二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【おそ松さん】失われてく日々の中で【オリキャラ募集中!!】 ( No.48 )
- 日時: 2016/04/23 17:32
- 名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: MZMJrm6H)
第6話 『木漏れ日の差す森』
現在、三つの寮の合同授業を行っている。『魔法生物飼育学』の一つで、『深淵の森』に入っている。グループ組めと言われたので、六人で『深淵の森』の中を進んでいる。
背高く育った木々たちに日光が遮られているためか、森の中は涼しい。だが青々と生える雑草も腰辺りまであり、いつ何処から魔物が来ても可笑しくない。
なので、三列になって行動している。一列目がおそ松と十四松、二列目がカラ松とトド松、三列目がチョロ松と一松が居る。
安定した『サンクチュアリ』二人組は元気にずんずんと進んでいる。
カラ松とトド松は普通に喋ってる。合同授業もあんまり多くあるわけではないので、じっくりと話せるのが嬉しいんだろう。
チョロ松と一松(ルクスも居る)は魔物が来た時の対象法を考えていた。
「十四松、杖よーい」
するといきなり、一松が杖を出す。杖は学園に入学した際に配布されるものだ。木で杖は出来ているのだが、人により長さや材料が違うため、同じものは二度と作れない。杖自体は魔法を扱う者は全員持っている品だ。
「準備完了やで兄さん!」
「…んじゃ…」
「「【シュヴィンデル】」」
一松に言われ、十四松も杖を出す。取り出したのを確認し、互いに杖を向け、二人同時に唱える。
二人の姿は消え、二人の影だけが残る。…これは別名「目眩まし術」と呼ばれるもので、対象を周囲の質感・色彩に同化させる魔法だ。
この場合の対象は一松が十四松、十四松が一松。…こうすることで互いに魔法をかけることができるのだ。
「…僕たち先行って何あるか調べてくる。じゃ、また後で」
「じゃーねー!」
姿は見えないが、二人はそう言い先へと進んで行った。影の移動するスピードが速いのは十四松の方かと思われる。小さな影も移動していたため、ルクスも一緒に行ったらしい。
「…ねぇカラ松兄さん、マズイよこれ。追った方が良いよね?」
「…そうだな、色々とマズイ。二人を追おう」
二人が先に行く影を見て、トド松が心配そうにカラ松に問った。カラ松は少し悩んでから答え、おそ松の方を見た。
…実はこの先には『石碑』がある。言い伝えだが昔そのまた昔、「此処に来た人の弱い心に漬け込み、全てを我がモノとする」と最後に言い去った魔物が『石碑』には封印されてるだとか。
「はぁ…、しっかたねぇなぁ。チョロ松」
「…分かってる、早く追おう」
おそ松はカラ松が何を言いたいのか大体分かったようだ。
そして、四人は二人を追い始めた。