫の形をしている魔物なんて居たか…?
「…『変身術』応用して、猫に見せてる。本当は小さいドラゴン。成長したら外見はトラになる」
おぉ、さすが一松。兄弟の中で唯一『変身術』が得意な一松は、別の寮である十四松やトド松にも教えたりしているようだ。
一松も二人の兄なのだと、こういう時に実感する。
にしても、ドラゴンを猫に見せるとは…。それで成長するとトラ。同じ猫科だし、大きさにもそこまで違和感がなくなるだろう。
…じゃあテーブルに置いてあった分厚い本は、使い魔を召喚する方法の書かれたものだったのか。
「ほら、行くんでしょ?早く終わらせよ」
一松はいつの間にか筆記用具と『天文学』用のノートを持っていた。
自分は笑みを浮かべて、頷いた。一松はしっかりと部屋のドアを閉め、自分の前を歩いて行く。
…自分は、兄としてしっかりと居れているだろうか。たまに不安になる。兄として前で守ってやらないといけないのに。自分が情けなくなる。
そのことをアイツに言うと、
「カラ松さぁ、考えすぎなんだよね〜。…お前は変わらなくて良いんだよ。それに、一松が自分で行動してんのを見守ってあげるのも、『兄』なんじゃねぇの?」
…そう言って笑ってくれるのだ。それが少し悔しいが、嬉しいのだ。
こうして自分、『月』の松野カラ松は『太陽』の松野おそ松に支えられ生きている。
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